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第三十章 宇宙人狼VS??? その3

30.3 宇宙人狼VS??? 観戦模様 アラトの部屋 後編


 暗黒人狼はミニブラックホールに向けてオートップ1基を発射した。オートップが爆発すると同時にミニブラックホールを消滅させる。ミニブラックホールは何かを吸い込むと消滅する仕組みらしい。


 ミニブラックホールの重力地獄から脱出する暗黒人狼。


 接近を試みていた人狼ゼロに向け、逆に暗黒人狼が残ったオートップ5基をまとめて発射。五つのミニブラックホールが人狼ゼロを囲むように出現した。


 面食らう人狼ゼロ。


 咄嗟とっさに自分のオートップを5基発射し、五つのミニブラックホールと相殺。辛うじて、難を逃れることができた。


 暗黒人狼は、次なるオートップ6基を射出し、頭上に展開。躊躇ちゅうちょせず、人狼ゼロに向け次々とオートップを発射する。


 人狼ゼロも予備のオートップ6基を射出、暗黒人狼のオートップ6基を迎撃、相殺した。


《さてさて、ここで新情報! えー、ゼロ選手の『オートップ』は全部で12基だけらしいぞ! ということは、現時点で全部使い切ってるわけだ! もし元祖ハテナ選手、もとい、黒い人狼選手が12基よりも多く使用できるとしたら……》


 暗黒人狼は、3度目のオートップ6基を射出した。頭上に配置されるオートップ6基。


 唸る人狼ゼロ。


《あー、これは元祖ハテナ選手が一方的に有利に転じたぞ! ゼロ選手大ピンチだぁ! 形勢逆転の手段はあるのか!?》


 人狼ゼロが急加速し、敵オートップの攻撃を縦横無尽に飛行して華麗に避けながら暗黒人狼に接近する。


 そしてグライダーから飛び出しそのまま暗黒人狼にドロップキック、見事命中し地表へと落下させた。そのまま暗黒人狼のグライダーに着地、頭上に残る敵オートップ6基をシックルブレードで破壊する。


 即座に敵のグライダーから飛び降り、自分のグライダーへと飛び移る。


 地表に落下した暗黒人狼を追いかけ急降下、追撃を試みる人狼ゼロ。


 しかし人狼ゼロの後方から暗黒人狼のグライダーが追いかけてくる。そのグライダーの正面にあるオートップ射出装置からオートップ1基が発射された。


 真下に向けて発射されたオートップの軌道は、人狼ゼロに向かっているが、その直線上に暗黒人狼が地上に立っている。


 暗黒人狼の目前で、人狼ゼロはグライダーごとスライドするように急激に横移動する。そして後方から迫ってきたオートップをうまくかわした。


 ちょうど、後方から追いかけてきたオートップが地上に立つ暗黒人狼に直撃するコース。


 が、しかし……。


 方向転換した人狼ゼロの真正面に、別のミニブラックホールが生成されていた。


 もう回避は間に合わない。


 人狼ゼロが自らブラックホールに突っ込む格好で異次元へと吸い込まれる。


 人狼ゼロを後方から追跡していたオートップは急停止し、暗黒人狼には直撃しなかった。暗黒人狼は全てお見通しだったわけだ。


《あぁー、こ、これはさすがのゼロ選手もしてやられたぜ! おそらくゼロ選手本人は気づけなかった!

 元祖ハテナ選手、もとい、黒い人狼選手がドロップキックで落とされた時、オートップが1基発射されていたのだ!

 それを知らなかったゼロ選手は、無防備に追撃!

 黒い人狼選手はそのオートップを近くまで呼び寄せ、こっそりミニブラックホールを生成、罠にめたってわけだぜ!》


 ゼロ選手を吸い込んだミニブラックホールが消滅する。


 勝ちが確定したにもかかわらず、無言、無反応の暗黒人狼。


 そして解説テレオの叫びも空しく、第十五試合は幕を閉じた。


 ???選手、第二回戦進出!



 §   §   §



30.4 宇宙人狼エイリアンハンター・ゼロ


 エイリアンハンター・ゼロは、並行世界の銀河で活躍する宇宙人狼である。ここでいう宇宙人狼とは、その名のとおり銀河を放浪する半狼半人のワーウルフだ。


 人類と同等以上の知能を有し、より発展した高度な科学技術によって造られた戦闘兵器を駆使する異星獣人である。


 エイリアンハンターは、未開の惑星に巣くう異星生物や未確認生物を捕獲、駆除するエキスパートだ。害獣駆除で稼いだり、賞金稼ぎや傭兵ようへいとして活動したりする場合もある。


 ゼロに依頼した害獣駆除は必ず完遂するため、エイリアンハンターのナンバーワン実力者として、天の川銀河中でその名をとどろかせている。


 彼の行動原理はあくまでもお金稼ぎ。金銭目的であれば危険を顧みず、大概のことは引き受けるプロ意識の高い孤高の戦士なのだ。


 当然、ゼロが優勝報酬で望むのはお金しかない。



【ポイント評価のお願い】

 数ある作品群から選んでいただき、そして継続して読んでいただいていることに、心から感謝申し上げます。

 誠に図々しいお願いとなりますが、お手間でなければ、ポイント評価をお願い申し上げます。

 どうも有難うございました。


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