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ミカエル・ティファレト


別の天界のミカエルとラファエルとガブリエルがクロスブルーへと落ちた事でとある別天界のからの探索者が増えていた。

赤い魔導銃を持つものがクロスブルー周辺をうろついているのだ。


霧が多くなった。


ルシフェル・ダアト

さて聞こうか。

3人とも。

貴様らに帰る場所はあるか?


3人は答えられなかった。


ルシフェル まあ、おおかたそんなところだろう。


机の端に置いてあるのは三つの紅い石だった。

とゴブレットが3つ。


ラファエルはそれを見ていた。


まさかコレは。。。


帰る場所がないのなら悪いがラファエルとガブリエルの2人はクロスブルーから出ることを禁じる。

拒否なら。。。ここで死んでもらう。。。


別ミカエル

下がれ、 ラジエル! ガブリエル!


別ミカエルが言ったよく文章を見てほしい。

ラファエルでなくラジエルだ。


ラファエルとラジエルの存在がいつの間にか入れ替わっていた。


このラジエルの姿は青い髪、青い瞳、白い肌だ。


悪魔の言いなりなどなってたまるか!!

ミカエルがラジエルとガブリエルの前たちはだかって剣をぬいてルシフェルに切りかかった。


ルシフェルの動きは素早く、いつ剣を抜いたかすらも分からなかった。


ミカエルの剣は容易に弾き飛ばされてしまった。


ミカエル どこに行ってもサタンの天下とは口惜しい!


ガブリエルはごくりと唾を飲み込んだ。


ガブリエル ラファエ。。。

隣を見てガブリエルはギョッとしていた。


ラジエルは眴をした。


ラジエル わかった。

ここにいよう、ただし、条件がある。


ルシフェル

面妖なこともあるものよ。。。貴様、名前は?


失礼した、ラジエルだ、あなたの名前をお聞かせ願いたい。


ルシフェル・ダアトだ。

まあよい。

働いてもらうぞ、議席のカトリック、プロテスタント、ユダヤ教のどれかに宗派を絞れ。


ガブリエル

私は。。。どこの宗派にも付かない条件でなら。

思考の違いあれど思うことは皆一緒です。


ルシフェル

一向に構わぬ。

議席のど真ん中に貴様だけが座れる特別席を設けてやる。

ただし貴様だけだ。


ラジエル ユダヤにするか。。。


ミカエル お前らはカトリックの為に尽くしてきたじゃないか! 気でも違ったのか!!


ルシフェル

そこのミカエルは好きにせよ。


ミカエル さかづきを受け取らない俺は出て行っても構わないのだな?


ルシフェル その通りだとも。

好きにせよ。


ルシフェルは赤い石を机の端から取った。


ラジエル それはひょっとして賢者の石か?


ルシフェル 貴様なら気がつくかと思っていた。

その通りだとも。

貴様らはここにいるのならクロスブルーの為に働いて貰う。

そこのミカエルも出来ればさかづきをのめ。


ミカエル 冗談じゃない!

悪魔の施しなどまっぴらだ!!


ルシフェル 結構だミカエル。

貴様はさかづきを飲まずに好きにせよ。

だがその二人は別だ。


ラジエル その賢者の石は誰が作った?


ルシフェル 無論、このわたしだ。


ラジエル 見せてもらっても構わないか?


ルシフェル 構わぬ。


ラジエル 。。。ガーネットで出来ている?

黄金や命の水を生成することは可能かどうか聞く。


ルシフェル はっきり言うが不可能だ。


ラジエルは考え込んだ。


ラジエル この賢者の石は何に使えるものだ?


ルシフェル・ダアト 限られたもののみの体質変化だ。


ラジエル 作り方を聞きたい。


ルシフェル・ダアト

とある毒薬を煽って吐き出した私の大量の血液の魔力を凝縮してガーネットに凝固させたものだ。


ガブリエル

それって。。。


ラジエル ヘタをすればサタンの血液だな。


ルシフェル・ダアト

好きに解釈せよ。


ラジエル 賢者の石はふつうは辰砂と相場は決まる。数多の偽物を見て来たがガーネットで出来ているとは珍しい。

それは本物だと断言出来るか?


ルシフェル・ダアト

好きに解釈せよ。


ラジエル

つかめん男だ。

まるでその賢者の石が本物か偽物かどうでも良いと言っている様に聞こえる。


ラジエルの頭の中には本物の賢者の石の記述はなかった。

数多の偽物が次々に頭に巡る。


ルシフェル・ダアト

全くその通りだとも。


ラジエル

貴様がサタンなら私たちの姿は醜くなり、黄金の羽はコウモリのように黒く染まろう。。。それで貴様がサタンかどうかはっきりするだろう。


ラジエル

ガブリエルより先に飲ませてもらおうか。


ルシフェル・ダアト

ダメだラジエルと同時に共に一緒に飲んでもらう。

覚悟はよかろうなガブリエル?


ルシフェル・ダアトは賢者の石と思しきものを砕いて銀色の液体をさかづきに注いだ。


二つの赤い石は無くなり代わりにさかづきに光の様に白く輝くの液体が二つ満たされた。


ガブリエルとラジエルはさかづきを持った。


ラジエル 。。。。匂いはしない。


ルシフェル 3秒以内早く2人同時にさっさと飲め。


ガブリエルとラジエルは同時に銀色の液体をのんだ。


意外なことに何の味もしなかった。


しかし。。。


2人は体に違和感を覚えた。


閉じていた翼が現れる。

二人の黄金の美しい翼は赤く燃え尽きてしまった。


しかし、次の瞬間、2人の背には純白に輝く白い翼が現れた。


2人の体が一瞬にして藍色に燃え浅黒い肌も炎が消えるのと同時に白くなったが、衣服は燃えなかった。


そしてガブリエルの青い目と黄金の髪は黒曜石の様に黒くなり瞳も同様になった。

珍しく肌の色がパールイエローだ。

俗に言う黄色人種というやつだ。


対して青かったラジエルの髪と瞳は銀の髪と瞳を持った。

かなり視界がぼやけた。 ド近眼というやつだ。


ラジエル …貴様がサタンかどうかもだいぶ怪しいな、だか天使かどうかもだいぶ怪しいぞこれは。


ラジエルは残った賢者の石を手に取る。


ラジエル 一つもらってもかまわないか?

コレは本物かどうか怪しければ偽物かどうかも非常に怪しい。


ルシフェル・ダアト 好きにせよ。


ガブリエル。

着なれたはずのこの衣装。。。

とても重くて暑いです。


ラジエル

確かに随分と私も重たいローブを着ている。


ルシフェル

服はここにある、着替えよ。


2人は着替え終わる。

ふたりはローブだけのシンプルな服だった。


ラジエル ルシフェル・ダアト。

お前に率直に聞きたい。


ルシフェル・ダアト

なんだ?


ラジエル

お前は自分をサタンだと思うか?


ルシフェル・ダアト

それは主のみぞ知る、明けの明星であることはじじつだか、実のところわたしにもわからぬ。


ガブリエル

自分の言ったことを覚えていますか?


ルシフェル・ダアト。

毎年、ミカエルとコロシアムで散々再現しとるやつか、民衆やお偉方が喜ぶのでな。


ガブリエルの頭の中に文字が入ってきた。


ガブリエル・イェソド?


同様にラジエルの頭にも文字が入って来た。


ラジエル。。。。。


ルシフェル・ダアト

なんかおかしな方向にかっ飛びそうなけはいがするな?


まさか失敗か?


      ・

ラジエル・ビギナー


※ビギナーの意味は初心者


ラジエルの名前を頭で認知したルシフェルはずっこけた。


全ての書物を知り尽くすラジエルにとってはだいぶ屈辱的だった。


まあ良い、それが貴様らの名前だ。

片方は失敗だ。

だが、2人には働いて貰う。


ルシフェルはタバコに火をつけた。


ラジエル 

失敗したのは私だな?


ルシフェル・ダアト

その通りだラジエル、貴様、体に不具合はないか?


ラジエル 目が悪くなりました。


ルシフェル・ダアト

ド近眼というやつだな。

全く。

予想がつかぬものよ。

もしかしたらセフィロトは貴様をビナーにしたかったのだろうが、お前はラジエルだ、適合せん、さては貴様、全てを理解した気になっとるな?

ビギナーとは皮肉るものよ、セフィロトも。


ラジエル なんだと!?


ルシフェル・ダアト

貴様の名前はラジエル・ビギナーだ。

まあ、好きにして好きに解釈せよ、馬鹿ども。


ガブリエルはそこにいる別ミカエル聞いた。

ラファエルはどうしましたか?


別ミカエル

本当に大丈夫なのかガブリエル。。。

ラファエルは一番手始めに旅先で真っ先に後ろから奴らにあの赤い次元魔導銃に背中から心臓を撃たれて死んでしまったじゃないか!

なんとか言え! ラジエル!!


ラジエル あいにくだがミカエル。。。

私はこのさかづきを飲む前後の記憶しか無いんだ。


ガブリエル 

(そりゃあそうでしょう何故なら。。。)


ラジエルは苦笑した。

(なぜなら私は手始めに自らの取るに足らないと思っていた自らの弟子に正面から心臓を撃たれて殺されている、赤い次元魔導銃で。)


別ミカエル ルシフェル、貴様がサタンであることははっきりした!


ルシフェル・ダアト

聞かぬと思うが理由を知りたけばさかづきをのめ。


別ミカエル

気の狂う悪魔の施しなどまっぴらだ!!


ルシフェル・ダアト

なら見ただろう、そこのミカエル。

ブロンズの館に入ると入って生きているまっとうな天使ですら気が触れると吹聴して回れ。

白いサタンの巣だと言っても構わぬ。

正気なのは私と因縁のある貴様ぐらいなものよ、大天使ミカエル。


ガブリエル 言い出したのは私であんまりです!

ルシフェル議長!

もう少しわかりやすく。。。


ルシフェル・ダアト

全員、黙れ、このミカエル以外全てに対して口を閉ざせ、このミカエルにはこの事実を吹聴して回ってもらう。


ラジエル

ルシフェル・ダアト?

挨拶だがこの白い本を持ってくれないか?


ルシフェル・ダアト

木にビギナーと皮肉られるだけはあるな。

私がこの本を持つと。

コンテナ5個分の本が一瞬でこの部屋に充満することになるぞ。

そうなれば4人とも本に埋もれて窒息死は明らかだ。

これ以上笑える事を増やすな。


ラジエル

。。。本好きの私でもそれは流石にご遠慮願おうか。


ルシフェル・ダアト

ならしまえ。

ああ、待て。


ラジエル ?


ルシフェル 本を出せ。


ラジエルは白い本を差し出した。


ルシフェルはアレクサンドライトの試験管から次元の裂け目を白い本に流し込んだ。


本が赤黒い星の色に染まった。


本を開く。

赤黒い銀河の様な色でヘブライ語で書かれている。


ラジエル 。。。


ルシフェル ビギナーの貴様でも読めるはずだ。それは私の血を僅かながらに吸っている。


ラジエル かなり屈辱的だがしかたない!


ルシフェル それからガブリエル。 


ルシフェルは日本刀をガブリエルに渡した。


ガブリエルは抜いてみた。

よく切れる輝く名刀であることは明らかだった。

ヘブライ語で''刀を合わせただけで斬る"と書かれている。


ルシフェル かなり嫌だが手合わせをせよ。

ルシフェルは剣を抜く。

サファイアの剣だ。


ガブリエルは日本刀を抜いた。


ガブリエルの頭に単語が浮かんだ。


月桂刀。。。桂を経にするとこの剣のほんとの意味がわかります。かなり、これけっこうえげつないものです。)


ガブリエルはルシフェルをみた。


ルシフェル ほう、それがその刀の名前か?

作った本人にすら名前をはかなかったその頑固な剣の?


ルシフェルはガブリエルに斬りにかかった。

刀が重なる。

するとルシフェルの肩に次元の裂け目の傷が出来た、血が飛び散る。


はい、やましい、つるぎを合わせた男性がガブリエルをどうにかしようととしたらどうなるかわかりますね?


ガブリエル 理由が分かりました。。。

ごめんなさい!!

斬るなんてそんなつもりは。。。


ルシフェル

その剣は相手の殺意に反応して相手に傷を負わせる。

わかったであろう。

自分からは殺意を持って決して斬りにかかるな。

貴様が傷を負うことになるぞ。


サファイアの剣をしまいなんなく傷を消した。

服の裂け目は消えない。


ルシフェル 。。。服ばかりは仕方あるまい。

着替えてこよう。


ガブリエル ルシフェル議長。。。ありがとうございます。。。

しかし、わたしにこれを使う機会は。。。


クロスブルー外


小さな天使の天界だな?


アブエルさんよ?

ああ、ラジエルの書いた本にすら載って無いマイナーすぎる天界だ。


攻め落としたら何の利がありますかね?


"アブエル 売春窟ぐらいにはなるだろう。"

"こちらの天使のな?"


セフィロトの住人およびクリフォトの住人にはこの声が聞こえた。


ガブリエルは無言で剣を受け取った。


ルシフェル・ダアト

期待している。


ガブリエル

かしこまりました、ルシフェル議長。


ミカエルはメランダスの彼女に対して大激怒していた。

そしてメランダスに対しての激しい嫉妬が渦巻いていた。


今の天界でそんな感情を持って居る場合でも無いことも分かっていたが感情のコントロールが効かなかった。


珍しくメランダスの彼女は起きていたため、左目に支障のあるミカエルは仕事が出来なかった。


メランダスの彼女の左目を通してルシフェルが見える。


ルシフェル・ダアト

メランダスども。


メランダスの姿も目に入るがまともな普通の天界の男に化けていた。

メランダスの彼女も鏡越しで普通の天界の女に化けている。


ルシフェル・ダアト

顔を見せい、メランダスの彼女。


ルシフェルの顔が目に入る。


貴様、何が瞳に違和感はあるか?  


いや、ない。

と言うよりかむしろ乱視が治った。


ほうそうか。

ルシフェルが微笑んでいる。


それならばよい。


メランダスの彼女は座り直して離れた。


ルシフェル ともあれ。

貴様。

うってかわっていつものルシフェルのトーンに戻る。


ルシフェル

メランダスの彼女。

要らぬことをどこかの誰かに吹き込んでなかろうな。


メランダスの彼女

誰に?


ルシフェル

素で知らない様ならまあない様だな。


メランダスはニヨニヨ笑っている。


ルシフェル 何を笑っている?


メランダス いつ手を出すのかと。


ルシフェル アホか、妹に手を出す兄がどこにいる。


メランダス さいですか?

お二人ともどんな関係で?


メランダス ブロンズの館の旦那は天界人だろ?

それに対して史香は人間だ。

別の生き物じゃないか、なんで兄妹なんだ?


ブロンズの館の旦那?


ルシフェル 事情があるのだ。

伏せる。

ルシフェルはタバコを取り出した。


ルシフェル つまらん秘密を知ったとは言え私をブロンズ館の旦那と呼ぶのはやめろ、人違いだ。

ルシフェルは苦笑している。


霧の中のあのブロンズ像の秘密?


メランダス 何でそんな現象が起こるんだ?


ルシフェル 正確にはメランダス。

霧の後に稀に出来るブロンズ像はこのクロスブルーに他の天界の天使が入れば蒸発、又は石化してしまうクロスブルーならではの自然現象だ。


ミカエルの初耳だった。

なんだって?! じゃあ、あれは。。。


ルシフェル 正確にはこのクロスブルーにはそのメランダスの彼女の血の結界が貼られているのだ。


ルシフェル 知らない様なら言うが本当のブロンズの主は私でなく貴様らだ。


メランダスの彼女は黙っている。


メランダス。。。

なるほどな、まず、対象を氷像に変えてしまう力を持つ史香の力を経由してそれが屈折しまず、侵入者の天使をブロンズに変えてしまう力なわけだ。  


ルシフェル 事実は少々湾曲しているがその通りだ、メランダス。

まあともあれ仕組みは伏せるがお前らの力がクロスブルーの全域に及んでその気象を生み出しているのが事実だ。


メランダス 金をくれ!


ルシフェル やらん。


メランダス まあいい、だが何で旧世界の住民の史香がこの世界と関係があるんだ?


ルシフェル 外せ。

史香。


はいよ、わかった。

メランダスの彼女は外に出た。


よそ見をしてぼんやりしていたメランダスの彼女は銀のフレームの眼鏡の銀髪、銀色の瞳の男にぶつかった。


ラジエル 驚いた、人間だな!?


メランダスの彼女 ばれた!?


ラジエルは肩を持って引き留めた。


ラジエル まあ、逃げることない。

この本を持ってみたまえ。


メランダスの彼女

いやです。

大抵やましいものでしょうから。


ラジエル

ほほう?

引っかからないか。

なら表紙を見るだけでいい。


メランダスの彼女

みません。

同じことでしょうから。


ラジエル

つれないなぁ。

一体全てが白紙のこの本の何が怖いんだ?


メランダスの彼女

持った瞬間に私に関わる全てが丸わかりになってしまうでしょうから。


ラジエル

くやしいが正解だとも。

ならピアスに聞いてみよう。

たっぷりと彼女の血を含んだピアスに。


ラジエルは鈴を鳴らした。


メランダスの彼女はその場からダッシュした。


ラジエル

賢いが天使からの追跡は人間は逃れることが出来ないのが常だ。ビギナーと皮肉ったセフィロトのの木にわからせてやろう。

大体感じで掴み取れた。

クロスブルーのセフィロトとセフィラに関わるものならあのルシフェルが喋る秘密が聴こえる。 

そしてあの子からはサタンの香りが濃厚にする。

それも酷く。。。


ミカエルの耳にルシフェル達の会話が聴こえる様になった。


これは助かる。


ルシフェル ようはとある2人の馬鹿が覚えのないうちに精神世界ににこの世界の基礎を作った。

そのうち2人の正体のうち1人がメランダスの彼女に相当するものだ。

この精神世界の天界は脳タリンの馬鹿の基礎の割にはしっかりと聖書や伝説に基づきに忠実に作られていた。

セフィロトの木の果実まで全部ご丁寧に用意されていた。

このクロスブルーでそのまずセフィラの果実で最初に生まれたのがこの私ルシフェル・ダアトとミカエル・ティファレトだった。


史香の耳にも聞こえた。


史香 はあ。。。そんな設定だったな。


ルシフェル・ダアト。

貴様に術をかけた天使がいるな、史香。

     

      ・

ラジエル・ビギナー

なるほどセフィロトのダアトにルシフェルを置いたわけだな!

理由は何故だ!


メランダスの彼女

そのころのウィキペディアにはセフィロトの木のダアトの守護天使にルシフェルの名前が書かれてたんだ。

それを元にした。


ルシフェル・ダアト

ようはそういうことだ。


ラジエル ほほう?


ラジエル で、人間の筈のこの娘に我々の会話が聞こえる?


ルシフェル さらにはこの娘にクリファーが存在するからだろう。

おそらくこのセフィロトは地下にクリフォトを持つ。


ラジエル 

クリフォト?邪悪の木か?

(隠す気はなしか。)


ルシフェル・ダアト

正しくは邪悪の根、かもしれん。


ラジエル

持つものがクリファーのどれかとはていどがはたはだしい娘だな。


ルシフェル・ダアト 誤解するな、ビギナー。

誰でも持つささやかなもので悪質なものではない、人間なら持てる唯一善良なクリファーの殻だ。


ラジエル ほう?

だがどのクリフォトも悪徳と相場は決まる。


史香からルシフェル・ダアトからとよく似たため息が聞こえてきた。


ミカエルはこのため息でピンときた。

所々、メランダスの彼女はルシフェルに仕草が似ているのだ。


ラジエル

上から目線ではないが気に入らないため息だな。

まるで違うと言っているかの様だ。

どう言うことだ?


ルシフェル・ダアト

答えてみよ、メランダスの彼女。


史香 クリフォトは皆それぞれ構造がちがうんじゃない?

それからこのセフィラの根のクリフォトの殻は悪徳であっても酷いものかどうかはかなりあやしい。


ラジエル

ならマシなクリフォトであることを願う。

お前の殻はなんだ?


史香 ダウト。


ラジエル

疑うの意?

どこのクリフォトにもそんなクリファーの殻は無い。


史香 まあまず無い。

だがある。


ラジエル 娘、戻ってこい。


メランダスの彼女は引き返してラジエルの目の前まで戻ってきた。


ダウトと言う殻がどこの位置にあるか指をさせ。


ラジエルは赤い見事なクリフォトを原初の図を出した。


メランダスの彼女はうなだれて言った。


史香 。。。わかりづらい、直せ。


ラジエル こんなことも分からぬのか。

なら日本語にしてやる。


史香 そうじゃない。

シンプルにセフィラを逆さにした図を出してもらう。


ラジエル 意地悪を働こう。

全部名前と色を消す。


ルシフェル ふん。

ルシフェルは黒い図にして線を灰色にして日本語とヘブライ語、英語、と英語の読み方をカタカナにしてクリファーの悪徳の位置を示した。


ラジエル ルシフェルが助けるか。

かえって救いがないな。

どこにもダウトはないぞ!

さあ、ダウトはどこの位置にある?

しかも英語にかカタカナまでつけるとは。

一体だれがビギナーだ!


史香 ここ。


線しか書かれていない特定の場所をメランダスの彼女は指差した。


ミカエルはピンと来た。

そう言うことか!!

クロスブルーのセフィロトが木で旧世界のクリフォトが根という事実ならそれは兄妹どころの話じゃ無い!


しかも下手したら。。。ルシフェルとメランダスの彼女は。。。。。


翼族や天使、魔族すらの壁を越える性別の違う同一人物。。。


そう、ちょうどセフィロトのダアトの位置にクリフォトのダウトがあるのだ。 


ラジエル・ビギナーは人間のこの娘に意地悪を働きたくなった。


ラジエル はずれだ!

全ての書を知り尽くすラジエルである私はダウトがどこの位置にあるか知っている。


メランダスの彼女は苦笑した。

ダウト。(疑わしい)(ミカエルの"何も言うまい")


ラジエル 。。。

ラジエル どのクリフォトにも必ずベリアルがいる。

実はクリファーのどれかの本当の主だ。


メランダスの彼女

少なくともここのクリフォトではダウト。

他は知らない。

嘘や疲れる知識は吹き込むな、物知りめ。


ラジエル

いい度胸だな?


ルシフェル・ダアト

だからビギナーなのだ貴様は。

だが、メランダスの彼女に私の喋り方が写ったな、代わりに非礼を詫びる。


ラジエル

ふむ、美徳と悪徳があいはんすることを知るか?


メランダスの彼女

知らない。


ルシフェル・ダアト

まあ、かなりあやしいだろう。


ラジエル

じゃあ聞こう。

私がルシフェルの賢者の石から出来た水を飲んで体質変化に成功していたらどうなっていた?


メランダスの彼女。

体質変化には失敗してないと思う。

別になにもおかしなとこはない。

どゆこと?


ルシフェル・ダアト

メランダスの彼女。    ・

そいつの名前はラジエル・ビギナーだ!


メランダスの彼女はこれを聞いて大笑いした。

※ポマトか!

※上がトマトでしたがポテトの品種改良の食料品をつくろうとしたら上下逆が出来た笑い話。


ルシフェル

成功だが失敗という事だな。


メランダスの彼女

なるほど、まあ、治るかもよそれ。


ラジエル

近眼が?


ルシフェル

どこまでもビギナーだな。

一生それでも構わんぞ。

かなり面白い。


ラジエル

摂理が誰と私を取り替えたのか聞こうか!

代わりにだれがいた?!


ルシフェル 旅の番人ラファエルだ。


わたしがラファエルと取り替えられた理由を聞こうか。


ルシフェル・ダアト

知らぬ。

お前とラファエルはおおかた日本語で音が似て居るからなにかが間違えたのだろう。


ラジエル

痛い事を一つ聞くぞ人間。

ナヘマーとはなんだ。


メランダスの彼女

知らない。


ラジエル

ダウト。


メランダスの彼女

。。。キムラヌートーの水なら飲んだことあるよ。


ミカエル・ティファレトが机を叩いた。


ラジエル

真実か。。。キムラヌートの意味は?


メランダスの彼女

はっきりはしないが愚かな女。


ラジエル

その知識は古い、物質主義という意味だ。


メランダスの彼女。

だからやなんだよクリフォトって。


ラジエル

お前がキムラヌートに落とされたのは何故だ?


メランダスの彼女

知らない。


ラジエル

ダウト。


メランダスの彼女

言いたくない。


ルシフェル・ダアト

やめてやれ、ラジエル


ミカエル・ティファレト

いいや聞きたい。


ラジエル ミカエルの声が苛立っている。。。

なぜだ?


ラジエル

もう一度聞く、何故自分はキムラヌートに落とされたと思う?


メランダスの彼女

恥ずかしながら金に目が眩んだから。


ミカエルの方角から机を叩く音がきこえてきた。


ラジエル

。。。ほほお、ダウトだな?


ミカエル・ティファレト

やめてやれ、ラジエル・コクマー。

本当ならば名前がそうなっていたはずだ。

ラジエルが理解に走らず知恵を純粋に求めればそのおかしな名前は治るかもしれない。


ルシフェル・ダアト

なるほどな、やはりそうか。

ちなみに金に目が眩んでナヘマーで盗みを覚えた貴様は大量のアルミホイルがお似合いだ、ダウト。


史香

何も買えねーよ。

両替の仕方知らねーし下手したらそちらの方が高くつくわ!!!


ラジエル

とある空間で募金箱を盗んだな?

貧しいど。。。(亜空間ではそこかしこに置いてある募金箱は人間でなく動物のみのものだった。)


ルシフェル・ダアト

貧しい奴隷と言いたいのか?

ビギナー?   


ラジエルはうすうすおかしな事に気がついた。


ルシフェル・ダアト

コクマーに昇格したくばアルミホイルの娘にマシな知恵を授けてみよ、ラジエル・ビギナー?


メランダスの彼女

んで、いつまで術をかけてるつもりだ?

アルミホイルの俺にはきついぜ。


ラジエル …ピアスをこちらに譲りたまえ。


メランダスの彼女

母の形見なんだ。

断る。


ラジエル 

ことごとく意のままにならん娘だな!

仕方がない、術を解こう。


ルシフェル・ダアト

術を解く前に言わせてもらうが諸君極力セフィロトの通信は使うな。

メランダスの彼女に聞こえるのならば彼女だけでなく根の方であるクリフォトの住民にもおそらく丸聞こえになっているかもしれん。


ラジエル

娘、敵意がなければ話せ。

クリフォトの住民は何人いる?


メランダスの彼女

無神論のばちかるにメランダスのサタン

無感動の場所にシグマのアスタロト。

無いはずの場所にダウトの私。

愚鈍を意味する場所にスラッシュのベルゼルブル。。。えっとそれから。。。


統率はなって無いけど空席はバールとアスモデウスとキムラヌートのナヘマーぐらいじゃないだろうか。


ラジエルとガブリエル、ミカエルは愕然とした。


…悪徳がほぼ揃っている。


???

色欲のバールは僕だよメランダスの彼女。

アスモデウスだけはさすがの僕にも正体がわからない。


クリフォトの住民!!!


一部を除きセフィロトの全員が戦慄した。


ラジエル 

敵?!


メランダスの彼女

知らなかったがバールは君かイリヤ。


???

ほっほっほ!

クリフォトの住民が皆、お前らの味方と思うかぇ?


ラジエル

やはり敵か!!


イリヤ

ビギナーを揶揄うのはおよし、不安定、アーカイブスのリリス。


リリス

ほっほっほ。

悪ふざけを働いて見たかっただけじゃ。

そちら様の天界の事などどうでも良い。

それよりも、メランダスの彼女に告ぐ。

アスモデウスの正体を妾は知っとるぞぇ。


メランダスの彼女

マジか、誰だ。


リリス

教えてやっても良いが一つ条件がある。


メランダスの彼女

聞こうか。


リリス

妾をイリヤの正妻と認めよ。


メランダスの彼女

条件関係なくイリヤ本人の意思による。

イリヤにはとんでもない秘密があることを承知でそのうえ、イリヤのやることなすことのそれを黙認するなら認めてもいい。  


リリス

。。。かなり苦いのぅ。


イリヤ

およし、リリス。

ぼくらはもうすでに結魂している。


リリス

それは言えておるが。


イリヤ

メランダスの彼女。

アスモデウスの正体は知りたければ自分でお探し、僕は知らない。


リリス

ええぃ、仕方がないのぅ!

これだけは言わせてもらおう、メランダスの彼女。

アスモデウスは三国志の曹操の様な性格をしておる!

かなりたくさん偽物が多くての。。。

本物を探し当てるのに苦労するぞぇ?

お主に対して少しばかり重い感情を抱えており全てに口を閉しておる。


メランダスの彼女

偏屈なやつだな。

顔もなしにいきなり術だけが出現して助けられたことが何回もあるんだ。


リリス

知りたくば探してみせよ、上品なやつが本物じゃ。

旧世界にも仕事はたくさんあるぞぇ。

メランダスの彼女。

早く帰ってきいゃ。


メランダスの彼女

旧世界の問題はドツボの空白のキムラヌートのナヘマーだな。


リリス

ナヘマーはクリフォトの中でも珍しくタチが悪いぞぇ?

メランダスの彼女?

クリフォトでは珍しくお主に憎しみを抱いておる、その上、正体がはっきりせぬ。

気をつけることじゃ。


メランダスの彼女

ありがとう、アーカイブスのリリス。


リリス

のう?メランダスの彼女?

お主はイリヤと妾の仲を認めるか?


メランダスの彼女。

暗黙の了解だ、イリヤを頼む。


リリス

宜しい。


ラジエル 絶望的にこちらの勢力が足りない!!


ルシフェル・ダアト

誰も戦うとは申しておらぬ。


メランダスの彼女

頭いてーな、クリフォトの住民がセフィロトの住民と戦うとは一言も言ってない。


???

メランダスの彼女だな。

随分と長くそちらの天界にいるな。

話を聞いていたが全て丸聞こえだ。


ラジエル

だれだか伺っても?


シグマと言うものだ。

うすうす勘づいていたが自分がクリファーの殻のアディシェスのアスタロトだとは今私も知った。

警告するが、お前らにいうがセフィロトの住民を無闇に探し出そうとするな。

時を待て。


ラジエル

恩を売る気の悪魔の割には声もまともだ。

だか、時が来たらセフィロトを乗っ取るきか?


シグマ

誰だか知らんがボケるのもほどほどにしろ。

こちらはすでにクリフォトだ。

そちらを乗っ取る言われはどこにある?

しかもこれ以上仕事を増やしたく無い。


ラジエルはぐうのねも出なかった。


シグマ

クリフォトの住民は闇の勢力だか、文字通り闇であって血生臭い勢力では無い。

むしろお前の方が少し血生臭い。

いっぺん、別のクリフォトの勢力に殺された経験でもあるのか?


ラジエルは愕然とした。

自分を殺したのは悪徳の勢力でなく天界の住民、しかも同じ天使だ。


シグマ

ここのクリフォトの住民を敵視するな。

自滅するぞ。


ラジエル

ふむう。。。


ミカエル・ティファレトが言った。

旧世界は。。。悪徳の天下。。。


メランダスの彼女

まあ、ほぼほぼそうなるな。


メランダスの彼女

旧世界にも聖なるものを守る奴や天使に当たる存在は無尽蔵にいるが。

広過ぎて知らない。

ちなみに私たちはダークエリアと呼ばれる土地の住民だ。


シグマ

ただ。。。


ミカエル・ティファレト

ただ? なんだ?


シグマ

この世界の全てを知るユグドラシルに当たる存在はダークエリアに関してはナヘマー以外は何も文句は言わない。 

ただ、勇者どもが勝手に殺し合って血の土地を広げている。


メランダスの彼女

稀に度胸試しと調子に乗った勇者共がダークエリアに入り込んで自滅する様は何回か見た。

ユグドラシルが手を焼いて居るのはダークエリアでなく勇者のロイヤルども。


ミカエル・ティファレト

そちら様の天界は何をしているんだ。

秩序は?!


メランダスの彼女

パイライバーズヘヴンは。。。

。。。口が滑った。


ミカエル・ティファレト

パライバーズヘヴン。

それが、そちら様の天界の名前だな??


メランダスの彼女

ハイまあ、そうですとも。


シグマ

まあ、パライバーズはバカンスでもしてるんじゃないか?

あいつらがまともに働いてるのを見たことが無いぞ。


メランダス

確かにな。

たまに名残で私を討伐にしに来て勝手にフォールダウンするバカはかなりの数はあった。


ミカエル・ティファレト

そちらの天界に当たる私は一体何をしている!

これにはミカエルも感情的になった。


メランダスの彼女


おーい、慎重に聞くけどシグマ、パイライバーズの四代天使にミカエルって居たっけ?


シグマ 

ケルビム、オファニム、アカトリエル、シャムシエルしか居ない。

ミカエルの記述はどこにも無いな。


ラジエル 正直に答えて貰おう。

お前らが殺したのか?


もともといねぇんだよ!!!✖️3

メランダスの彼女とメランダスとシグマの三重奏が出来上がった。


ミカエル・ティファレトは愕然とした。


私が。。。居ない?!


メランダス

だかな、神に等しいオリンピア、血統王族のブラッドロイヤルはいる。

世界各地で揉めてるのが我こそはのロイヤルどもだ。


リリス

ロイヤルどもは我こそはと自分がボスになりたくて結魂している適合者の人間を煽り立てて道徳とかなしに戦っておる。

土地によってはそこかしこに死体が転がっとるところもあるのぉ。


メランダス

オリンピアは日和見でぃ! たく!

ロイヤル共の戦いに好きに茶々をいれてはロイヤル共とのホレタハレたをして飽きたらそうそうに返ってゆくわ!


ガブリエル

7つの大罪の地獄の魔王は?!


シグマはため息をついた。


シグマ 

ひねったなジーザスも。

7つの大罪のどころかこちらがクリフォトになって居る現状を見てもらおうか。


ガブリエル 確かに。


リリス

まあ、だが平和な土地がほとんどじゃろうて。

あまりにもひどいロイヤルどもの激戦区はメランダスとメランダスの彼女と妾たちの勢力が力を示して封印してロイヤルどもにぐうのねも言わせんかったしなぁ。

それでも負けを認めぬ酷い激戦区はデモンズチェーンで封印されておるわのぅ。


ミカエル・ティファレト

デモンズチェーンとはなんだ?


メランダス

その名の通り悪魔の鎖のことでぃ!

考えついたのはカイツール組のベルフェゴールと結魂してるミリオンと言う女だ、たっく!


メランダスの彼女

浮気者。


メランダス

節操なしに数多のモンスターと結魂してまぐわうお前にだけは言われたくない。


メランダスはサタンの本性を出して優雅に言った。


メランダスの彼女

だいたい俺をかっとんだ方角に仕込んだ張本人はお前じゃメランダ。。。


ルシフェルの咳払いが聞こえる。


ミカエルの方角からものを投げる音が聞こえてきた。


ミカエルの記憶の中に裸でだれかと肌を合わせているメランダスの彼女の残像がめぐる。

体内に入った赤い宝玉が記録しているものだ。


結魂の宝玉!!


ミカエル メランダスの彼女!!

この際だからいうが勉強もせずに夜遅くまで起きていてずっと昼まで寝て居る怠惰な生活はなんだ!


メランダスの彼女。

おおっと。

何で顔も殆ど合わせてないのにダメな生活してることがこの人にバレてるのかなー。

天使チョーこぇぇぇ。

メランダスの彼女はうなだれた。


ミカエル ジョークのつもりか!


メランダスの彼女

素です。


ミカエル・ティファレト

だいたい29も過ぎた女が母親に甘えてろくに仕事もせず嫁ぎもせず独り身で不謹慎な真似ばかりして礼儀も知らず、勝手な真似ばかりして!!

仕事をしていた時ですら勤怠がなっていなかったのを知って居るぞ!

(やめてくれ自分!!)


メランダスの彼女は項垂れてため息をついた。


メランダスの彼女

ハイ、まあ、それが事実ですとも。。。

ろくでなしです。。。ぐうのねも出ませんとも。


ルシフェル・ダアト

その辺にしといてやれ、ミカエル・ティファレト。


ラジエル (これは。。。)


ガブリエル

そんな、、、聖書や道徳を持って居る存在は。。。


シグマ

あいにくだがもともと7つの大罪があるクリフォトの勢力のみだ。。。


ミカエル・ティファレト

私としたことが感情的になって失礼した。。。そちら様の天界にはセフィロトの木は無いのか。


メランダスの彼女

おーいパライバーズにセフィロトはあるか?

シグマ!


シグマ 

無いな、何の気配も感じない。

              ・・・

ダークエリアのクリフォトしかこちらには無い。


ミカエルは愕然としている。


ルシフェル・ダアト

ミカエル、首を吊りそうな陰鬱な雰囲気は勘弁しろ。ミカエル、メランダス側の壊れた天界の事まで考えるなバカタレ、貴様が居ない天界など摂理に見放されて当然だ。

そりゃクリフォトの方がマシになるわ。


…悪魔どもがまともになる訳だ。


事情を知るルシフェルと底の知れない絶望感を味わっているミカエルティファレトを除いた天界のセフィロトの全員が思った。


メランダスの彼女

まあ、ロイヤルにもマシな奴らは居る。

ちゃんとしたやつは激戦区なんかに居ない。

殆どが普通に過ごしてるな。

でもまあ、そばを通ったらあんまり良い目では見られないな。


ミカエル・ティファレト

旧世界の広さはどれぐらいだ?

どんな構造だ?


シグマ

クリフォトのエリアを纏めてで日本ぐらいの大きさ。

何もない天界のパライバーズが香港ぐらいなものだ。


ミカエル

案の定クリフォトのある方が広いな。

パライバーズとは戦わないのか。


メランダス

パライバーズは勝手を言いまくる狂言回しでぃ!

勝手を言いふらして異種と結魂してる人間を四六時中ドツボにはめて間抜けどもにどこにもないものを探させとるわい!

竹取物語のかぐや姫そのものがパライバーズでぃ!

だいたい俺らがぶつかるのは悪質なパライバーズに踊らされた馬鹿野郎と見境のないロイヤルだわぃ!


シグマ

他は。。。


全員が聞き入った。


シグマ

…際限が無い陸地か湖だ。

要するに魔界と考えて貰って構わん。

ただどこに行ってもパライバーズやブラッドロイヤルのやってる事は一緒だ。

こちらで把握した一番酷な場所やあまりにも酷く血生臭い土地はメランダス共が封印した。

パライバーズが欲しがるような危ないものはすべてメランダス達が厳重に管理している。


ミカエル・ティファレト

何故その世界の一番酷な場所や宝の位置がわかる?


シグマ

俺の特殊能力だ。

危ない輝きや酷い叫びが聞こえる。


ミカエル・ティファレト

セフィロトの世界は把握できるか?


シグマ

はっきり言うが無理だ。

見たくも無い。

認識できるのは旧世界のクリフォトの世界だけだ。

おれはクリフォトのこの世界だけなら全て見通せる、たいしてセフィロトのそちら様は知らない。

ただ。。。あまりにも変な気配を感じたらセフィロトでもすぐにわかる。

変な奴らがそちら様の外をうろついてるぞ。

ほっといても大丈夫だろうがやる気ならまあせいぜいがんばれ。

規模としてはそちらのお相手様は地球でいうアメリカの規模だ。

色目を使われてるぞ。

普段色彩ががわからないおれの目にも黒くて赤い影がはっきりとチラチラ見える。


ガブリエルとラジエルはピンと来た。


あの次元銃を持つ天界。。。


ルシフェル・ダアト

ふん、色目か。。。

ブロンズの館を売春窟にするつもりだな。

よかろう。。。久々に戦争でもするか。


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