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第30曲

すみません、編集途中で投稿されてしまいました!!


最近暇すぎてスケボーを買ったらですね、嵌ってしまいましてですね…。


なんとか時間を見つけて投稿しようとは思っているのですが……。


まぁ、何とか頑張ります!!

大きな門扉を潜り抜けると、そこに広がっていたのはゲームとは似ても似つかない光景だった。

ゲームでの冒険者ギルドと言えば小綺麗な役場みたいな印象のある空間であったが、どうやらこの世界では真逆の印象を与えるに違いない場所のようだ。



壁、床、天井は外見通りすべて石造りでできており一見すると冷たい印象を持たれかねないが、天井や壁に取り付けられた発光する石が入れられたランタンが、淡いオレンジ色の光を放射していて冷たさなどみじんも感じさせない。



そして冷たさを感じさせない理由はほかにもあり、今目の前に広がっている光景がその最たるものだった。

そこに広がるのはタイムセールに群がる主婦のごとく、屈強な男たちに時折女性が混じりながら木の板や受付らしきカウンターに押し寄せている光景。

まだ日が昇って間もないというのに、ここにいる人々からは眠気というものを微塵も感じられない。



(すげぇ…)



そんなありきたりな感想しか思い浮かばなかった。

何に対してそこまで必死になっているのかは想像できないが、ここにいるものにとってとても大切なものだということはよくわかる。



「ここにいるのはみな冒険者の者です。冒険者組合では早朝に依頼の更新が行われるため、この時間帯が一番込み合いますね」



また顔に出ていたのだろうか。

ケルートがこの場の雰囲気に圧倒されていた俺に説明してくれた。

でもまぁ、この光景を初めて目の当たりにして何も感じない人はいないだろう。



「なるほど…。早い者勝ちということですね」



「ええ、いい仕事というものはすぐに取られてしまいますからね。それを防ぐためにも我先にとあそこに見える掲示板へと殺到するのですよ。さらにここにいるのは皆等しく血の気の多いものばかりでしてね、依頼の取り合いで朝から喧嘩が起こるのも日常茶飯事みたいなんです。あっ、ほら!今まさに剣呑な雰囲気になっていますね」



そういうケルートの指さす先には、いまにもキスしそうな距離なのに顔を見れば逆に口ごと噛み切ってやると言わんばかりの形相を浮かべる二人の男がいた。

周りの人間は二人の雰囲気を感じ取ったのか、少しずつフィードアウトしていっているようだ。



「この依頼書は俺が先に取ったんだっ!!早く俺に寄越せこの野郎!」



スキンヘッドで粗野な印象を抱かせる大男が声を張り上げる。

まるで昔アメリカにいたとされている”ギャング”のような出で立ちだ。

対する男も、しかして負けて劣らず屈強な筋肉の鎧を全身に纏っている。



「何言ってんだ!俺が先に触ってたのをお前が横からかっさらったんだろっ!?だったらこれは俺のだ!依頼にありつけなかった負け犬はさっさと家に帰って小便でもして寝てやがれっ!!」



「んだとこの野郎っ!ぶっ殺してやるっ!!!!」



お互いが唾を飛ばしながら口論を重ね、顔をゆでだこのように真っ赤にしながらヒートアップしていく。

腰から下げる刃物に手をかけることはないが、どちらかの顔が変形するまで殴り合いが行われるであろうことは想像に難くない。

もともと血管の浮き出ていた丸太のような腕は、膨張して血管どころではなく中身がすべて飛び出しそうなほどになっている。



「やれやれーーー!」



「いけおらぁぁ!!」



周りも二人の雰囲気に感化されてヤジを飛ばし始める。

空気もだんだん熱を帯びてきて様な気がし、一触即発という雰囲気の中─────。



誰かの一言により、一気に空気が逆転した。



「おいちょっと待て…。エルフ様がいるぞ─────」



大して大声を張り上げたわけでもないのになぜかよく浸透して言った一声により、マンモスよろしく氷の彫像と化した集団のいらない視線を独り占めすることとなる。



(はぁ、なんでこうなるんだ…)



詩織の物語は、まだまだ始まったばかり─────。

ご読了いただきありがとうございます!


やっと冒険者組合にくることが出来ましたーーーー!


まだまだこれからです!

頑張って投稿頻度上げていけたらなと思っています!

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