表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
睡夢の人  作者: まつもと なつ
4/36

インターバル

「まーちゃん、朝だよ」




 誰かが私の肩を揺さぶる。




「ん……もうちょっと……」




 はっきりしない頭。身体も上手く動かない。




「遅刻するよ? 今日早いって言ってなかった?」




 遅刻……? 早いって……仕事はシフトだから時間は決まっているのに。

 今何時だろうか。




 私は枕元の目覚まし時計に手を伸ばした。

 ……あれ……こんなお洒落な時計使ってたっけ……。

 寝ぼけ眼で文字盤を見ると、七時前だった。いつもより一時間以上早い。


「八時の電車に乗るんでしょ! 起きて準備しないと間に合わないよ!」


 え? 電車? 私、電車になんて乗る予定無い……。

 職場へは自転車だもの。何言ってるの……?


「また寝ぼけてるの? 昨日飲み過ぎたんじゃない?」


 そういえば、何だかお酒臭い。

 そっか、昨日は飲み会だったっけ。


「はい、お水。それ飲んだら急いでシャワー入っちゃいな。全く、あんまり強くないんだから、程々にしろって言ってるのに」


 はい、すみません。

 言葉にならない声で夫に謝ると、私は手渡されたコップの水を一気に飲み干した。

 ようやく頭がはっきりしてきた。

 もう一度目覚まし時計を見ると、既に七時を回っている。


「うわあ!」


 慌てて立ち上がったら、足元にいた猫の尻尾を踏んづけた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ