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ルシフェル 覚えておけミカエル・ティファレト! メランダスの彼女は人間であっても私の妹にあたる存在だ。 貴様とちぎるのだけは決して断じて勘弁ならぬ!

ルシフェルはありったけ酒を浴びていた。

車好きの女に振られたこの結果は正妻のフィーネですら爆笑した。

何お前、飽きられたの?!


わははははははは!


ルシフェルはありったけ酒を浴びていた。


車好きの女に振られたこの結果は正妻のフィーネですら爆笑した。

何お前、飽きられたの?!


わははははははは!


アレは?


してない。


嘘つけ!!


どうだったんだよ喋ってみろって!

フィーネはルシフェルを小突いて揶揄う。


事実、女のとんでもない車の運転についていかなきゃならがなったため、コトをする前にルシフェルが常に爆睡状態になっていた。

(こいつ仕事もしてる。)


やっとついていける状態になった時、車好きの女は仲間たちといる方が好きなことに気がつきさっさと去っていた。


ルシフェルに唯一。

あの女だけはかなわんと言わせたのだった。


が、のちにルシフェルは暗殺者に狙われた時にとんでもないカーチェイスを披露して道路を走る暗殺者達を皆殺しにする。


髪を乱したルシフェルはこの際に、ふざけるなスイッチめ!と暴言を吐いている。

ミカエルが駆けつけて惨事の様をみる。


意外だな。

君がそんな運転ができるなんて。。。


にどとやらん。


おそらくスポーツ全般はミカエルの方が得意だと思われる。


剣術もルシフェル・ダアトは唯一のミカエル・ティファレトに敵わない。

普通なら。


まあ、カーチェイスした暗殺者の方もマジかと思ったに違いない。


ちなみにルシフェル・ダアトは水が大嫌いである。

飲み物も水の代わりに酒をのんでいる。

元々天界は水が少なく酒の方が多い。


水はただ一口口にするだけでほとんど飲まない。


ちなみにルシフェルは車を運転するとき、酒は飲んでいない。

車より酒の方が好きだと思われる。

もともと車もそんなに好きではない。


史香…カナヅチじゃね?


ルシフェル 泳げるわ、入る水は別だ。

ちなみに遠泳はミカエルといい勝負。

下手したらミカエルが負ける。


マラソンだけはぜったいにやらないと思われる。

翼族だし。

まあ、そもそも走れるスペースねーだろ。 

クロスブルーの大きさはヴァチカンぐらい。


ミカエルのストレス解消方法は剣術かお菓子作り、植木などを触ること。

ミカエルは炎、木。

武器剣、弓矢。


ルシフェルのストレス解消方法は剣術か読書、料理、鉱物の研究。

ルシフェルは鋼、水、封印。

武器剣、鎖。


フィーネ

武器 両刀。


フミル 

武器 ケラノウス


たまに最先端の魔道銃を持つ天使どもが攻めに来るが、魔導銃はクロスブルーに入った途端使い物にならなくなる。


発火して消えてしまうのだ。

残りは小さく凝縮された鉄屑が隕石の様に降ってくるのみ。


クロスブルーは、このとんでもない秘密を知らない他の広く多くの天界から酷く馬鹿にされている。


しかもクロスブルーはとんでもない辺境の地なのだ。

もはや秘境と言っても良い。

メジャーな天界はクロスブルーを全く知らない。

そもそもクロスブルーは他の天界から国として認定されていない。


しかもクロスブルーの翼族は魔力が非常に弱い。

しかも大抵は剣以外の武器を持たない。


知らないものどもからは大いに馬鹿にされているとても狭い天界なのだ。


しかし、酒だけは際限なく湧き出る。


果物や穀物は大体ミカエル派の達が魔力をほとんど使わずに手で育てている。


建築、また汚水処理はルシフェル派がやっている。

気象は実はシークレットでルシフェルしか知らない事になっている。

大体がルシフェルの口から知らされる。


このとんでもない秘密とは他の天使が足を踏み入れた瞬間。。。。。。


どたっ。

これはマジで稀である。

まあ、ない。


しかし。


ミカエル・ティファレト

。。。面妖な翼族の石像が増えているぞ。しかし、よく考えつくものだ。

またこれも作者不明か。。。

しかし見事な石像だな。。。まるで生きてるみたいだ。

いったい誰が作っているのだろう。。。

結構な値で芸術品として売れるだろうに、なのらなく寄付してくれるのは素晴らしい!


メランダスの彼女。

うわーよくできてるー!

今にも襲いかかってきそう。


メランダスは笑っている。

メランダス 。。。本当に襲うつもりだったんだろうよ本人たちは。


メランダスの彼女

どゆこと?


メランダス

とぼけんな、ボケナス。

これはゴルゴーンの石化と一緒の原理だ。


メランダスの彼女

え、じゃこれ。


メランダス

ああ、その通りだ。

俺には石像から元に戻せと悲鳴が聞こえるぜ、全く。

ここは他の天使にとって蝋人形の館ならぬブロンズの館だ。


石像になるほどこれは本当に相当強いやつのみである。


大体は。


新聞。

クロスブルーで原因不明の発火事故?!

またもやか?


ブルー番地でボヤ発生。


あるいは。。。


ルシフェルが表を歩いている時。

いきなり一瞬、バケツもないのに上から大量の水が降ってきたり。


そして。。。

カシャーン。

とそこに剣が落ちていたり。


大量の剣や銃が水や炎と共に落ちてくるのはクロスブルー定番の自然現象である。


唯一、ルシフェル・ダアトの目には。。。

ふん、きおったか。

今度は一軍か、酷い雨になりそうだな。


クロスブルーでは稀に雨と共にたいてい剣か槍が降って来る。

そのため、雨の時は落下物警戒警報が鳴る。

しかもその武器は大抵は銅、次に銀、稀に黄金で出来ていることがある。


まあ物騒な恵の雨である。


他の天界で噂が広まらない理由は辺境の上に大体生きて帰ってきた他の天使がいないからでございます。

真実を知る他の天界の天使は大抵はクロスブルーの事には口を閉ざします。


ほんの真実を知る天使からはクロスブルーの翼族は隠語でそれぞれの天界の言葉でブロンズの館の主と呼ばれる。


そしてクロスブルーの翼族は外に出て他の天界に行くことなど滅多に無い。

自分たちが弱いことを知っているため絶対に外に出ないのだ。

唯一、ミカエル・ティファレトとルシフェル・ダアトやアンノウン達を除いて。


知られていないが唯一、ブロンズにならずに入れる天使は別の天界のミカエルやガブリエル、ラファエル、ラグエルなど、それからセラフィム、ケルビム、オファニエル。

実は他にも居るがそいつらはまともな天使のため、まあまず来ない。


見慣れない訪問者。


一度何かの間違いで傷がついた別の天界のミカエルが流れて来た事があった、この時、ラファエルも一緒にいた。


浅黒い肌の天使達だった。


やめろ!

ラファエル!


その国はブロンズの館だ!

聞いたことあるぞ。

他の天使が足を踏み入れると立ち所に石像になってしまう恐ろしい天界だ!

噂では帰って来たものは居ないと聞く。


へっへっへ。

ミカエルさんよ。

ラファエルさんよ?

後ろはあの幻のブロンズの館。


前には絶望的に武力があった俺ら。

ミカエル様たちは賞金首。


ラファエル!

わたしはここまでだ。

ガブリエルを。。。


いやミカエル!

どちらにせよ死ぬなら生きられるかもしれない方にかけないか、ミカエル!

奇跡は起こるかもしれないぞ!


ブロンズになれば誰か助けてくれる日が来るかもしれない!

生きるんだ!

ミカエル!


ブロンズになることを選ぶのかい?

大天使様方。


こんな下級天使に好きにされる気持ちはどうだい?


下卑た笑い声が響く。


くっ!


いつから天界は魔族の巣と変わらなくなった。。。ラファエルは杖を構える。


ガブリエル 行ってください。

光であるあなた方を失うわけにはいかない。

私が代わりに。。。時間稼ぎにはなるでしょうから。

ガブリエルは服をその場で脱いだ。


下級天使達は涎を垂らしている。


ミカエル やめろ!

ガブリエル!!


ラファエル さらばだ、ガブリエル。。。


ガブリエル ええ、いずれ。。。主の元で。。。


ラファエルとミカエルは後ろから下級天使たちに撃たれた。


ガブリエル 卑怯なー!


ラファエルとミカエルはそのままクロスブルーへと落ちていった。


ようは別の天界同士の抗争でミカエルとラファエルはクロスブルーに落ちてきたのだ。


ガブリエルさんよ?

好きにさせてもらうぜ。


そのガブリエルは飢えた下級天使の手にかかる寸前だった。


後ろから突然剣が下級天使を貫いた。


人様の基地外でなにをしているんだ?


近未来の天使とは対照的にシンプルなローブに胸に黄金のバッチを光らせたミカエル・ティファレトだった。


ガブリエルは都合の良い幻を見ていると錯覚した。


随分と進歩している文明もあるものだ。

見かけない武器だ。

是非手合わせ願おうか。


ミカエルはルビーの剣をかざした。


ひでぇ発達障害の天使だぜ!

まさに基地外だ!

今時はなぁ?


ほう?


こういう武器を使うんだよ!


何者か知らないけど来てはダメ!!


そのガブリエルはありったけ叫んだ。


ミカエルは背中から赤黒い火球を打たれた。


鉛玉が一粒ミカエルの衣から落ちて中に浮いた。


全員、一瞬何が起きたのか分からなかった。


全員の顔から笑いが消える。


。。。死になぁ!!


強大な炎の球を打たれる。


しかし、ミカエルの前でカラカラと鉛玉が落ちてゆく。


ミカエルは自らの上着を裸のガブリエルに着せると剣をかざして下級天使を斬りにかかった。


下級天使の何10体かが早々にミカエル・ティファレトに斬られた。


鉛玉だけが落ちてゆく。


その場に居る下級天使達全員は戦慄した。


大変進化した魔導銃はいくら撃っても鉛玉となってミカエルの袖から落ちていった。


ミカエルは一瞬何かを掴んだ。


。。。ひょっとしてこうやって使うのかな?


ミカエルは偶然袖に入っていた鉛玉を絶妙な加減で投げ返した。


するととんでも無い威力の青いサファイアの火球が出来上がって辺りを焼き尽くした。


百体いた下級天使たちはあっという間に燃え尽きてしまった。


残りは一目散に退散してしまった。


なるほど、これは確かに大した武器だな。


さてご婦人。

無事か?


あああっ。。。ミカエル!


ガブリエルはミカエルに抱きついた。


ご婦人、落ち着いて!

なぜわたしを知っているかは知らないがその姿でそれは!


やはりミカエルなのですね!!


わたしはしがないクロスブルーの住民だ。

ご婦人、とりあえず、いったん中に入ろうか。


クロスブルー?


ああ、辺境の地であまり知られていない土地だ。

正直国かどうかすら怪しい。

ミカエルは後ろを指差して言った。


正気ですかあなた!

あの土地はブロンズの館です!


ブロンズの館?

言われは?


他の天使が足を踏み入れると水か炎に蒸発し、運が良くても石像になってしまう土地です!


まさか、ご冗談をご婦人。

ミカエルは笑った。

私は平気で出入りしてますよ。


まさか、あなた。。。

ブロンズの館のミカエル!?


ミカエル・ティファレトは怪訝な顔をした。


お願いです!

そちらに落ちたミカエルとラファエルを!


まあともかく入ろうか、ご婦人。


ミカエルは気軽に声をかけてガブリエルを中に入れた。


ガブリエルは石像にも変質せず水にも炎にもならなかった。


一方で快晴が多いクロスブルーではひどい霧が発生していた。


たいていこの現象の後は水と槍か剣、銅で出来た銃が降って来る。


石像ができるのもこの後と相場が決まっている。


しかし今回は珍しく水も槍も降って来なかった。

代わりに濃い濃霧が何日も続いた。


ミカエルとラファエルは致命傷を負いサファイアの道端で深い濃霧の中、微かに息を潜めしていた。


メランダスの彼女


てーんしをはこぶなーぞの老人♪

こーんやーも1人。。。ブローンズに。。。


ラファエル 。。。ブロンズの魔物がくる。。。

ミカエル 私は肩を撃たれたとはいえまだ戦える。


ルシフェル やめんか。

悪趣味だ。

といいながら半分笑っている声だ。


もーとにもどせと♪


大きなゲンコツ音がミカエルとラファエルの耳にも聞こえてきた。


貴様、つぎは喉をかき切られたくなくば悪趣味な歌をやめろ。


メランダス そうかい。

ブロンズの館の旦那。

秘密を見抜いたのは貴様らだけだ。

やかましい。


流石に何日も霧が続くのはおかしい。

私が直々に見て回る。


ルシフェルもこの気象は見たことなかったため、困り果てた。


一体どういうわけだ?


一方、路地裏ではミカエルと重傷のラファエルが居る。


ラファエルはかろうじて意識があった。


地面はサファイアとアレクサンドライトが使われている。

一切合切土が無い。


それにこれら全て強化ガラスだ。

レンガでは無いうえにバトルフィールドのようなものが建設されている。


霧が出ている間は全ての戸が閉まる。

なぜなら後で剣や槍の落下物があるからだ。

誰も出歩かないのがお決まりだ。


ミカエル・ティファレトはガブリエルを連れてきて降りてきた。


ミカエル ご婦人、気付薬だ。

泣いてないでこれを一口含んで。


ガブリエルは薬を一口含んだ。


ガブリエルの体にパッと熱が広がる。


ガブリエル お願いです!

ミカエルとラファエルを探してください!

ここに落ちていったんです。


ミカエル?


ミカエル・ティファレトは聞き返した。


ええ、ミカエルです!

それからラファエルを探して下さい!


ミカエル・ティファレト 

わかった。

必ず見つけることを約束しよう。


それにしても快晴が多いクロスブルーはなのにひどい濃霧だ。


ルシフェルはランプを灯して裏路地に入っていった。


殺気!?


伏せろ!

メランダスども!


ルシフェルはランプを捨てて剣を取り出した。


ランプはメランダスがキャッチした。


ルシフェルと肩をやられた別天界のミカエルがカチあった。


ルシフェルは道端に建設してあるすぐそばのコロシアムまでミカエルを誘い出した。


ルシフェル 貴様、ひょっとしてミカエルか?


ミカエル その通りだ。

ただではブロンズ像にならんぞ。


ルシフェル 。。。くだらなくつまらんことを聞いたな、まあ良い。

そんなボロボロの状態でどこまで耐えられるのか見てやろう。


ミカエルは剣を使ってルシフェルにかかっていった。


ミカエルは既に満身創痍だ。

その上、どういうわけか魔法の出力が上がらない。


相手のミカエルが血を大量に流しているのをルシフェルは見逃さなかった。


はじからもかなりの血の臭気がする。

ぐずぐずはしてられん。


ルシフェルは片手間に鎖を取り出してそのミカエルをがんじがらめにしてしまった。

ミカエルはあっさりと鎖にがんじがらめとなった。


ミカエル 力が入らない!

これまでか。。。


ルシフェルはがんじがらめになっているミカエルをよそにそれよりも濃厚な血の臭気を放つ重傷のラファエルの側による。


ルシフェルは薬箱を開けた。


ラファエルに薬を無言で飲ませる。


傷が消えない。


ラファエル 無駄だ、これは次元魔法で撃たれたものだ。。。


ルシフェル なるほどな。


ルシフェルは無言でハンカチをちぎって魔力を流して止めた。


まずラファエルの傷の血は止まった。


ルシフェルはピンセットを取り出して鉛玉を取って傷を綺麗に閉じた。


ラファエルは驚いていた。


そして通信機を取り出した。


怪我人が2人だ。

病院に運べぃ。


別ミカエル お前のいう病院とはブロンズ像の館の事か?


冗談を言う余裕がある様ならまあ、大丈夫だろう。


ミカエル・ティファレトとガブリエルが駆けつけた。


異界からの訪問客があると濃霧が発生するのは知っていたが。


ガブリエル ミカエル!!

ラファエル!!


ミカエル・ティファレト

良かった、ルシフェル!


ガブリエルもそのミカエルもラファエルもギョッとしてルシフェルを見る。


ラファエル 目的は何か答えてもらうか!!


ルシフェル これだから馬鹿どもは。

これだけは言おう。

クロスブルーを訪問して生きて帰れるのはこの土地に気に入られたものだけだ。


すぐさま救急車に当たるものが飛んできて2人を乗せて病院へと連れて行った。


ミカエルの傷もその他のラジエルの傷もルシフェルがレントゲンをとって見た。


ラファエル 魔法ではひどく原初的なところと高度に進んだところがあるようだが。。。


ミカエル・ティファレト

クロスブルーは極力魔法を使うことは禁じられている、限られたもの以外は。


ルシフェルは注射器を取り出した。


別天界のミカエル。。。貴様の体には3発の鉛玉が入っている。

ラファエル貴様の体には5発の金属破片。

取り出してやるからじっとしていろ。


二人に打つ。

麻酔にあたるものだ。


ルシフェルはマスクをしてメスを取り出した。


ルシフェルはテキパキと3つの弾丸と金属破片取り出した。


あかくそのミカエルの胸には赤く光る裂けた醜い傷があった。


その傷は治らない。

タチの悪い次元サーベルで斬られたものだ。


ルシフェルは傷を見た。


なるほど。


ルシフェルは銀色の液体を取り出してそれをミカエルの傷口に注いだ。

バチンという音がして傷が閉じた。


ミカエルはあまりの痛みに悲鳴を上げた。


ルシフェルが静かにガーゼをとって傷を拭うと赤い線は立ち所に消え、ルシフェルの指にごく小さな傷ができた。


?!


次元サーベルの傷だぞ!?


なるほどな、ルシフェル・ダアトはそれだけ吐いた。


ミカエル、化学室からアレクサンドライトで出来た試験管を持ってこい。


ミカエル・ティファレト

わかった。

持って来よう。


ミカエルは黒い試験管を持ってきた。


水をチューブに入れ、ルシフェルは傷をこぼした。

ルシフェルの手から傷は消え、元の綺麗な指に戻った。


三日月型の赤い力が試験管の中でふよふよ浮いている。


次元の裂け目を作る魔法だな。


ルシフェルは飄々として言った。


傷をつけること以外には決してコントロール出来ぬ次元魔法だぞそれは!!


ルシフェル 一度やって見たかったがこれで刀でも試しに鍛えてみるか。


ラファエル ほほう?

そちら様も物騒なものがお好きで?


ルシフェル・ダアト 否定はせん。


フィーネを助手につける。


ミカエル、あとは頼んだぞ。


怪我人のミカエルはミカエル・ティファレトに聞いた。


アイツは明けの明星、ルシフェルじゃないか?

なんで堕天使した存在などにお前は支えている?


ミカエル 別に仕えている訳ではない。

意見が違えば反論はする。

クロスブルーでは彼の派と私の派閥があって別れている。

しかも私たちは元々が純粋な天使ではない。

翼族という生き物だ。

天使かどうかはかなりあやしい生き物だと思われる。


ミカエル とはいえなぜルシフェルなどと仲良く仕事などしている?


ラファエル それは私も聞きたいところだ。


ミカエル・ティファレト 悪いことか?


ミカエルならばわかるはずだ!

誰が神のになれようかという言葉を忘れたか!!


ミカエル・ティファレト 少なくとも、ルシフェル・ダアトは職業的なサイコパスでも、主には背いていない。


ルシフェル・ダアト?!

それがアイツの名前か!?

 

ミカエル・ティファレト

そうだ。

彼はそもそもクロスブルーは天使の住処ではないことを知っている。


ミカエル ならお前はなんだ!


ミカエル・ティファレト 翼族という生き物だ。

私ですら天使かどうかはかなりあやしい話だ。


ガブリエル それって。。。白い羽をしたサタンという事ですか?


ミカエル・ティファレト 私たちはサタンという生き物を見たことがない。

知っているのは魔族と旧世界の住民だけだ。

他に天使がいることは知っているが普通は関わらない。


3人は顔を見合わせた。


ガブリエルはミカエル・ティファレトに助けられたことを思い出した。


ルシフェルに助けられたラファエルもミカエルも顔を見合わせる。


宗派はなんだ。


ルシフェル・ダアトの方がプロテスタントで私の宗派がカトリックだ。


君らは?


カトリックだ。


なら私の宗派とおおよそ一緒かもしれない。

帰るところがなければうちにこないか?


ラファエル よくやっていけるな。


ミカエル 担当している分野が違う。

ルシフェルは建築、インフラ、学業。

わたしは農耕、学業、倫理。


プロテスタントの方に倫理がないのはどうしてだ?

ミカエル クロスブルーはせまい。

倫理は全て議長であるルシフェルから副議長のわたしに任されている。


仕事で争うのは重役からどうやって税金をはたき落とすかぐらいだろう。


なぜ倫理を任されているのに君が副議長なんだ。


ルシフェルを支持するお偉方が圧倒的に多すぎるからだ。

ルシフェルはお偉方を守りわたしは庶民を担当してる。

クロスブルーはお偉方がつよい。


そんなんだからゲットーが増えるんだ!


ミカエル・ティファレト。

ゲットーとはなんだ?


ミカエル 天界にあるスラム街のことだ!!


ミカエル・ティファレト 

あいにくだが、クロスブルーはかなり狭く、人間界でいうヴァチカンほどの広さの天界だ。

スラム街ができるほど大きくないんだ。

民衆よりもお偉方の方が数が多いのが事実だ。

クロスブルーの3人に2人はお偉方で1人が庶民なのが事実だ。


この事実にラファエルは爆笑した。


ジョークもほどほどにしろ!

そんなのだったら苦労など。。。


ミカエル・ティファレト

事実、わたしの方はほぼないに等しい。

お偉方の書類整理で悲鳴をあげているのは事実上ルシフェルだ、根を上げたルシフェルの書類がこちらにはよく回ってくる。


それでもいくら小さくても2人でクロスブルーを動かすのは結構骨が折れる。

わたしの方で苦労するのは農耕で人手が足りないことだ。


ラファエル

それは魔法でどうにかすれば良いじゃないか。


ミカエル・ティファレト

だめだ。

それをやると食べ物の味が悪くなるんだ。

敏感な人は食べられなくなってしまう。

魔導アレルギーも発症しやすくなる。


農耕で魔法を使うことを許されるのは唯一土の浄化のみ。

堆肥は汚水処理のルシフェルが担当している場所から回ってくる。


ガブリエル 戦争の経験は?


ミカエル・ティファレト

一度。

ルシフェルが仕掛けて失敗に終わった戦争が一度だけある。

だが、それも元々のルーツである魔界に仕掛けて失敗に終わった。


何故役を下ろされなかったの!?


ルシフェルは一度役をおろされて牢獄に入った。

でもだれもルシフェルの仕事をやってのける奴が居なかったんだ。

その時、私が一時的に代わりをやったが疲労で三度死にかけた。

見かねたお偉方がルシフェルを釈放したんだ。

其の後天界は多額の賠償金を魔界に払うことで事が成立した。


それ以来、戦争はしていない。

まあ、あまり向かないだろう。

どうしようもない時はルシフェルが傭兵を選んで雇っている。


ガブリエル どうしようもない時?


領土拡大の為にクロスブルーに座標だけで位置を特定してここに攻め込もうとするマイナーで無知な天界も実は沢山あるんだ。

あまりに数が多い時、それはプロテスタントのルシフェルが直に傭兵を選んで処理している。


ラファエル

傭兵か、確かにありだなそれは。


ミカエル 戦争の領域は全てルシフェルが見ていて私ですら知らされない事は沢山ある。

少なくともルシフェルは攻めるという戦争はしなくなった。


ガブリエル 聖母マリアは祀ってある?


カトリックでなら。

こちらのプロテスタントではあまり見かけたことがない。


ガブリエル なぜ?

こちらのプロテスタントは聖母マリアを祀らないの?


ルシフェルが言っていたが。

そんなことは当たり前だという暗黙の了解があるそうだからだ。

逆に魂は銅像に宿るのか?

と聞き返されてしまった。。。


ミカエル 頼りないなお前!!


ミカエル・ティファレト

我ながらそう思う。


ラファエル他に宗教はあるか?

カトリックとプロテスタントが同居してるのなら他にもあるんじゃないか?


ミカエル・ティファレト

ある。

比率で表すとプロテスタントが5割。

カトリックが4割

残りの1割はユダヤ教徒だ。

もしかすると隠れイスラムがいるかいないかぐらいだ。


すこしガブリエルも笑ってしまった。


ミカエル

なんと猥雑な!!


ミカエル どういうわけか一時期イスラムが流行ったんだ。

だがルシフェルが体を曲げて礼拝するよりも信仰があるならその方角に向かって黙祷しスカーフ巻くのなら家で一人でまけと鶴の一声で見かけなくなった。


ミカエル 

お前、何もいえんのか!!


ミカエル ああ、返す言葉がない。。。


ラファエル よく小競り合いが起きないな。


ミカエル 意見が違う場合。

ストリートファイトなら合法なんだ。

道端には専用のコロシアムまである。


ラファエルはまたもや爆笑した。


ミカエル

ストリートファイトを合法にしたのは私であらゆる道端にコロシアムを建設する事を考えたのはルシフェルだ。


え?!

3人は聞き返した。


お陰で毎年時期が来たらルシフェルと意味のない喧嘩をしなくちゃならないんだ。

口が達者なのはルシフェルでネタが尽きて怒るのはいつもこちらだ。


これには流石に別天界のミカエルも笑った。


ラファエル

で?大抵はどっちが勝つんだ?


ミカエル

大体、いい勝負だが私が勝つ事が多い。


賭け事は禁止だがその時だけは賭け事は合法になる。


お偉方はルシフェルが負けると知っていても面白半分にルシフェルにかける輩も多いから庶民の金回りが良くなるんだ。


ラファエル

そちら様は因果な戦いを毎年している訳ね。


ミカエル・ティファレト

まあ、そうなるな。


一方で、フィーネを助手にルシフェルは刀を鍛えていた。


ルシフェルが指示をしてフィーネが途中まで鍛えている。


フィーネ これは男の仕事だろうが!


ルシフェル 貴様の方が腕力が強い。

ある時点までは刀を鍛えるのに向く。

つべこべ言わずやれ。


フィーネ 人使いが荒いぞ!!!

こっちは書類整理で疲れてんだ!!!

フィーネは尋常じゃない汗をかいている。


一方でルシフェルはタバコを吸っている。


フィーネ 聞いてんのか!!!


傷が回復した別天界のミカエルはこっそりと見に来ていた。


フィーネ んで、何本居るんだ?


ルシフェル 合計で10本は欲しい。


フィーネ ああそうかよ。。。

終わったら覚えとけよ。。。


ルシフェル その前に貴様を過労死させてやる。


フィーネ 死ななかったらお前をタコ殴りにしてや、る!!


ガチんと鉄を鍛える音がする。


ミカエル 女子おなごにやらせる事かそれが!


フィーネ 結構きつい。

無理。


4本でフィーネは倒れた。


ルシフェル 4本か、上出来だ。


ミカエル あと何本居るんだ?


ルシフェルは振り返った。


ルシフェル そうだなコレを作れるのならあと12本は欲しいな。


ミカエル わかった。

ミカエルは腕をまくった。


ミカエルはその日のうちに9本を作ってのけた。


悪いが今日のうちはコレが限度だ。


ルシフェル 9本か意外とやりおる。

ルシフェルはタバコの火を消した。


倒れているフィーネが言った。


んで?

13本はどうするつもりだ?


13日後のお楽しみだ。

その間私は一切の仕事を放棄する。

フィーネ、ミカエル・ティファレトと組んでわたしの仕事を全てやれ。


フィーネ いっぺん死ねぇぇぇ!!


フィーネは起き上がってルシフェルを殴りにかかった。


ルシフェルはフィーネを足をかけて転ばせた。


フィーネは無様に転がる。


ミカエル それが貢献した婦女子にすることか!

サタン!!


後ろからミカエルは肩を叩かれた。


美人な黒髪、黒曜石の瞳を持つ短髪の女の子が立っていた。

青いローブを着ている。


止めないで差し上げて。

あの二人の趣味ですから。


趣味!?


フィーネが一髪ルシフェルの顔面を殴った。


この!


怒ったか!

お高く止まっているよりもたまには本性見せろ!


言いおったなオタマジャクシ!

私を怒らせたからには高く着くぞ!


ルシフェルとフィーネは剣を取り出して戦った。


ミカエルはあっけに取られていた。


青いローブの女の子はケーキを悠長に持って来ていた。


ほら、椅子がここにありますから鑑賞しましょう。


向こうから一本鉄が飛んできてローブの女の子に当たりそうになった。


意図的にフィーネが投げたものだった。


フミルは指2本でそれを受け取った。

優雅に微笑みながら。


フミル、すましてないでこっち来いよ。

コイツをボコボコにするには人手不足なんだ。


ルシフェルは冷や汗が流れて苦笑している。


フミル 仕方ないですね、少しだけですよ。


ミカエルはカンが騒ぎ試しにフミルに足をかけてみた。

フミルはなんなくミカエルの足を踏んだ。


あら、結構。。。

お話がわかる方。。。


フミルは鳩尾にパンチを入れようとした。

別天界のミカエルはそれを読み取りかわすとフミルに技をかます。

フミルには当たらずミカエルは踵落としを食らった。


強い!!

それもかなり!!


苦笑いしたルシフェルは言った。


ルシフェル 組もうか、別天界のミカエル。

コイツらはこう見えてかなりの曲者だ。。。


ミカエル …承知した。


やりましょうかフィーネ。 


はいよ、お嬢様。


れ亜でぃ?


fight!!


フィーネ、手強いルシフェルは引き受けますから客人のお相手お願いします。


もうフミルはルシフェルの目の前にいた。

稲妻を持っている。


フミル、ケラノウスを使うのは勘弁しろ。


フミル いやです。

やっぱり一髪ぐらい浴びてもらわないと。

流石に私も疲れてしまいますから。

フミルは優雅にルシフェルを追いかけ回した。


フィーネは爆笑してミカエルを殴りにかかった。

おら、やるんなら男みせな!


フィーネの拳は簡単にその場所に置いてあった木を割った。


ミカエル バトルフィールドがそこかしこに設置されていた訳だ、それがそちらの天界の流儀か!!


ルシフェル わたしは好きではない!!

ただ単に。

戦闘好きの馬鹿どもが多いだけだから仕方なく設置したまで。。。


フィーネは剣を取り出してルシフェルに向かっていった。


うそこけや!

私に剣術を仕込んだのはおまえじゃぁぁぁ!!


ルシフェルは剣を受け止める。


フミル いいこです。

そのまま押さえておいてくださいね、フィーネ。

ケラノウス喰らわせますから。


ルシフェル 相手が背を見せたら間髪入れずに攻撃しろ!

そこのミカエル!!


できない!

奴らと同じになってしまう!


全員が空気を読んだ。


フミルはケラノウスをわざと外してフィーネはルシフェルに対しての攻撃を和らげた。


ルシフェルはフィーネの剣を払ってフミルとフィーネを寸前で止めて地面に両方、転ばせた。


フィーネがうえ、フミルが下で転がった。


いたたたたた。


ルシフェル …コレぐらいにしといてやるから片付けてお茶にせい。


はい✖️2


フミルとフィーネは起き上がった。


フミル それで一体何をお造りなさってるの?


フィーネ 刀だという事はわかる。

んで、どうすんだ。

13本あっても使えそうなやつはそんなにないんじゃないのか?


ルシフェル まあまあ、その通りだとも。

正直いえば100本のうち1本でもあれば奇跡だ。


フィーネ さすがにこれ以上は無理だぞ。

もう一度作れば無しだ。


ルシフェル そんな鬼畜は申さぬ。

たわけは別によい。

まさかまに受けるとは思わなかった。


フィーネ 限界がどこまでいけるか試して見たかったんだ。


フミルは呆然としているミカエルのそばに寄った。


いらして、そとでお茶にしましょう。

私たちのたわけなんてそんなものです。


薄暗い地下室から快晴で綺麗な空の下のバラ園にルシフェルと別ミカエルとフミル、フィーネは出た。


別ミカエルは泣き出してしまった。


ルシフェル なくな、ほらタバコでも吸え。


フィーネ フミルに足かけたとこまではいい線いってたんだけどな。


私もまさか足をかけられるとは思ってませんでしたけど反射で。

でもまあ、後ろから攻撃をするのは確かに私も好きではありません。


ルシフェル だったらケラノウスは使うな。


一髪だけ。。。


ルシフェル ふざけるな大ダメージだとも。

一髪食らっただけで足腰が立たなくなるわ。


かなり原初的で平和な天界もあるものだ。

次元魔法とその他わいのなさそうなカミナリ魔法だったらどっちが嫌だか聞く。


ルシフェル フミルのケラノウスを勘弁願う。


ミカエル 幸せな天界だな。


ルシフェル 名前の意味を考えい。

ケラノウスはギリシャ神話のゼウスがつかう最強の武器だ。


別ミカエル 文明が原初的すぎる。


フィーネ で、次元魔法だって?


ミカエル 一度でも受けたら天使でも永遠に治らぬ傷を体に残すタチの悪い魔法兵器だ。


フミル それはあまりいただけませんねぇ。。。


フィーネ ものを見せろよ。


ルシフェルはアレキサンドライトの試験管を見せた。


赤い裂け目が浮いている。


ミカエル 次元魔法は最悪の兵器だ。

本人が死んだ後も穴が残り続ける次元破壊兵器だ。


ルシフェル フィーネ、Anknownの中に使える奴はいるか。


フィーネ 完全に完璧な後始末ができる奴は私たちの中で一人しか知らない。


なんだって!?


ルシフェル それは上出来だ。

ルシフェルは優雅に紅茶を飲んだ。


メランダスが姿を表した。

それの後始末ができる奴ならこちらの陣営で1人知って居る。


ルシフェル 言葉をよく聞け、馬鹿ども。

コレを閉じる事ならここに居る誰でも出来る。

コレを使えそうな奴は居ないかと聞いて居るんだ。


ミカエル 聞き間違いか? 

天使でも一生消えない裂け目を残すと。。。


フミル Anknownならみんな次元の裂け目ぐらい閉じることなんて簡単でしょうね。

わたしは次元を破壊された世界を元に戻せと言われて居るのかと。


ルシフェル そこまで高度な事は誰も要求せぬ。


メランダスの彼女が姿を表した。


おい、お前はどうだ?

コレ、使えるか?


ミカエル 人間!?


メランダスの彼女 ドンケツは結局いつも私か!

あー、クローンブレードを媒体すればかろうじてだ。


ルシフェルは裂け目をバナナの形にして二つに割って一つメランダスの彼女の手に投げてよこした。


メランダスの彼女は赤黒いグロテスクな裂け目を何の問題もない果物のように受け取った。


別ミカエル (これはハッタリじゃなく相当なヤバい奴らかもしれない!)


フィーネ 見せてみろ、専門家。

それを使いやすくするためには何したら良いんだ?


はい、じゃあ、よくみてましょう。

肌に傷をつけるのはけっこう痛いので一度だけしかやりません。


ではまず、ぶちぎります。

手の中のバナナはなくなりあっという間になくなりメランダスの彼女の腕の皮膚は綺麗にたてに裂けて赤い血に染まった。


はい、血を吸わせます。

まず次元に血を吸わせてぬしに存在をアプローチさせます。


別ミカエル ぬし!?


ようはビビらずに裂け目をコントロールしている深淵の主に話しかけます。


傷口が藍色に染まって発光した。


はい、完了です。


程度はお好きにしてください。

ひとてきから身体中の血を吸わせるのはご自由に。


ルシフェル 質問だ。

捧げる血が多ければ何ができる?


メランダスの彼女。


私であればまあ、傷口から。。。


包帯だらけの紫色のグロテスクな龍が出てきた。


そのミカエルはその場で腰を抜かした。


まあ、ピンからキリですよ。

絞ればしぼるほど何が出るかお察しください。


まあだいたい力それぞれは大体ひとによりけりです。


メランダスの彼女は包帯だらけのグロテスクな竜を引っ込めて傷を小さくしてからクローンブレードに移した。


傷は跡形もなく消えて藍色に発光するクローンブレード。


別のミカエル 人間がよくそんな魔法を扱えるな。


それはさておき、言っておきますがこれは非常に危険です。


ミカエル その通りで当たり前だ!


はいさて、どうしてでしょうか?

答えられる方どうぞ。


次元魔法は永遠に時空に閉じる事ができな。。。


ハイハズレ。

さっきもいいましたがビビらずに深淵の者と話をすれば開閉は自由です。


別の天界のミカエルの顔に吸盤を持つ不気味なモンスターが張り付いた。


メランダスの彼女

傷なんてなんてラッキーな相手の落とし穴でしょう。

まさに絆です!


ミカエル・ティファレトが通りかかった。


ミカエル・ティファレト

面白い問答をやっているな、鑑賞させてもらってもいいか、ルシフェル?


ルシフェル 構わぬぞ。


答えを外すたびに誰であろうとモンスターを召喚して襲わせます。


はい、何故とても危険なのでしょうか?


別ミカエル 放って置くと時空の壁が綻んで崩壊。。。


そのミカエルの顔面に今度はタコが張り付いた。


メランダスの彼女

どれだけばかすか撃ってもまあ崩壊しないからまあ安心しろ。


フミル

使い方次第で世界が滅んじゃうとか?


フミルの顔に藍色のヒトデが張り付いた。


メランダスの彼女

ドラマの見過ぎ。

それもありません。


フィーネ

ぬしを怒らせるとただじゃ済まない。


フィーネの顔に青ウミウシが張り付いた。


史香 何があってもあいつらは絶対、怒りません、理由は次元の裂け目の主は銀河系そのものの構造にめちゃくちゃ近いからです。

あの人たちは笑うことはあっても怒ることはまずあり得ません!


フィーネ

生贄の使いすぎで血の量がへる。


。。。その通りにしてやろうか?

血でなく他のエネルギーを貢いでやばいものを召喚する事は容易だ。


先ほどとは比べ物にならないかなり大きなグロテスクな龍の頭が顔を出して吠えた。


フィーネ

ハズレのようだ。。。


ルシフェル ふむ意外と難しいな。。。


ミカエル・ティファレト

しかしかなり重いなこのグロテスクな龍。


ルシフェル そうか、次元の裂け目の主に体が乗っ取られる事がある。


メランダスの彼女 かなりアッパー!!

そして正解!!

まさかそんな捻った答えが出るとは流石です。


ハイ、馬鹿野郎がやれば裂け目の主に魅入られて食われる事は多々あります。。。


だがそんな事はマジで稀だ!!

Anknownと少し訓練を積んだ奴で有ればまあありませ。。。


次元の中から薔薇の蔓がわらわらと出てきてルシフェルを包んだ。

青い薔薇が咲く。


。。。コレはかなりラッキーなパターンです。

是非もらってやってください。


稀にだが裂け目を泳いでいるやつでご主人様を探している奴がいます。

よかったね。


???

裂け目に入ったら二度と出てこれない。


あたりだがハズレ!

条件次第では出られます。

ただしどこに飛ぶかわかりません。


ミカエル・ティファレトに薔薇の蔓が一本手に巻きついた。

ミカエルの手に血が滲む。


ミカエル 答えは。。。

ミカエルは蔓から力を逆流させてメランダスの彼女を絡め取った…。


ルシフェル。。。なるほどな。


メランダスの彼女。

まあ、ずばりコレですとも。


ミカエル・ティファレト。

同じことを把握して居る相手の魔力が上の場合、容易に反撃されるからだ。

この次元魔法は実はマウントを取られて攻撃して居るのと一緒だ。


メランダスの彼女 ハイ、正解。

煮るなり焼くなり好きにしてください。 


ミカエル・ティファレト  

じゃあ、逆さまにしておこうか。

他に知っている事がないか吐くまで。

別天界の私に当たる存在におかしなものをぶつけた真似をしている罰だ。


メランダスの彼女。

もどれ、海産物。


フミルからは藍色のヒトデがどき、フィーネからはウミウシが退いて落ちた剣の扉に戻っていった。

しかしそのミカエルからは2匹のタコが退かなかった。


あれ?

海産物じゃないの?


ミカエル 思い出すまで反省してなさい。


メランダスの彼女。。。

なんだったけ???


ああ、そうだ。

クトゥルフの申し子トークン、もどれ。

一匹どいた。


ミカエル もう一体は?

クトゥルフの申し子、もどれ。


。。。。。。

なんだっけ???


ミカエル 何か私に含むところがあるのか?


思い出すから下ろしてくれない?


ミカエル 逃げられたらそれまでだ。


ルシフェル ほほお珍しい。

奴が意地悪を申しつけるのは初めてみた。


さあ、思い出せ!


思い出した。。。

深淵の切り札 アルゴ、A札。ゆっくりで良いからもどれ。

ゆっくりとクラゲに似た生物はどいた。


愛用して居る奴が出てくるのは当たり前だがちょっと迂闊だった。


ミカエル ほほう!


底知れぬ力がありそうだな。

逆さまにしていたら何が出るかみていてやる!


マジか!!


ルシフェル それは面白い。


マジやめて。


ミカエルは龍に力を逆流させた。

包帯だらけの龍はびくともしない。


非常に質量が重たい。

私ですら主導権を握る事が不可能なものがある。

なんだコレは?


メランダス ギク!!


ミカエル 必要なのか?

こんなもの。。。


そのグロテスクな巨大な竜の首は?


ミカエル 試しにコントロールダッシュしてみるか。


メランダスの彼女。

それはだいぶ困る!!


逆さ吊りのメランダスの彼女とミカエルの力がぶつかった。


包帯だらけの龍の形が歪んだ。


三分の間互いの力がぶつかった。


ミカエル・ティファレトの目つきが変わる。


龍は次々に流れ込んでくる力に悶えて人間に近い姿に変わった。


頭を抱えている。


この形態はアルファだ。

私はまるで使わないエボルの姿だ。


ミカエル

アルファ。

どちらが好きな方を主人に選べ。


人間の形態に近いアルファは飛び出して苦しんだ。


ミカエル 私の元に来い!

アルファ!!


冷えた声が響く。


メランダスの彼女

忘れたのかXを。

戻ってこいゼクス。


そいつは退化して可愛い姿になり吊るされたメランダスの彼女の薔薇の戒めを噛み切って解いた。

メランダスの彼女をメランダスが受け取る。


竜の方はミカエルを振り返った。


額から赤いものが飛び出してミカエルの腕に噛み付いた。


ミカエルの手元に赤い宝玉が手に入った。


マジか。。。使わない方の結魂の宝玉を取られたよ。。。


ミカエル 使わない方の主導権を握ったって事で良いのかな?


メランダスの彼女。

あげるよそれ。

メランダスの彼女は手に紫色の宝玉をかざした。

紫色のそれは赤い光を放っている。


対してミカエルのそれは白い光を放った。


おいで。


小さな竜はプイッとそっぽを向いた。


ゼクス。


ゼクス 忘れんなよ、道を踏み外したら俺はあいつを通してお前を真っ当な道に引きずり戻すぜ。


ミカエル なんだって?!

あっ!


なんだこの鼓動は。。。。。。


ミカエルがメランダスの彼女にフラフラとそばに寄る。


ミカエル 乗っ取られて居る!?

この私が!?

宝玉を投げ捨てる前に赤い宝玉がミカエルの手の中に入っていってしまった。


ミカエル しまった!!


ルシフェルが立ち上がる。


ゼクス 気に入ったぜ、お前。

史香が道を踏み外してることを薄々察しているのは、少しばかりやりやすくしてやるよ。


どくんとミカエルが脈動する。


ミカエル・ティファレトが側による。


最上級の天使だろうと次元モンスターの怖さ忘れんなよ。

うばいとったもんが曰く付きの場合、特定の心を持っていたらそれにかんかされちまうんだ。


ミカエル ぬかった!


ミカエルはメランダスの彼女にキスしようとした。


メランダスの彼女はミカエルを押しとどめた。


ルシフェルが立ち上がる。


ミカエルはふとメランダスを見る。


もともとあったメランダスに対しての嫉妬心はゼクスと融合して膨大な嫉妬の念となった。


ミカエル 何故わたしを拒絶する!

史香!!


ルシフェル ミカエル!それが貴様の本心か!!


フミル&フィーネ えぇぇぇぇ!!


ルシフェルは剣を取り出してミカエル・ティファレトを食い止めた。

ミカエル・ティファレトもいつのまにか剣を抜いていた。


ミカエル どけ!

ルシフェル!!


ルシフェル・ダアト

どう転んでも妹が貴様とちぎるのだけは勘弁だ!!

それだけは流石に許さん。

ご遠慮願う!!!!


ミカエル それは一体どういうことだ!

彼女は人間だ。

ルシフェル、お前は末っ子のはずだ!


ルシフェル ああその通りだとも!


メランダス 嬢ちゃん、どういうことなのか是非俺も聞きたい。


ルシフェル・ダアト

絶対に答えられぬ!!


ルシフェル・ダアト さっさと逃げよ!

メランダス共!!


深淵なる奇跡の薔薇よ!

かのものの通り道をふさげ!


ミカエル ジーザスの冠よ!

かのものの道を正したくば我に力を与えたまえ!


史香は足を薔薇のつるに引っかけられて捕らえられた。


ルシフェル・ダアト

かのものを絞め殺せ、奇跡の薔薇よ。


薔薇が伸びて史香の首を絞めた。


史香 スキルドレイン!!


薔薇の全ての効果は失われた。


史香 僕は死にましぇん!!


ルシフェル・ダアト

ふざけてないでさっさと逃げい!!

101回お前がタコや犬、ゲテモノと何とまぐわおうと結構だがミカエルとだけは殺してでも許さぬ!!


あのルシフェルが感情的にどなっている。


実際、ルシフェルは本当に兄妹に対しての怒鳴り方をしていた。


フィーネとフミルはかなり驚いている。


ミカエル

洗脳の類いではないことは明らか!

ルシフェルに人間の兄妹だって!?

お前は一体何者だ!?

メランダスの彼女!!


ルシフェル 

はよう逃げい!

絶対にミカエルからは地の果てまで逃げい!!

今死んでも良いから全速力で時空の彼方まで逃げい!


ルシフェルはミカエルの剣を汗だくで弾き飛ばした。


ミカエル 私の剣が飛ばされた!?


ルシフェル 覚えておけミカエル・ティファレト!

メランダスの彼女は人間であっても私の妹にあたる存在だ。

貴様とちぎるのだけは決して断じて勘弁ならぬ!


メランダスの彼女はその場から全速力で駆け抜けた。


ミカエル

なんだこのデジャヴは。。。


メランダスの彼女の姿が悪魔と聖なる何か重なっている。


ミカエルはありったけの力を振り絞って叫んだ。

ジーザスのいばらよ!

ならせめて!

彼女の左目に見るもの全てを我に見せよ!!


棘が大量に飛んでくる。


史香 LOGIC・GIMENSION!!


史香は亜空間へ飛んだ。


大体その空間で1日。


史香 

ロジック・ディメンションの限界はここまでだ。

この先は通れないっぽい。

主のいばらも飽きるだろ。


戻れ、史香、そこは推定で100年先だが外にはごうしが出来とるぞ。


マジだ!

いつ出来る?


3ヶ月ぐらいまで再び遡った。

途中で眠り、はや2日、オリができとる時期。


逆戻り。


あいついつか私が同じ空間に現れるとあの時から3日後でこの事実に気が付いたか!

くそー!


そうだ、取り越し苦労の腹いせにごうしをはかってるミカエルの頭を踏んづけてやる!


メランダス!

一瞬の間を探せ!


ミ メジャーを持ってこい私が直々に測。。。


史香はミカエルの頭を踏んづけた。


成る程、タイミングのいい時に現れる事ができるんだな。


史香 ストーカーよりタチが悪い。

100年先まで持つ格子を作ったお前は特に!!


亜空間を何日彷徨った?


お前と同じで最初から最後まで致命的な一瞬を探すのに丁度3日だ。


ミカエル 主は不正を私の前では許さない。

が、この体制は。。。


メランダスの彼女はミカエル・ティファレトの頭を踏んづけている。


ルシフェル・ダアト やりおった。。。


ミカエル これではまるで私がサタンじゃないか!!


ジーザスの薔薇のカケラの残照がメランダスの右目を貫く!


地面しか見えないはずのミカエルの左目が赤く染まった。


左目の視界がくれないの薔薇のように赤く染まった。


メランダスの彼女は悲鳴をあげた。


メランダスの彼女

目がぁぁぁ!

いやぁぁぁ!!  


メランダスの彼女は兵隊でもなんでもなく一般人である。


ミカエルは失明した右目を呪うがいいという言葉がでかかった時。


あれ?

痛くない。

しかも見える。


ケロっとして言った。


だいぶ神経がず太い。


ミカエルは立とうとしていたのに力は抜けて再び地面にめり込んだ。


ミカエルは妙なことに気がついた。


ああ、そういうことですか。。。


本当によく見えます。

主よ。


彼女が見ている光景が本当によく!

ミカエルは自らが踏まれている光景をみていた。

屈辱を噛み締めて喉からでかかった言葉を飲み込んだ。


史香はミカエルからはどいた。


史香 見える。

乱視が治ってる。。。


メランダス ほほお!


事実上、左目を失明したのはミカエルに近かった。

ミカエルの左目はメランダスの彼女の左目の景色以外映さなくなっていた。

ところどころ所々、メランダスの彼女の瞳だけでなく自分の視界も見えた。

はっきし言って失明よりもタチが悪い。


ミカエルの方向感覚は一時的におかしくなってしまった。


よろよろと片目を押さえながら立ち上がる。


メランダスの左目の景色だけは瞼を閉じても見えた。

声まで二重に聞こえるおまけ付きだ。 


あれから3日経っているルシフェルは仕事中だった。


ルシフェル ミカエルの言葉が気になる。

彼女の左目に写る全ての光景をみせよ、か。

成功せぬ様にあの後、全ての魔法を無効にするディストラストメイデンを含んだ炎をあの場にまかせてもらったが。。。


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