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第8曲

ちょっと早めにできて安堵…。


筆者は勉強をガリガリする学校でして、苦労自慢ではありませんがホンマに忙しいんです…。

許してください、精一杯なんです泣

市町村一つ一つをとってもそれぞれ特色がある。

それに関しての説明はいらないだろう。


もしもこれを読んでくれている読者の方々の中に小学生や、地元の中学校に通っている狭い世界で生きている諸君でも、高校へ行ったり、はたまた社会に出たりすれば地元の話題で盛り上がることもあるだろうから。

それを経験した人は言わずともがな、治安の悪い自慢だったり娯楽施設に溢れていたり…一方は周りには田んぼしかない田舎に住んでいたりと。


それはそれは様々な人に出会えることは間違いない。

では、その違いは一体どこから来ているのだろうか。


筆者は『文化』の違いから来ているのだと思う。

例えば関東と関西ではエスカレーターの乗り方が違うのをご存知だろうか。


これは大変有名な話で、もはや常識のような一面もあることから聞いたことのある人はかなりの数があるだろう。


『なぜ違うの?』、という質問にはやはり『文化が違うからだよ』、と答えるしかないのではないだろうか。


では少し規模を拡大してみよう。


日本でよく食べられている“寿司”だが、生魚を食す国はそれほど多くないというのはご存じであっただろうか。

今でこそ海外へ進出したりもしている寿司業界だが、人気が出るのは物珍しさというものがあるからなのである。


珍しいと言うのは言いかえればその土地では根付いていない、ということに他ならない。


そして食関係ではもう一個、納豆である。

日本人でも好き嫌いが分かれるものではあるが、腐らせた大豆を食べるという独特の文化が日本にはある。

テレビではよく『美味しい』と言って食べている外国人を見かけるが、良いところを切り取っているだけであり、好みがわかれるのは致し方ない。

もっと言えば食べ慣れていないのだからしょうがない部分もある。


突然だが、読者のみなさんは“シュールストレミング”を知っているだろうか。

魚を発酵させた食べ物のことであるが、これは臭いことで有名だ。


よく動画配信者の間では“ゲテモノ”として取り上げられてはいるが、スウェーデンでは日本でいう納豆のように食されているらしい。


このように『文化』というのは時に面白く、時に驚き、時に恐怖したりする、多面性を持つものであるというのを理解していただきたい。

“郷に入れば郷に従え”という諺があるが、全てに対して従うことが果たしてできるのだろうか。


『文化』を否定したとき、その者は異端者となることだろう…。


--------


「やっと…やっとだぁ〜」


もうすっかり日は落ち、夜空いっぱいに月が構えている。

これは比喩じゃない。

言葉の通り空には日本で見る月の100倍どころじゃない大きさのものが居座っている。


(ゲームですらこんなグラフィックはなかったぞ)


そんなことを考えながら、俺はやっと辿り着いた立派な城壁を伺う。

石材だろうか?

とても綺麗に切り出された石ブロックが、これまた丁寧に積み上げられており、めちゃくちゃ高い壁となっている。


「俺の身長何人分だよこれ…」


これを作ったやつの気が知れない。


そんなことを呟きながら、俺は掘りから掛かる巨大な橋へと近づく。

対向車線合わせて6車線道路くらいの幅がある、分厚い木で出来ているようだ。

石橋を叩いて渡るという諺があるが、そんな人でも叩かなくて安心感が得られること間違いなしの橋だろう。


夜も更けてきているからだろうか、この街道に続く門には人が一切並んでいない。

この門もとてつもなく大きいな。

マンモスでも通るんじゃないかと思うほどには大きい。


「こんな場所ゲームじゃなかったぞ。やっぱアプデで追加されたのか?」


GMへの連絡はこちら側からは遮断されている。

そのため、相手からのアクションを待つだけになっているんだが、その相手が呼吸していないようだ。


「何やってんだよ運営は。こんなん一大事だろ、ログアウトできねぇし…」


もう頭は何時間も前にショートしているため、考えることを放棄してただただボヤく。


そんなことをしていると橋の中腹まで来ていたようだ。

俺のキャラはスキルや身体能力のおかげで暗闇でもある程度視界の融通が利く。


門までまだ距離はあるが、人が立っているのはわかる。

相手が気づいているかは知らないけど…。


とりあえず入れてもらおうか。

そろそろ腰を落ち着けて考えたい、この状況について。

わからないことだらけで途中からは足を動かすだけの作業ゲーと化していた。


そのまま作業ゲーの如くズンズンと門まで近づいて行くと、どうやら向こうも俺に気づいたようだ。


「ま、待てっ!そ、そ、そこで止まれっ!!」


大声で静止を呼びかけられた。

かなり慌てているようで、2人いたうちの1人は大急ぎで砦のようなところに走って行ってしまう。


なんで…?


「な、何者だっ!?」


この距離で誰何するとは何がしたいのかさっぱりんからない。

もっと近づけばよろしいやろ?


てかNPCのクセしてプレイヤー様の邪魔立てするとは……。

まぁ、これもアプデ追加によるイベントかもしれないしな、ここは素直に答えておくか。


「〈吟遊詩人〉をしております、名を『シギ』と申します」


NPC相手にも畏るこの礼儀の良さ、刮目せよっ!


ちなみにこれはロープレ、いわゆるロールプレイングの一環だ。

このナリだから少しお堅い感じのキャラ設定にしておいた。


ただ相手にはそんなこと関係ないらしく、


「〈吟遊詩人〉だとっ!?ふ、浮浪者がデイティルの白蛇から来るわけがないだろっ!ふ、ふざけんなよっ!!」


なんかキレ出した。

沸点がよくわからないが、吟遊詩人をバカにされたのだけは伝わる。

俺は吟遊詩人をバカにされるのが大嫌いなんだよっ!


こっちもキレるぞ!?

舐めやがって!


そんなこんなで門番のような兵士と睨み合いが続き嫌な空気が流れ始めたとき、砦から片方の兵士が誰かを連れて戻ってきた。

大柄で少し装飾が他とは違う鎧を着た人間だ。


「ご苦労、イッサム。それで、あいつが怪しいと報告のあった人かね?」


「はっ!ご苦労様であります、衛兵長!あちらの方が報告差し上げた人物で相違ありません!」


俺とにらみ合っていた兵士もとい衛兵は、どうやらイッサムという名前のようだ。

そして偉そうな態度をとっている砦から出てきたやつが衛兵長らしい。


なんだこのイベント…。

めちゃくちゃめんどいやないかい。


「ふむ…。すまない!そこの御仁、この都市に何用であろうか!」


声を張り上げて威勢良くこちらへ言葉を投げてきた。


「申し訳ございません。道に迷っていまして、街道が続いていたものですので、真っ直ぐきたところ辿り着いたとしか言えないのです!」


そうこちらも返答すると、なにやらあっちで作戦会議が始まったようだ。



はぁ、なんでこうなる……。


評価してください、切実に…。

なんかよくんからないけど、ポイントみたいのが増えてるとめっちゃ嬉しい気持ちになるから…。


読んでくれてるって実感が湧きます、お願いします。

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