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Difference  作者: えも
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尼ケ崎 冴恵 [上 ]

「おはようございます!やってまいりました!7月14日午前7時、サンゴテレビ、サンゴラジオ局からの提供でお送りします、パーソナリティ役の高橋さつきと申します。今日も元気にこの高橋、忙しい皆様の為に色々な情報を手短にお送り致します。ではまず初めに・・・」



・・・もうこんな時間か。

いつも通りの朝のラジオ。


いつも通りのこの声。


いつも通りの冒頭のセリフ。


いつも通りのメロディー。


でも、少し心地よく思ってしまえるのはこのDJの声が聞きやすいからだろう。


だからだろうか?私は今日も熱心に聞き入っていた。


私もいつも通り、このラジオが始まると、筆を置き、朝食を作り、朝食を食べる。


今日の朝食は焼いたトースト2枚にバターを塗り、半熟になった目玉焼きを添える。


温めておいた牛乳にココアパウダーを振りかける。

黒茶に濁っていったその色と香りが食欲をそそる


料理が出来ない私はそれくらいの事しか出来ない。

でも、朝食はこれでちょうどいいのだ。

それに、これだけでも美味しいと感じられる。


そもそも、これ以上を望むのは贅沢なんじゃなかろうか?

そんな事を考えつつ、朝食に手をかける。


私は女で23歳の専門学生であり、世間ではJDと言われる年頃だ。

そして天才画家とも呼ばれる。


描いた絵は最高で9億の値段が付いた事もある。

その値段は世界第1位の座を獲得出来る程であった。


1位の座を取っていた天才画家と呼ばれる人を

2位に引きずり落とし、その悔しそうな顔を見て清々しい気分になったのを

私は忘れられない。


そして私は今日も明日も描きたい絵を描き、何気無い日々を過ごしていくのだろう。


朝食を取り終え、シャワーを浴び学校に行く準備をして、学校に向う。


私の学校はイラストレーターになりたい人や、画家を目指している人、

絵に関連している専門学校だ。


この学校は夢を叶えたい人が集まる物凄く有名な学校で、競争率も高く、そんな学校に4年前推薦された。


私が絵を描き始めたのは12歳の頃であり、描き始めて11年経過していた。

それでプロのレベルを超えていて世界1位の座を貰っているのだから、大した者だと自分を褒めてやりたい。


これも全て自分で努力した結晶なのだ。


だからこそ私は胸を張る。

この世界で生きていけるのは努力した者と才能がある者のみなのだから。

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