第一話 海賊船
夏休みに入ったので作者の息抜きとして戦記?系の小説を投稿することにしました。
新連載です。
多分短編な、はず。
202X年某日、、、
その日の海は静かで、穏やかだった。
いつもよりも静かだなぁと海を眺めているのは、韓国国家警察の独島警備隊員達であった。
第二次世界大戦後、日帝の植民地であった朝鮮は独立後、朝鮮戦争やその他幾度となく困難に立ち向かい、それらに勝利してきた。
しかし、まだ足りなかった、、、
1952年、大統領の李承晩が周辺国との間の水域区分と資源、主権などの保護のために李承晩ラインを作成、日帝の支配下であった旧領の独島(鬱陵島)を奪還し、独島は我々のもとに戻ってきた。
しかし、いつまた日帝がこの島を奪いに来るか分からない。だから、我々がこの島を守っているのだ。
なのだが、日帝は余りにも弱腰であった。
我ら大韓民国にひれ伏したのだ。
今では日本は我が国なしでは生きていけず、我々の下僕と化しているのだ、、、
「それにしても、余りにも平和すぎるよな。
日本はいつ攻めて来るんだろうか。」
「日帝は俺たちにひれ伏しているんだから、攻めてくるわけが無いだろ(笑)」
そう岸壁で海を眺めながら話しているのは、独島警備隊の金 敘俊と同期の鄭 時宇であった。
「日本はこの島を事実上占拠されているのに、黙って見ているだけなんだぞ。怖すぎないか?」
「そんなもんだろ。事実、ここ何十年もうちの領土なんだし。諦めたんだろうよ。」
「だと、いいんだがなぁ。なーんか、嫌な予感がするんだよ。」
「考えすぎだろっ、」
「敘俊! 時宇!、ちょっと来てくれないか!」
時宇がちょうど言いかけている時、2人は上官がレーダーの管理しているところから呼ばれ、仕方なく上官のところへ向かった。
ー独島島内、レーダー管理室ー
「「上官、お呼びでしょうか。」」
「これを見て、2人はどう思う。」
レーダーの管理室に来た時、上官はレーダーの表示器を見せてきた。
「えっと、、これは?」
「西側から船舶が一隻、接近してきているんだ。
韓国海軍とかに連絡したが、付近を航行している艦船はないそうだが、なんだと思うかね?」
「まさか日帝ですか?
ですが、奴らが連絡なしに近寄ってくるわけがありませんよ。」
時宇が即答した。
「やはりそう思うよな。じゃあ大丈夫か。」
上官と時宇が互いに納得したため、大丈夫だろうということになったが、敘俊の方はというと、
「本当に大丈夫か?もしかしたら本当に日本が取り返しにきたのかも」
「大丈夫だって。あいつらが攻めてくることないって。さあ、俺らは休もうとしようぜ、敘俊。」
上官との会話の後に、敘俊は時宇に話すが、結局大丈夫だろうということで、話はついてしまった。
悲劇はこの数十分後に起きることとなる、、、
敘俊は時宇が話してから数十分後、全世界へ衝撃の言葉が飛ぶこととなった。
『海賊船あたごより国際チャンネルへ、警告する。我々は海賊である。これより、竹島より半径30浬以内に接近した艦艇並びに船舶は、無差別に攻撃する。これは脅しではない。
また、竹島を不法占拠している朝鮮人に通告する。現時刻より30分以内に火器を捨てて我々に降伏せよ。繰り返す。現時刻より30分以内に火器を捨てて我々に降伏せよ。
さもなくば抵抗の意思ありと断定し、即刻攻撃する。我々は手加減をしない。即刻降伏せよ。
繰り返す、、、』
ー日本政府ー
「現場はどうなっている!」
「分かりません。現在、護衛艦あたごとの連絡がつかなくなっており、連絡に応じません!」
「韓国政府には!?韓国政府にはなんと説明説明するんだ。あ、アメリカには!?
メディアにはなんと、とにかく報道関係にもなぁ。」
「ととと、とにかく!竹島近海を航行中の民間船を急いで退避させろ!
それと、自衛隊に現場の状況の確認をだな、」
「それはもうやっています!」
ー航空自衛隊偵察航空隊 RQ-4B「グローバルホーク」ー
「どんな感じだ。」
「んーっと、!?」
「どうした?」
「あたごのマストを見てくださいっ、」
「?、、、海賊旗!?」
『ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ヴィーッ、ヴィーッ、』
「「!?」」
「あたご、火器管制レーダー、照射してきました、
機体のカメラより、、、主砲とCIWSがこっちに向けられています、、、」
「た、直ちに離脱させろ!撃ち落とされるぞ!
おそらく、本気だろうな、、、」
ー韓国政府ー
「まさか!日帝が独島に攻めてくるとは!」
「現在、独島の警備隊にも連絡を入れており、海軍にも付近の艦艇が向かっているとのことです。」“日帝というか、一応海賊なんだけどなぁ。”
「それで、大丈夫なんだろうなぁ。」
「もちろん、我が韓国海軍により、海賊船は撃退されるでしょう!」”、、、、、、大丈夫かなぁ“
ー韓国海軍第一艦隊所属 蔚山級フリゲート FF-959 釜山ー
「艦長。大丈夫ですよね?
すでにあたごから警告が発せられていますが。」
「なーに、問題ない。日本の海軍は弱っぴっだからな、大丈夫だ。」
「火器管制レーダー、照射されていますが、、、」
「そんなもん、大丈夫だ。後で日本政府に訴えてしまっ、」
「艦長!あたご、本艦に向けて対艦ミサイルを発射!?」
「「は!?」」
ー独島 独島警備隊宿舎ー
ドゴーンッ!
「「!?
なんだ!?何が起きたんだ!?」」
海賊船からの降伏を要請されていた、敘俊と時宇たち独島警備隊のメンツと灯台管理のために常駐していた海洋水産部職員らは、島内で一番大きい建物である独島警備隊宿舎にて、降伏するか否か話し合うために集まっていた。ちょうど海軍の船が助けに来ていると情報があったため、皆が助かったと降伏せずに済むと話している時だった。
「外で爆発音がしたぞ!」
「何が起きたんだ?」
そう言って施設にいた人達は皆、窓の方を見た。
遠方に黒煙が見える。
「まさか、、」
皆が勘づいていた時、さらに訃報が届く。
「みんな、残念な知らせだ、
助けに来ていたはずの海軍の船から、救難信号が出ている。」
「その場にいた全員が静かになり、空気は凍っていた。
その黒煙と巨大な爆発音はまさに、極東を危機に晒す号令であった、、、
一部作者のヤバめの思想や解釈が入っております。ご注意ください。
続きが気になる方はぜひ評価とブックマークをよろしくお願いします!
よろしければそれと感想と誤字報告、文章のアドバイスなどもよろしくお願いします!