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第四章 ドラゴンVS恐竜 その1

4.1 第一回戦第二試合 ドラゴンVS恐竜 対戦情報


 観戦モニターに表示された対戦情報より。


 闘技場について。


 昨日の第一試合闘技場は、円柱型の密閉空間だった。


 本日の闘技場はEタイプ。


 屋外、直径1kmの円形範囲。岩、林、湖などの自然がある。


 但し、闘技場から逃げ出せないように、ドーム状のバリアで空間を密閉している。ドームの頂点は高さ500m、ドームバリアは半透明で外が透けて見えるが、超強力な高電圧と熱エネルギーで形成されており、接触するとかなりのダメージを負うことになる。


 金龍ハイエストについて。


 最強のドラゴン。


 翼で飛行する。


 口から火炎のブレス。


 頭部の角から雷撃。


 体長:25m、体重:40トン。


 電磁波恐竜パルスザウルスについて。


 遺伝子組換え&突然変異恐竜。


 超音波、マイクロ波、電磁パルス——EMP——を発生させる。


 体長:20m、体重:50トン。


 補足:体長は、尻尾を考慮せず垂直に立ち上がって計測した場合。体重は推定。



 §   §   §



4.2 金龍ハイエスト


 そのドラゴンの名は『ハイエスト』という。


 見た目は西洋の伝記などに登場するモンスター系のドラゴンで、手足に加え大きな蝙蝠こうもりの翼により飛行する。


 胴体が長くて翼が無い、東洋の伝記などに登場するタイプの神聖な龍とはまったく異なる。


 このドラゴンは、全身が金色に輝くうろこで覆われているため金龍と俗称される。名はハイエスト。文字通り、最高峰のドラゴンに授けられる称号だ。


 ドラゴンが存在する異世界群において、最強のドラゴンを決める決闘が、20年毎に人知れず行われる。


 およそ100頭の我こそは最強と豪語するドラゴンが、どこからともなくさまざまな世界から集結し、最強の王者を決めるため命とプライドを懸け闘うのだ。


 王を決めるためのルールは特にない。


 全てのドラゴンが瀕死になるまで闘い、最後まで勝ち残れば王になる。漁夫の利を狙う浅知恵だけで勝ち残れるほど甘くはない。苛酷かこく峻烈しゅんれつな決闘であり、真の強さが要求される。


 ドラゴンの知能は人間に勝るとも劣らない。


 そして、ドラゴンには、異世界同士をつなぐ次元の亀裂を本能的に見つける能力があり、その能力によって一つの場所に集結すると考えられているが、多くは謎だ。


 バトルロイヤル形式の乱闘により、勝ち残った一頭のドラゴンの全身が、龍族の魔法か何かの力によって金色に変わり、金龍に変化することで最強の座を証明している唯一無二の存在。与えられる称号は、常に『ハイエスト』、20年毎に最強の座は入れ替わる。


 ハイエストの主な武器は、口から放射する火炎のブレスと、頭部2本の角から放電する雷撃だ。


 守りの面において、体表の頑丈さはあらゆる生物の中でも最高峰、金色のうろこは一般的な刀剣で傷つけることは不可能、並みの破壊力のライフル、バズーカ、ミサイルすらも全く無傷で防御してしまうほど強靭きょうじんだ。


 それでいて耐熱性、耐寒性が高く、毒に対する耐性もある。魔法攻撃の威力を低下させる龍族独自の護身術——呪術や魔法の一種と思われる——が全身に施され、鉄壁の守りを発揮する。


 もはや、弱点を特定するほうが困難だ。


 天候を操る能力すらあると伝承されているが、詳細は不明。



 §   §   §



4.3 電磁波恐竜パルスザウルス


 その恐竜の名は『パルスザウルス』という。


 太古の昔、巨大隕石の地球衝突によって恐竜が絶滅したという歴史イベントが発生せず、現代においても生存し続けて、人類と恐竜が共存しているというパラレルワールドの地球においてのこと。


 その世界で人類が生物兵器として誕生させた、最恐の遺伝子組換えおよび突然変異恐竜である。


 数多く存在する恐竜種のうち、ティラノサウルス、トリケラトプス、アンキロサウルスのDNAを主軸に、遺伝子を合成、組換えし、巨大恐竜を誕生させた。ティラノサウルスは体長13m程度だが、遺伝子合成恐竜は20m程度にまで巨大化している。


 さらに、研究過程で強力な電磁波を長時間浴び続けた結果、突然変異し、超音波、マイクロ波、電磁パルス——EMP——を体内で発生させることができるようになった。


 この驚異の能力により電磁波恐竜と呼ばれるようになった。


 全身は焦げ茶色で、怪獣のような印象。非常に獰猛どうもうな性格で攻撃的な肉食恐竜である。


 胴体と脚部のシルエットはティラノサウルスに近いが、両腕は哺乳類のように十分に大きく、物をつかむ腕としての機能を十分果たす。


 頭部はトリケラトプス、口は肉食系のキバが生えており、むしろティラノサウルスに近い。真っ赤な双眸そうぼうが、より凶暴な印象を与える。


 背中のトゲトゲと尻尾先端のトゲ付き鉄球のような武器は、アンキロサウルス。


 両肩には、水牛のような大きな角が突然変異で生えている。


 飛行能力はないが、歩行速度はドラゴンより数倍素早く、鋭い牙や爪を使った肉弾戦が得意である。



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