表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精霊王の加護を受けし者  作者: 柊馨
異常事態
23/25

第二十話 依頼の前に

たいっへんっ! お久しぶりです!

懲りずに更新を再開します。

短いですがお付き合いいただければと思います。

「よぅ緑」


「あぁ光太郎。おはよう」


 朝起きて、軽く食事をしてからギルドに向かうとさっそく光太郎に会った。


「昨日はごめんね?」


「別にいいけどよ。今日は一緒に依頼とか受けられんのか? ある程度の実力がある奴らには適当に大量発生中の魔物を間引いてほしいらしいけどよ」


 んー、そうなのか……でも俺も光太郎もまだギルドには登録したばっかりでランクは最低ランクのはずなんだけど、いいのかな? それを光太郎に言ってみると。


「あー……そういやランクが上の依頼は受けられねぇんだったな。だったら依頼なんか受けずに倒しに行くか?」


「その前に依頼を確認するのが先だと思うよ。たしかウルフはFランクって聞いたような気がするから受けられるかもしれない」


 とはいえ大量に発生している以上、上のランクの依頼内容になっている可能性もあるけど。


「そういやそうだな。んじゃ確認するか。こういう時に文字が読めねぇってのは不便だな」


「そうだよなー……」


 なんで言葉は通じるのに文字は読めないんだろうなぁ。とりあえず一緒に受付のほうに行き、俺たちでも受けられるような依頼がないか聞いてみる。


「お疲れ様です。大量発生関係の依頼ですか? お二人が受けられるものは申し訳ありませんが、今のところありません。ウルフに関してもEランクからとなっております」


 ダメか。俺たち二人はもちろんFランクの下位。


「だって。どうする?」


 とりあえず光太郎の意見を聞いてみよう。まぁ予想はつくけどさ。


「だったら仕方ねぇから依頼関係なしに倒しに行くしかないだろ」


 やっぱり。昨日俺に危険だって言っていた人のセリフじゃないと思うんだけど。確かに俺の魔術や光太郎の接近戦の強さがあればウルフやゴブリンくらいは数がいてもどうにかなりそうではあるけど、魔物との戦いは初心者なのに無謀すぎると思う。


「二人じゃやっぱり無謀じゃないか?」


 というわけで素直にそれを光太郎に告げてみる。


「んなこと言っても俺たちに実力がある知り合いがいるわけじゃねぇんだから、二人で行くしかないだろうが」


 まぁ確かに……んー、知り合いっていうと。


「ライラたちは? みんな俺たちよりランク上だよ?」


 まぁこれは当たり前だけどさ。俺たちはまだギルドに加入したばかりの最低ランクなわけだし。


「ランクが俺たちより上でも、別に俺たちより強いってわけじゃねぇだろうが。だいたい女子供に頼ってどうするんだよ」


「そんな言い方はないんじゃない? 強さがなくても魔物に対しての知識はあるだろうし、怪我とかした時に治癒の魔法が使える人がいたほうがいいでしょ?」


 その俺の言葉に光太郎は嫌そうな、というよりも苦しそうな表情だった。


「光太郎?」


「すまん、わかってはいるんだよ。だが俺は女と一緒に魔物退治には行きたくねぇ。俺の都合ですまねぇが……」


 何か理由がありそうだ。言いたくはないみたいだけど……


「そっか、わかったよ。でも一応俺たち二人だけで行くことをファングさんに話してから行くよ? 何かあったらマズイからね」


「わかってるよ。すまねぇな」


 というわけでファングさんに会うために受付の人に一言そのことを伝えると。


「あのですね。何のためにギルドの依頼にランク付けがされていると思っているのですか? 危険なことをさせないためです。ですのでお二人には申し訳ありませんが今回は諦めてください。この大発生の原因もわからない現状でみすみす危険にさらすわけにはいきめせんので」


 と、断られた。いや、まぁそれが正しいんだろうけど……


「おいおい待ってくれよ。確かにそれは正しいんだろうが、それなら俺たちは何をしてろって言うんだよ。せめてファングさんにそのあたり確認させてくれたっていいだろうが」


 俺が何か言う前に光太郎がそんなことを言いだした。俺も同じようなことを言うつもりではあったから助かるけど、もうちょっと柔らかめに聞こうよ……


「あれー? どしたのー?」


 下手したら言い争いになるかと思っていたらエイミさんが話しかけてきた。いたことに気付かなかった……気づいていたらエイミさんに言っていたのに。


「あぁ、エイミさん。このお二人がランクが低いにも係らず依頼を受けさせろと。さもなくば勝手に魔物を狩ってくるからギルドマスターに話をさせろと言ってまして」


「んな言い方してねぇだろうが!」


「光太郎、落ち着けって」


 言っていることは間違ってないけど、明らかにこちらだけが悪いように言うのもどうかと思うけど……ここで怒っていても仕方ないんだから。


「んー? ファングさんは渡り人のふたりが用事があるって言ったら通せって言ってなかったー?」


「なに?」


「えっと、そうなんですかエイミさん」


「うんー。二人はまだいろいろなことがわからないし、何かある前にオレに話を通せって言ってましたー」


「おい、どういうことだよお前」


 エイミさんの言葉を聞いた光太郎がさらに依頼を拒否していた受付さんに詰め寄る。だから落ち着けって!


「……はぁ。仕事増やしたくなかったのですけど。ま、バレては仕方ありません。どうぞ、通ってくださいな」


「それが素かてめぇ」


 いきなり態度がころっと変わった。それでいいのか受付……


「ガイくんは面倒くさがりねー。それじゃダメよー?」


「貴女に言われたくはありません。それよりも、さっさと行ってください。こちらは忙しいのです」


 しっし、といった感じで軽く手をふっている、ガイさん? いやいやいや……これは光太郎でなくても怒りたくなるぞ。


「ちっ……こんな馬鹿に時間を費やすのももったいねぇ。さっさと行くぞ緑」


「あ、うん。了解。行こうか」


 下手したら殴りかかるくらいはするかもと思ったけど、呆れかえったのかそんなことにはならなかった。一安心だな。


 さて、勝手に魔物を狩りに行ってもいいのか確認だ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ