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ゲラゲラコンテスト4 応募作品

漫才「嫁」

作者: 御厨カイト
掲載日:2022/03/21


ボ=ボケ

ツ=ツッコミ



二人『はい、どうも~』


ツ「よろしくお願いします」


ボ「最近、俺、嫁が出来たんだよね」


ツ「おぉ急だね。別に聞いて無いんだけど知らなかったわ。いつできたの?」


ボ「つい先週」


ツ「そうか、おめでとう。どんな嫁さんなの?」


ボ「写真あるから見せてあげるよ」(おもむろにスマホを取り出す)


ツ「あぁ、このお前の右隣にいる美人の女性のことか」


ボ「違う違う。それ俺の姉ちゃん」


ツ「じゃあ、この次に写真に写っているあの女性か」


ボ「それは俺の母さん」


ツ「いや、違うんかい。お前の家族ばっかじゃねえか」


ボ「俺の嫁も家族だぞ!」


ツ「そういう話してんじゃねえよ。いいから早く見せてくれよ」


ボ「しょうがないな……この子だよ」


ツ「おっ、この人か……ってお前、これゲームのキャラじゃねえか」


ボ「可愛いだろ」


ツ「確かに凄い美少女だけど……」


ボ「これが俺の嫁だよ!」


ツ「……あっ、”嫁”ってそう言う意味だったのね」


ボ「逆にどういう意味だと思ったんだよ」


ツ「いや、普通に結婚したんかと」


ボ「そもそも俺が結婚できると思ってんのかよ」


ツ「まぁ、出来んわな」


ボ「だろ?」


ツ「少しは怒ってくれよ。悲しくなるだろ」


ボ「いやー、でもマジで会社のパソコンで一目惚れでさ」


ツ「ちょっと待って、仕事中にお前何してんの」


ボ「仕事の会議用の資料作ってるときに、広告として出て来てさ」


ツ「確かに最近、そういうゲームの広告増えてきたけど」


ボ「もう余りにも可愛くて、思わずプレイしちゃったよね」


ツ「本当にお前何してんの。え、仕事中にゲームしたの?一目ぼれしただけじゃなくてプレイまでしちゃったの?」


ボ「あ、うん、そうだけど……」


ツ「なんで『俺、何かしちゃいました?』みたいな反応されているのかがよく分からないんだけど」


ボ「それで、まぁ、マジで好きになっちゃってね。この子と付き合いたいなって思って」


ツ「いや、ゲームのキャラと付き合える訳ないじゃん。何言ってんのお前」


ボ「あっ、そうか、確かにそうだよな」


ツ「……なんか聞き分け良いな」


ボ「だって、うちの会社『社内恋愛』禁止だもんな」


ツ「いや、そういうことじゃないんよ。別に俺たちの会社の決まりが厳しいっていう訳じゃないのよ」


ボ「でも、出会ったの社内だし」


ツ「あたかもリアルで出会ったかのような言い方するんじゃないよ。出会ったって言ったって画面上じゃないか。それも日中、会社のパソコンで」


ボ「だけど、彼女も俺の名前知ってくれてるんだよ。毎回会うたびにちゃんと呼んでくれるし」


ツ「そりゃ、お前ゲーム始める時に自分のユーザー名決めるからな。というか今時自分の本名をユーザー名にする奴いるんだね」


ボ「ちょっと今度勇気出して告白してみようと思うんだけど、どうかな?」


ツ「そんな勇気は会社のパソコン使ってるんだから仕事に活かせよ」


ボ「まさかそんなに言われるなんてな。ただ俺は恋愛がしたかっただけなんだけど」


ツ「いや、だから2次元のキャラを3次元の恋愛に落とし込もうとすな。流石に無理だぞ」


ボ「うーん、やっぱり無理か。お前がそこまで言うなら仕方がない。諦めるか」


ツ「そう、やめとけやめとけ」


ボ「そう言えば、ちょっと話変わるんだけどさ」


ツ「おう、どうした」


ボ「最近、この地下アイドルの子も好きになっちゃったんだよね」


ツ「全然話変わってないじゃないか」


ボ「この子にも今度告白してみたいんだけど。どうかな?」


ツ「別に3次元にしたから良いって話じゃないんだけどね。もういいよ」


二人『どうもありがとうございました』





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