ハジマリ
第三者視点で進んでいきますー
ーイギリスの郊外にある別荘
そこに、11人の男達はいた
その中の一人が呟いた
「ねぇ、みんな…」
1人が呟くと、他の10人はその人に眼を向ける
視線を集めた人物は、アメジストの瞳を輝かせて妖艶に笑う
「ゲームを始めようか」
その一言に男達は、反応を示す
「主サマー。どんなゲームをするんだ?」
「ご主じーん」「あるじー」
「「それは、愉しい?」」
クスクスと嗤いが零れる。
「ああ。とっても、愉しい長い人生の暇つぶしだよ」
まるで、嘲笑うがのように眼をゆるりと細めた
✳︎✳︎✳︎
日本の山奥にある小・中・高一貫の男子校。
誓鳳学園
帝が昔、暇つぶしに作った学園であり
由緒正しい金持ちばかりが通うエリート校でもある
その学園に帝たちは来た。
そして、学園に来てから一年が過ぎた…。
「出席とるぞー。相川ー。伊丹ー。…羽生ー。あー、また羽生はいないのか」
担任の先生が呟く羽生とは、この物語の主人公“刻宮帝”の事である。
帝が、経営する“刻宮グループ”は有名なので偽名を使ったのだ。
そして、本人はというと
「楼。お茶」
「はい、帝様。すぐにお持ちいたします」
学園内にある、図書館で寛いでいた。
(んー。最近暇になってきたなー)
誰かを動かす?でもなぁ…帰ってから考えよ
「帝様。お茶でございます」
「ありがと。…あぁ、楼。今日はもう帰るよ」
「承知いたしました」
✳︎✳︎✳︎
「ねぇ、何か面白いことはないかな?」
「面白いこと…ですか?」
「面白いこと…ねぇ」
「面白いこと?」
「面白いことー?」
「…面白い?」
「面白いこと…でしょうか」
「「面白いこと〜??」」
「面白い…か」
クスッ。皆違う反応を返してくるね
「帝様。生徒会には、新しく編入生が入るとの報告がありました」
「それなら、風紀にもあったぜ。理事長の甥だから大切にしろってな」
「理事長って、馬鹿なんでしょうか?身内贔屓なんてして、ばれて困るのは自分にですし
なにより…」
「「「「「俺(僕)が大切にするのは主だけだ」」」」」
「ホント、みんなといると飽きないね。」
「紫苑。恭平。燐弥。稜。終生。侑斗。ディア。薫。一成。次は、その編入生で遊ぼうか?」
さぁて、明日くる編入生くん?
僕らを愉しませてね?