転生までの話
初めて投稿しました。暇すぎて小説書いてみました。
まさかの異世界転生だった。暇な大学生だった僕がなぜ?
ことの発端は…なんだったろうか
転生前はやることもなかったので、よく図書館に通っていた。といっても、別に特別読みたい本があったわけじゃない。図書館は空調が効いていたし、あの独特な静まった雰囲気が好きだったからだ。かといって本も読まずに館内をウロウロとするのもどうなのだと思い、自分の好きなジャンルの本―船、飛行機、車といった乗り物の本―を少しばかり読むことにしていた。まあ、読む、というよりかは記載されている写真ばかりをみていた気もするけど。そんな大学生活を二年ほど送っていたところだった。
その出来事は、なんの前触れもなく突然起きた。その日は、いつになくどんよりとした天気で、ああ今日は雨宿りがわりに図書館へと足を運ぶのだな、と感じていたところであった。―――自分は死ぬのか?と思うまもない。落雷―なのだろう。眩い光が僕を貫いた。一瞬であった。そして―――
「こんにちは。」
「こ、こんにちは?」
誰だ?というより、なんだ?いま僕の前にいる、光る珠は。
「簡単に言えば神様ってやつかな」
あ、僕の考えわかってしまうやつなんですね。
「神様だからね。」
全知全能。そうか神様がここにいるということはつまり僕は…
「死んでしまったわけだね」
ああ、やっぱり
「納得してくれたかい?」
するしかないじゃないか、こんな不思議現象を体験したら
「そうかい。じゃあ話ははやい。君は今から生まれ変わります。」
「生まれ変わり…」
ここでやっと、僕は思ったことを声に出す。
「えつと、生まれ変わりというと、もしかして僕は人間ではなくなるですか?」
「いや、君は次の命もまた人間として生まれるよ」
「ただし、別世界だけどね」
別世界。自分がいままで生きてきた世界とは違う…世界。
「そう。赤ん坊からね。もちろん都合よく記憶はそのままなんてことはないよ。期待してたかい?」
ええ、それは、はい。この展開ならあるいは、と
「実際にはそんなことはないからね。」
「さて、もう生まれ変わる時間だよ」
あら、雑談してたらもうそんな時間ですか。
うん、本当に生まれ変わるみたいだ。身体が透けて、輝いてきている。
「さ、次の世界でも精一杯生きてね。」
「…ま、それなりに」
「うん。それじゃあね」
瞬間、僕は生まれ変わりをして――
「あっ」
えっ?
このタイミングで、「あっ」って…不安になる!
「ちょっと不具合が…」
ちょっとなにそれ
「もう間に合わないね。まあいいや」
いいの!?
「あー、うん。それじゃ頑張って?」
ええ…
そして僕は生まれ変わる…のかな?