目次 次へ 1/172 魔術師になります 真紅と青白の炎が2頭の龍となって絡み合い、円環を作っている。 円環の向こうは月白《げっぱく》の靄がかり、時折、炎の花が周囲に飛び散ることもあって近寄ることをためらわせる。 「ランドール国立魔術学院に入学する覚悟ができたなら、この門をくぐりなさい。 この門は選別の門。学ぶ資格の無いものは入れません。」 ソフィアは、ためらうことなく炎の円環に足を踏み出す。 魔術師だった両親へのあこがれ。 一人ぼっちで過ごした、7年の日々。 全ては魔術師となるための、この日のために。