能力覚醒
はやく女の子といちゃいちゃする様子をたくさん書きたいです。
それと、改行の関係で読み辛いけどこれの修正方法がわからん。
「あ、自己紹介まだだったね。私はパレル・フォートレス。2年2部所属で部活は料理部。能力は『掌から光を放つ』能力だよ」
無知な俺には突っ込みどころ満載に感じたがここではこれが普通なのだろうと察する。
「俺は長野深雪って言うんだ、よろしくね。で、まず何をするのか教えてください」
うわ、私の説明文、しょぼすぎ。そのうち増えていくと信じよう。
「新入生に配られるものとかは大体私が代理でもらってあるから今ココで渡しちゃうね」
そういって取り出したのは小さな鍵と一枚の紙を手渡された。
「寮の鍵と戦闘力測定値と自分の学年戦闘力順位だね。色々と大変なことになっちゃってるから私から説明するよ」
2日間も寝ていた時点でもう色々と手遅れなのは察しているので要するにもうどうにでもなれって感じだ。
「えー、寮の部屋がたぶん名前が原因だと思うんだけど女子寮の部屋を指定されてました」
さらっと人のコンプレックスを的確に捉えた対応を学校にされてしまったぜこのやろう。
「ま、まあ想定内だ。これくらいなら何とかなるだろうきっと」
「次だけど、戦闘力調査の日には起きてなかったから見てみるとわかるけど全部最低評価付けられちゃってるみたい」
改めて二つ折りになっているその紙を開いてみると恐ろしい結果になっていた。
1年3部 15番 長野深雪 女 学年順位100/100位 総合順300/300
attack E-(イーマイナス)
defense E-
speed E-
resilience E-
evasion E-
これはひどい、ココの事をあまり知らない俺でもわかるくらい悲惨な結果がそこにはあった。性別の問題はもう突っ込むまでもない。
例えるなら風邪を引いてテスト受けられなかった次の日に0点のテストを渡されるようなものだ。
上から攻撃力/防御力/敏捷/回復力/回避力らしいが今の俺には関係のないことだ。
なんかココに来てすこぶる運が悪い気がする、運という項目があったらE-は必須だろうな。
「学校生活は通常授業を行って、放課後に修行なり何なりをする時間になるんだけど、この実力じゃ一緒に修行とか切磋琢磨する仲間が出来ないと思うから」
から一緒に毎日修行に付き合ってあげる、なんて展開があったら生命力に満ち溢れた毎日を送ることが出来るのに。流石にそこまで人生甘くないか。
とか思ってるとパレルさんから救いの手が差し伸べられた。
「うーん、能力覚醒の手伝いくらいはしてあげられるかな、じゃあちょっと外出ようか」
今日限定だけど二人で修行キター!次はその後の展開に期待したいところだ。
そして外に出て歩くこと数分、何処にでもあるような草が生い茂った広場みたいなところまで来た。どうやらこの学園は森の真ん中にあるらしく背の高い木が乱立している様子が見受けられる。
「さて、そんなに大変なことでもないしここでチャチャッと終わらせちゃうか」
能力覚醒ってどんなのだろうか、オーラ的なものが自分の周りに出てきて覚醒するみたいな感じかな。
「じゃあまずこれを頭に被って、何か光ったら成功かな」
うっわ結構地味だったー。手渡されたのは孫悟空が付けてるアレみたいなもので若干光を帯びている。
ココまで来たらもう最強能力を覚醒させてこの学園でのフラグトップを毟り取るか。
そんな事を考えつつそれを被ると意外なところが光りだした。なんと自分の足が光り輝いている、主に太ももの辺りから発光している。
「これは、足に関する能力かな?」
おお、足から衝撃波が撃てる的な奴か?世紀末で活躍できそうだな。
なんて夢を膨らませているところでついに俺は気づいてしまった。発光源が足ではなくてポケットに入っていたスマホからだったということに・・・・・・
「パレルさん、これってどういう能力が考えられますかね・・・・・・」
パレルさんは完全にテンションが急降下している俺への対応に困っているのか少しあたふたしてから答えた。
「ほら、そこからビームが出せるとか、それが大きくなるとか、あとは、えーと、その・・・・・・」
その自信無さげな台詞から、ヒントはあげたから後は自分で頑張れ、ということと受け取った。
そのまま念じながらスマホの能力発現を試みること数時間、夕焼けが綺麗である。
「そんなにすぐには発現しないと思うから、また頑張ってみてね。じゃあ今日はこのくらいで解散しましょうか」
そう言って軽い挨拶をした後、道なりに走っていってしまった。なかなかの美少女だっただけに別れが惜しい。
この時間は帰宅ラッシュらしく道にはたくさんの人がおそらく寮に向かって歩いている。俺も混ざって家に帰るとするか。
寮の前まで行くと二つの寮が向かい合っていて真ん中に噴水と憩いの場のような場所があった。どうやら右側が女子寮で左側が男子寮らしい。
こんなに人がいる中で堂々と女子寮に入っていく勇気は俺には備わってはいなかった。
ベンチに座って空を眺めること数時間、帰宅ラッシュが終わりやっと人通りが疎らになってきた。そろそろ帰れそうだ。
そして女子寮に入っていこうとするとブザーが鳴り響き、正面のドアか筋骨隆々なおっさんが出てきて俺をつまみ上げ、放り投げた。俺は弧を描いて空を飛び、硬い地面に不時着した。
激痛と羞恥の念が同時に襲い掛かり相殺したような、なんともいえない感情を露にしながら再びベンチへと着席する。
若くして家を失った人の苦しさが今手に取るようにわかる。状況もあってか非常に悔しい。
そうして徐にスマホを取り出して弄り始める。インターネットがないのでやることがないのはわかりきっていたが、ただ鎮座していることに何か虚しさを感じてしまうからだ。
試しにSiriを起動し、質問を投げかける。話す相手がいないのは寂しい、もう機械でもいいから俺に会話の温もりを与えて欲しかった。
「俺の能力をおしえて」
なんつー質問してんだ俺は。どうせ答えは聞き取れませんでした一択だろバカヤロウ。
「貴方の能力はスマホの中に入れる能力です」
俺の頭の上に!?の記号が爆誕した。興奮と緊張が重なり凄まじいテンションを引き起こした。空はもう暗く星が瞬いている。これが夜のテンションか!最高だな!!
試しに「入れ!」と念じながらスマホの画面をタッチしてみる。
瞬間、俺の体がスマホに吸い込まれて消えた。そしてその場には俺のスマホだけが残った。
第3話に続く
誤字とか意見とかあったらバンバンコメント飛ばしてくれていいですよ。
頑張って修正かけますので。
あとこれ一回データ吹っ飛んだからちょっと更新遅れたんだよね。