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魔術師ソフィアの青春  作者: 華月 理風
侯爵家にて
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魔術師になります

 真紅と青白の炎が2頭の龍となって絡み合い、円環を作っている。

円環の向こうは月白げっぱくの靄がかり、時折、炎の花が周囲に飛び散ることもあって近寄ることをためらわせる。


「ランドール国立魔術学院に入学する覚悟ができたなら、この門をくぐりなさい。

 この門は選別の門。学ぶ資格の無いものは入れません。」


 ソフィアは、ためらうことなく炎の円環に足を踏み出す。

魔術師だった両親へのあこがれ。

一人ぼっちで過ごした、7年の日々。

全ては魔術師となるための、この日のために。


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