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お誘い

珍しく飯田くんからお誘いがあった。


仕事人間な飯田くんはなかなかデートに誘ってくれない。

電話もメールも少ない。

だけどそれは放っておかれているわけではなくて、私のタイミングと飯田くんのタイミングが合わないだけだと、付き合ううちにわかってきた。

いつも痺れを切らして連絡をしてしまう私。

それももう慣れた。


だけど今日のデートは飯田くんから誘ってくれたんだ。

会社の斡旋で水族館のチケットを入手したから、一緒に行こうって。

そんなの、ウキウキしない訳がない。


私はお気に入りの、シックな中に控え目なビーズとレースが施されたワンピースで出掛ける。

可愛いって言ってくれるといいな、なんて想いを馳せながら。


待ち合わせ場所には先に飯田くんが待っていてくれて、いつものように優しい笑顔で迎えてくれる。

それだけで何かほっとする。

私はお気に入りのワンピースをヒラヒラさせながら、駆け寄った。

飯田くんは私を見ると目を細めた。

そこは「可愛い」って言ってほしいんだけどな。

何も言ってくれないけど、視線は満足そうだ。

彼は言葉よりも目で語る。

それも最近わかってきたこと。


でも本当は言葉がほしいんだよ。

女心がわからない、にぶちんめ。

まあ、そんなところも飯田くんらしい。

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