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どうやら、魔王に召喚されたようです  作者: 蜂蜜
1 どうやら、戦闘するようです
19/33

不安な迎撃~テリア~

誤字報告ありがとうございます。

流石に魔術名間違えるのはダメですね。ほんとにすいませんでした。


評価とブクマもありがとうございます。


これからも誤字やらなんやらあるかもしれませんが、精進していきたいと思います。


それでは、どうぞ。

 ──霞接敵の30分前


「──以上が作戦です。分かりましたか?霞様、龍地様」


 2人はサムズアップしながら答えた。


「「大丈夫だ。問題無い」」


「本当に大丈夫ですか……?」


 シリスは不安そうだ。2人がいるおかげで戦闘については心配していないが、この2人の理解力がそこまで高くないのはここ1ヶ月の経験で分かっている。


「大丈夫大丈夫、これでも私、テストで1桁順位取ったことあるんだよ?」


「頭脳戦は霞に任せてるから俺は大丈夫だ」


「ヒトケタジュンイというのが何かは分かりませんが、龍地様に不安しかないのがわかりました」


 シリスはストレスが溜まった。


「でも、万が一私の魔法が効かなかったらどうすればいいの?」


「斬り捨てて下さい」


「なるほどぉー」


 思ったより物騒だった。


「え?いや、いいの?死んじゃうよ?私、そんなに剣得意じゃないからバッサリいっちゃうよ?」


「問題ありません。魔王様に逆らう愚か者など、死んでしまえばいいのです」


「シリスさん、もしかしなくても機嫌悪い?」


 シリスは無言でニコッと笑う。「お前らのせいだぞ」という思いをこめたのだが、霞には伝わるのだろうか。


『ダメだ、シリスさんめっちゃ機嫌悪い。なんとか発散してもらえればいいんだけど……』


 伝わっていなかった。

 これからも、シリスの胃へのダメージは変わらないだろう。


「あ、あの……」


 なにか壮絶な雰囲気が漂っている中、おずおずと手を挙げる者が1名。


「どうしましたかテリア」


「そ、その、迷いの森での行動は、私共でも難しいと言いますか……」


 手を挙げたのは魔族側幹部が一人、テリアである。


 エルフであるテリア達は、森との親和性が非常に高い。その為ひとたび森へと入れば、構造が一瞬で分かってしまう。そのエルフの能力を持ってしても、迷いの森は手に余るというのだ。


「その事については問題ありません。霞様」


「ふっふっふ、事前にシリスさんにお願いされていた魔装具!とくと見よ!」


 霞が自慢げに取り出したのは、ブレスレット。それだけならなんでもないのだが、重要なのは魔装具という部分。


「ま、魔装具!?そ、そんな凄いもの、頂けません!」


「だいじょぶだいじょぶ、10分もあれば量産出来るから」


「量産!?」


 テリアが目を見開く。霞の横ではシリスが「分かります、その気持ち」という風に何度も深く頷いている。


「これには、【感知強化】が付与されてるから、迷いの森でも安心!ちゃんと実証済みだから、安心していいよー」


「は、はい……」


 渡されるブレスレットを、テリアは大事そうに受け取る。が、次々と渡されるそれに、しまいには抱える形になってしまう。


「これで迷いの森の件はオッケーだね!」


「はい、問題ありません」


「それじゃあ、私はどうすればいいの?ここで待ってる?」


「いえ、霞様には、一番大事な仕事があります」


「え」


 霞はシリスに拉致られ、部屋から出て行く。残された幹部達はどうすればいいか分からず黙っている。


 数分後、戻ってきた霞は、魂が抜けたかのようになっていた。


「コホン、それでは、作戦の最終確認を行います。全員よく聞いてください」


 結局確認が終わるまで、霞はそのままだった。

 ───────────────────────

「う、撃て!」


 バシュッ!


 テリアの号例と共に、森に潜んだエルフ達から矢が放たれる。


 打ち出された矢は、忍者達の行く手を塞ぐ形で放たれ、動きを止める。


 だが、テリアは不安そうだ。


「わ、私に指揮官なんて無理ですよー……」


 自然を尊重するエルフは、温厚な種族だ。故に戦闘は不得手だ。それは勿論トップも例外でなく、


「え、えっと、次は····」


 アワアワしながらも次の手を考える。周りのエルフ達も不安そうだ。


「大丈夫ですよテリア様!ちゃんと足止め出来てるんですから!ね?」


「そ、そうよね!別に勝つ必要はないんだから、大丈夫よね!」


 必死に激励するが、効果は微妙な様子。


「じゃ、じゃあ次は、あちらをまわりこむような形で攻めます。皆さん移動を!」


「「「はいっ!」」」


 ぞろぞろと移動を開始するエルフ達。途中で緊張の余り木の根に躓きそうになったり、枝に顔をぶつけたりしている。100人中100人が不安になるような行動だろう。心配だ。


 だがしかし、こんなエルフ達の攻撃でも、人間からしたらたまったものではなかったようで、


「くっ、相手は誰だ!?」


「恐らくエルフかと!」


「ちっ!まさか迷いの森でもここまで動けるとは、自由に動ける、というアドバンテージがなくなってしまった!」


「今までの歴史でも、人間はエルフと余り関わりがありません!」


「なるほど、魔族の秘密兵器というわけか、全員警戒を強くしろ!油断したらその時点で捕まると思え!」


「「はっ!」」


 こんなふうに勘違いしてくれていた。ちなみに今の会話、全て口パクで行っている。よくこれで伝わるものだ。


 余計な勘違いのせいで、動きが良くなる忍者達。


 警戒してくれるのはいいのだが、それにより動きが良くなるのはNGだ。


 霞が作った魔装具のお陰で、忍者達の動きが割とよく分かるテリア含むエルフ達は慌てた。


「な、なんで更に速くなるんですか!?もおやだ、指揮官やめたいー……」


 それでも的確に進路を塞いでいく辺り、やはり幹部なのだろう。エルフ達の矢も、訓練だけはしてある為、狙いを外すこともない。


 エルフ対忍者の戦いは、どちらもが気を張りすぎて倒れるまで続いていく………


 ───────────────────────

 第一部隊→龍地:全滅(熟睡)

 第二部隊→シリス:全滅(八つ当たり)

 第三部隊→ビス:全滅(割とギリ)

 潜入部隊→テリア:両者共に負傷者無し(疲労は大)

戦闘描写なんてなかった。

違うんですよ。矢と剣じゃですね、戦わせようがないと言いますか、はい。すいません、言い訳ですね。


完結までにはちゃんと描写出来るように頑張ります。

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