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幼なじみの扱いは難しい

ラブコメ要素若干ありますw

始業式が終わり新入生歓迎会の準備をしていると

 [おい拓海、お前の許嫁をどうにかしてくれないか]

 いきなりクラスの男子では一番仲の良い大泉がそんな事を言ってきた。

 [は?どうした?]

 [お前が綾乃ちゃんの胸のサイズバラしてからずっとだよ]

 いや、あれはどう考えても綾乃の自爆だろ。

 まあ・・・いつも綾乃を宥めてるのは俺だしいいんだけど。

 [んで、あいつ今どこにいるんだ?]

 [いつものとこだろ]

 屋上か・・・歓迎会間に合うかな?一応出番は最後だしなんとかなるかな?

 [それじゃ、急いで行ってくるわ]

 綾乃の機嫌を直すべく屋上に向かって走り出した。


 まだまだ肌寒い風が吹き荒れるこの季節、私は屋上のカギをピッキングで開けていつもいる給水タンクの上に座っていた。

 私は意固地になるといつもここにくる。授業中でもここに来たりする。その後は怒られるけど。

 この前だって・・・

 クラスで仲の良い子が遊びに誘った時も・・・

 [ねぇ、綾乃ちゃん新しく出来たゲームセンター行かない?]

 [えぇ~私、ゲームニガテだしやめておくよ]

 [拓海君も来るみたいだよ]

 [ホント!?]

 [その件だけど、俺仕事が入ったから無理だわ]

 [[[ ・・・・・・・・・・]]]

 [そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!]


 とか


 家の手伝いをしてた時だって・・・

 [いらっしゃいませ~]

 [よっ、綾乃、オジさん]

 [あっ、た~くん、どうしたの?]

 [ん?あぁ、いつもの頼む]

 [うん、わかった~]

 [にしても拓海君、お饅頭好きだね]

 [最近のマイブームなんですよ]

 [拓海君、今日の饅頭は綾乃の手作りだよ] 

 [ちょっとお父さん!そういう事は言わなくてもいいの!]

 [そっか~綾乃の手作りか・・・楽しみだな]

 [~~~~~~~~~~~~っ]

 [お父さんのバカーーー!] 


 とか・・・

 でも、あの時はなんで学校に来たのか分からなかったな~。

 まぁ、今回のも含めて私の自爆が多いんだけど・・・

 でも最後には見つけてくれるもん♪

 でも・・・確か歓迎会でなにかやるはずだったよね?

 ・・・・・ガチャ

 あっ、来てくれた。

 さて、今回はなんて言ってくれるのかな♪

 

 タッタッタッタッタ・・・・・・

 俺は屋上に向かって走っていた。 

 機嫌を損ねるといつも屋上に行くからみんな分かり切ってるが本人は隠してるらしい。

 そんなことを考えながら走っていたら目的地の目の前の扉にやって来たが大事なことを思い出した。

 [今この扉空いてたっけ?昨日まで一応春休みだったからな・・・]

 先生たちに鍵借りたのかな・・・とにかく一回試してみよ。

 ガチャ。

 おっ、開いてた。

 扉を開けて屋上に向かうと案の定給水タンクの上で体育座りをしながらぼけ~っとしていた。

 [綾乃~みんな探してるぞ~]

 [・・・・・・・・]

 黙り込むのはもはや十八番になっている。

 [大体、今回の一軒もお前が自分で言ってたろ]

 すると、綾乃は顔を真っ赤にしながら

 [それでも胸のサイズがばれるのは恥ずかしいよー!]

 確かに。

 [とにかく降りてこーい、部活紹介の準備だってあるんだぞ]

 [紹介って言っても壇上で話すだけだし大丈夫だよ]

 と言いながらも降りてきてる。その辺の気の変わりようは見習えるものがあるな。

 [さて、私も原稿取りに行かないとだし、たーくんもダンスしないとだし急がないとね]

 [誰のせいでこうなったんだと思ってるんだ?]

 [フフフ、そうだね]

 そんな他愛もない事を話しながら体育館に向かった。

 [そういや、どうやって屋上の扉の鍵を開けた?先生から鍵を借りたのか?]

 [あぁ~それはピッキングであk・・・]

 [どこでそんな事覚えた!?]

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