ヒデと東京と私と
今日は、ヒデと東京観光か。
同好会の合宿で来たけど、やっぱり
東京でのデートはずっとずっと憧れていた。
原宿に行きたいって言った時のヒデの落胆ぶりと原宿ついてからのヒデもちょっと残念だった。
でもそんな感じだけど、黙って着いてきてくれるし、いちいちリアクションがいつの時代のオタクだよ!?みたいな感じだから楽しい。
あっという間に時間は過ぎてしまった。
タピオカも飲めたし、プリクラも撮れた。
『いえーい。』
『落書き、落書き。』
プリクラのヒデの表情はめちゃくちゃぎこちな笑顔なのが、面白かったな。
楽しかったなあ。
明日で東京の合宿は終わり。
ヒデはやっとラジオ会館に行けるのか、ウキウキしながら電車に乗ってて、なんか元気なヒデを見てるとこっちも嬉しくなる。
明後日からは3人でリベンジマッチに備えて、頑張らなきゃ。
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原宿帰りの宿にて。
『花蓮、どうイラストの方は?』
『売れ筋の絵はなんとなくわかったわ。夢美はどう?』
『うん、結構読み込んだからなんとなく売れ筋のシナリオはイメージついた。』
『それは良かったわ。あとはヒデがどんな企画を持ってくるかだね。』
ヒデはコンセプトの発案者でもある。
それを受けて、私達はイラストと細かなシナリオを作っていく。
ピロン!
2人のスマホが同時になる。
ヒデからだ。
それは次の企画を伝えるものだった。
思い立ったら吉日。さすがに私達の部屋にズカズカ入って企画提案する、みたいなことはしないか。
『いい企画だね。』
『うん。なんかイメージわくよね。』
さあ、明日のラジオ会館も楽しみだが、その先の私達の戦いも楽しみだな。
明日は早い。部屋の電気を落とし、早々に就寝することにした。