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No1 PUBG#1

今月はPUBGです。

 僕らは、やるゲームの選定に入った。…といっても選択権があるのは僕だが。

「最初にやるゲームはPUBGでいいかい?」

『といわれてもこの時代なんて全く知らないわよ!どっちみち私はやるしかないんでしょ。それでどんなゲームなの?』

「要約するとバトルロイヤル型TPS・FPSかな。PUBGは初めてそのタイプのゲームで大成功したやつで、VTuber始めるとしたらこういう知名度が高いやつから始めたほうがいいかなと思って。」

『え…。痛いのは嫌だよ…。だけどやるしかないよね。生きていくにはそれぐらいの覚悟は必要だよね。』

 僕は内心痛がるところもコアなファンが出てくるのだろうなと思いながら、しかし、一切表情に出さず話を続けた。

「というか今更の気がするけどなんでゲームの用語ってそっちに通じるの?」

『それは、こっちでも使うからよ。むしろ昔よりはるかにゲームの範囲は大きくなっているんじゃないの?確か今でも大きくなり続けているし。』

「よし。動画撮る準備はできた。それじゃあ始めてもらうよ。」



『初めまして!electric world・Node8「違うぞ!」あ…。間違えた。VTuberデビューしたくまちゃんです。よろしくお願いします。』

 いきなり間違えてる…。緊張しすぎかな。

『それでは、ゲームをやっていきたいと思います。kumaS出して。』

「ほい。PUBG。」

『え~。PUBGか…。はい!内容は言わなくてもわかるぐらいに超有名なPUBGをやっていきたいと思います。痛いのは嫌だけど…。がんばります!』


『PUBGにインしました。うう。BGMが無駄に荘厳だよ…。緊張しちゃうじゃん。それじゃあ、さっそくソロでいくよ。』

『うーん。ロード時間長いわね。この間体の感覚無いから嫌だわ。』

 スタート地点になった。

『うう。戦場の空気を感じる…。怖いよ…。』

『kumaS、どこに降りればいいの?』

「激戦区行く?」

『やめて‼そんなところに行ったら私、蜂の巣にされちゃう!撃たれないところないの?』

「う~ん。一番生き残りやすいのはここらへんかな。何人か敵いるかもしれないけど頑張って。」

 飛行機から飛び降りた。

「そういえばスカイダイブは怖くないの?」

『そこら辺の感覚は軽減されているわよ。』


 降り立った地点にて

『なんか車が走り回っているわね。私を見つけないように祈りましょ。』

『ほ...。何もなく去って行ってよかった...。』


『結局あの場所でヘルメット見つからなかったわね...。怖いな。銃弾が頭を貫く感覚なんて軽減されてると言っても嫌だし...。次の場所は…そっちのほうか。』

『あ。ヘルメットあってよかった~。』


『向こうで激しく戦っているわね。遠距離武器持ってるし...。怖いけど行こう。そうじゃないと皆見てくれないよね…?』


『敵がいた!しかもこっちに気づいていない!よし。撃っちゃおう。』

しかし弾は当たらず位置がばれ、撃たれる。


『ゔ…。これが死ぬ感覚…。こういうゲームをしたことないからわからなかったけど嫌な感覚だね…。』


2戦目

「次はここ行こっか。ここならたぶん人いないしアイテムもたくさん落ちてるだろうから。」

『うん。わかった。』


『ほんとに人いなかったわね…。あ、車だ。運転はまかせなさい!レースゲームはそれなりにやってたのよ。』


川を渡るとき

『きゃ!うう。水が傷口にしみる…。けど潜らないと死んじゃう...。』


『回復が注射っていうのが嫌ね。』


ここでフリーズ・再起動をかける


『ちょっと!今の何なのよ!うう。体が動かなくなってすごく怖かったんだから。私、もうだめかと…』

「ごめんごめん。バグってフリーズしてたみたい。じゃあもう一戦行こうか。」

『この鬼!はあ、私がやるかやらないか決定できないんだよね…。』

『それで、どこに降りればいい?』

「ん~じゃあここらへんで。特に何も考えてないけど。」

『ちゃんと考えてよ!大変なのは私なんだから。』


 着地

「あ、近くに1人いるね。」

『やだ…。人怖いよ…。あれ、銃13発しかないじゃん。嫌だ…。死にそう…。』

『うわ!向こうの家漁られてる。うわわ。人が来た。どうしよう。どうしよう。』

『はあ、はあ。えへへ。やっと一人キルできた。』

(大丈夫かな、くまちゃん。変な方向に走ってかなければいいけど。)


『あれ?なんか車が登ってきた。狙えるかな?』

 数発撃つが、当たる気配せず。

『うん。やっぱこの装備じゃ無理ね。』

『と思ったら別の車がこっちに来たわね。え…。きゃっ。痛たたた。これで二人目ね。』


『あ…あそこにパルスに飲み込まれた人がいる…。かわいそうだけど私のために死んでね。三人目。』

「あれ?くまちゃんってそんなキャラだっけ?」

『しょうがないじゃない。怖いもん。ふざけたくなっちゃうじゃない。』


「ん?どうした?急にスコープ覗いて。」

『いや、見間違いだわ。』


『あと…10人。激しく戦っているわね。』


 円がかなり小さくなってきた。

『中に入ろうかな…。あ、中にいた。攻めてこないでね…?』

『攻めてこないでって言ったのに…。痛たたた。』

(あ、キャラ元にもどった。)


『わ。わ。もうパルスがこんなところに急がなくちゃ。前に人が…。これで死んで…。』

結局倒しきれず、反撃され死亡。


 

 どうやらゲームを終了したところでくまちゃんは元の部屋に戻ったようだ。

『うう。やっと終われた。』

「思ったより戦えてたね。」

『それはこっちも必死だからよ。一応ゲームは私側の世界のものよ。やってるゲームが前時代のものともいえども。』

「へえ。思ったよりまんざらではなさそうだね。」

『それは殺されるのは嫌だけど...。やっぱり相手を上回るというのが普通にうれしいのよ。』


『あ、そうだ。皆さんに一つお知らせがあります。kumaSが忙しいようで月一ぐらいでしか投稿できないようです。』

「本当にすいません。これはどうしようもなくて…。くまちゃんのためにいろいろしてやりたいのですが、これが限界です。」

『それじゃあ、次会うのは長くなるかもだけどまたね~。』



「お疲れ様。練習では全然だめだったからどうかと思ったけど心配なかったようだね。」

『この鬼め。私がもう嫌だと言っているのに続けて。』

「でもそうしないとやらないでしょ。」

『それとこれは別よ!ふん。』

くまちゃんはすねて、ベッドのほうへ向かった。

「ごめんごめん。好きなものをおごるからさ。許して。」

『やったぁ!「1000円以内ね」っち。けち。』

「前も言ったけどそんな金に余裕はないの。文句言わない。」

とは言いつつ。いいようにおごらされたな…。あれ?もしかして今後僕、くまちゃんのいいようにされる予感が…。

まあかわいいもんだし、余裕があるうちはいいか。


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