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お国のための異能力-20年目の正直ー  作者: 花様月蝶
第一部隊は生活感があふれている。
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ようこそ、第一部隊へ!

入隊式から一日後、所属する部隊の本当の入隊だ。入隊式よりは緊張しないが、やはり緊張してしまうものだ。

 「…京君?」

 「あぁ…ごめんね」

 心配そうに僕の顔を覗くのは帝都学園時代からの友人、榊原月。少しだけ厄介な能力…僕のよりは安全なんだけど、僕らが入学した時からずっと閉じ込められていた。いや、入学は一緒にしたんだけど事前に能力が危険とみなされて閉じ込められていた。

 これを助けた?のは僕だった。いや、実際は皆で助けたんだけど結局は僕が助けたんだって皆が口々に言った。

 そもそも異能力と言うのは、今の世界の原理を歪め、壊し、作り変える。何時からあるのか、何故限られた人物しか使えないのか。そもそも、異能力とは実際は何なのだろうか。今だ分かってないことが多い。そして新たな疑問を生んだ、月によって。

 月が異能力の暴走とやらで月自身も暴走してしまったのだ。物や人が全て壊されていった。恐怖を浮かべて逃げ回る学生、止めようとする教師達、憎しげに上から見下ろす生徒会長、哀れな視線を送る学園長、泣き叫ぶ月。全てが全て、自分の瞳に心に鮮明に残っている。忘れることのできないあの出来事だ。

 月の暴走を目にして一つの確信・・が浮かんだ。

 政府はこれを知っているから、戦争に僕らを投入するのでは__?

 何故か戦争が起きている今の日本。そもそも戦争はしないというのがあったはずだ。そう習った覚えがある。だが今では国外に戦争を仕掛けているではないか。僕の居た日本が、今の僕の世界になってしまうなんて。人生なにが起こるか分からない。

 なんて、考えながら懐から配られたカードを認証させる。月も同じようにかざす。

 カードには氏名、年齢、所属部隊、学歴、立場、異能力が記入されている。立場は学歴が関係してくるようだ。最強の異能力を持つ僕と危険と認識された月の立場は、危険人物…。そのまんまだな。

 自動でドアが開く。中にはどんな先輩とドキドキが隠されているんだろう…!!

 一歩踏み出す。自然に口角が上がっていく。

 

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