うちのジェイちゃん・パート2
ジェイちゃんのお母さんとおばあちゃんからクリスマスプレゼントが届いた。毎年欲しいものを聞かれ、いくらいらないと言っても何が何でも送ってくださるので、最近は諦めて大人しくリクエストを出すことにしている。ちなみに今年は足のむくみ防止用の着圧ソックスを頼んだ。
「なんてババくさいリクエストなんだ……」などと悪く言うジェイちゃん。ちなみにジェイちゃんには犬と猫の頭蓋骨をリクエストした。ウェブショップで本物の綺麗なヤツが買えるのだ。しかしヤツは代わりに脳外科の学術書を贈ってよこした。やなヤツめ。
話は戻ってお母さん達からのプレゼント。手作りクッキーとソックスの他にもうひとつ、なんと古いアルバムが届いたのだ。
「ボクの母さんはイズミのことを全く理解していない。ボクの子供時代の写真を大切にするとか、そんな可愛げがイズミにあるわけないのに……」
普通なら確かにそうですな。しかしジェイちゃんの少年時代の写真は非常に衝撃的だったのだ。
「はあああ?! 誰この美少年?!」
ずっと以前に一枚だけジェイちゃんの少年時代の写真を見たことがある。それがかなり可愛くてちょっと驚いたのだが、それはまぁ奇跡の一枚だったのだろうなぁとか勝手に納得していた。しかしそれはどうやら間違いだったらしい。偶然写りが良かったとかではなくて、どの写真を見てもハリウッドの子役並みに可愛いのだ。
「ちょっとこの衝撃写真ネットに載せるわ」
「ボクの個人特定とかされちゃって、ファンが出来ちゃったらどうしよう。うふふ」
「三十年前の写真見て現在のジェイちゃんの特定とか絶対に無理だから。キミとこの美少年の共通点は髪の色だけだから。コレって某Kさんの女装写真より分かんないから。ってかジェイちゃん、まじで顔どーしちゃったの? この小学生から中学・高校生への変貌ぶりはすでに事故レベルだよ?」
白人の子供はみんな可愛い……とかいう話ではない。従兄弟や兄弟達と比べても贔屓目でなく(というかそもそもそんなモノは私の中には存在しない)ジェイちゃんが可愛かったのだと思う。いやはやこれがこうなってしまうとは、源氏物語風の青田買いはリスクが高過ぎて私なんぞには到底出来んなぁと、写真を褒められて無邪気に喜んでいるジェイちゃんを横目に見つつ心から思った。
6歳の誕生日。ちょっとイラッとするくらい三角帽子が似合ってる。
お母さんの結婚式で踊るジェイちゃん。
弟はブロンド・ブルーアイ。兄さんはダークブラウン・ブラウンアイ。ジェイちゃんはミディアムブラウン・グリーンアイ。見事にバラバラ。
写真掲載の承諾は本人から得ています。




