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魔術師ソフィアの青春  作者: 華月 理風
魔術学院4年生
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暴動制圧



 試験の直前になってからようやく、ドメスレー公爵の領土の暴動が鎮圧されたというニュースが入った。


平民の暴動だったけれど、魔術師が数名、味方になっていて、制圧にかなり手こずったらしい。

それに相手が平民なので、できるだけ殺さないように動いたそうだ。

そのため、死者は暴動側が3人、制圧に向かった魔術師師団は0人だそうだ。


グレー教授も学院へ戻ってきて、戦闘魔術の授業はまたグレー教授に戻った。

でも、グレー教授は、不在の1か月程度の間に、一気に全員の実力が引き上げられていることにショックを受けていた。


「どんな授業を受けたんだ?」

とリチャード達に聞いていた。


グレー教授からは、魔術師師団から私宛に感謝状が来るから。と言われた。

私が渡した薬はほとんど残っていないそうだ。それほど、役に立ったらしい。

「相手が敵国だったら、容赦なく戦えるが、さすがに平民相手だと手加減せざるをえなく、こちらも怪我をしてしまった。」

とのこと。


なんでも暴動に加わった人数が半端なく多く、しかも、まとまっているわけではなく、領地内のあちこちに散在していていきなり街道の横から襲ってくるとか、毒矢が降ってくる、寝込みを襲われる、など地味に大変だったそうだ。


暴動の原因はドメスレー公爵が課した高い税金にあるらしい。

ここ数年、ドメスレー公爵領は高い税金に音をあげて領から逃げ出す人が多くなってきていて、農地が荒れ始めていたそうだ。それにもかかわらず、税金は下がらない上、最近は逃げ出せないように領への出入りを厳しく制限していたらしく、それらの不満が爆発したと聞く。


国王が内情を調べ、ドメスレー公爵に税金の軽減などを命令したので、これから少しはマシになるかもしれない。とグレー教授に教えてもらった。


道理で、アンドリュー・ドメスレーが最近、ものすごくイライラしているわけだ。

彼は平民が大嫌いだと公言してはばからないから、平民に妥協するのが納得できないのだろう。

ともあれ、暴動が鎮圧されて本当に良かった。



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