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話を思い付かない時は

作者: 竹仲法順

     *

 表題通り、小説を思い付かない時は軽く脳を温めるためにエッセーを書くのが一番だと思う。世の中への意見の発信というものを考えれば、随筆、いわゆるエッセーは実に素晴らしい。手軽にそれが出来る。原稿用紙で四枚から五枚程度でも十分な紙幅なのである。

 精神病を抱えている以上、苦しみというのが何かと付いて回る。厄介だが、仕方ない。精神病というのは今の世の中多いのである。相当数の人たちが病にある時代だ。月一度通院している病院も患者さんが大勢いらっしゃる。

 病院に行った時、必要なのはドクターから受ける診察と、ソーシャルワーカーとの相談、それに薬剤師さんからの投薬である。この三点ぐらいが主に通院時受けるサービスで、本来なら病院に行くのは億劫なのである。

     *

 ただ、精神病患者の方たちがどうやって暮らしておられるかといえば、多くは生活保護を受給しながら、住み慣れた自宅で、だ。昔のように精神病イコール入院とか、施設収容とか、そういったことはまず有り得ない。

 オヤジや叔父・叔母などは、実に頭が古い。昔の精神病患者のことを考えているので、前述したような病院や施設など、障害者の人権を奪うようなことを平気で思い付くのだろう。言い方は悪いが、たかが月に九万円弱ぐらいの金を国から受け取って何が悪いのだろう?あくまで最低生活費として、である。

 それにドクターなど病院関係者だって万能じゃないのだ。出来ることと出来ないことがある。全部を病院に任せるなど不可能だと、なぜ分からないのかな……?不可思議でならない。オヤジなど自分の会社経営とやらには、まるで自慰にふける男性のように力を使うのだが、子供のことなど一度として、真剣に考えたことがない。何を持って会社経営というのだろうな。

     *

 人生の真の成功者とは、充足した時を送った人のことを差して言う。あぶく銭を稼いでも何の意味もなく、屁のツッパリにもならない。世の中、それぐらいシビアなのである。ボクも三十五年とちょっと生きてきて、改めてそう思った。

 自分の家族を大事に出来ない人間はダメである。家族が基本的な人間関係だからだ。オヤジも妹も今は結託して、散々悪事を仕出かしているのだが、いずれ必ず化けの皮がはがれる。人は生きている以上、どんな境遇にあっても尊いのだし、ないがしろになどすれば、必ず報復がある。実に当たり前のことなのだが……。

 ボクも作家活動を始めたのが二〇〇三年の夏だったので、十年とちょっとこの世界にいる。文章というものを書かなかった日は一日たりともない。ずっとパソコンのキーを叩き続けてきた。これからも変わらずに続けるつもりである。別にいいのだ。読者が多いか少ないかは別問題で。

     *

 話は二転三転したのだが、オヤジや叔父・叔母たちは自身の自慰行為的経営とやらを、いつまで続けるんだろうな……?何の意味もないのに、やるのだから理解できない。意味のない経営などとやらにいくら時間と金を費やしても、ダメだろう。それにヤツらは本当の苦労をしてきてないので綺麗事ばかり。そんな上澄みのようなもので、世の中渡っていけるとでも思っているのか……?

 人生はシビアなのが前提である。それが彼ら・彼女らにはまるで分かってない。誰でも理解できる類のことが理解できないというのは、実に不幸なことじゃないか。まあ、人間は多かれ少なかれ、いろんな経験をして、経験値を高めてから生きていくのが普通なのだし、それ以上のことは望まない方がいいと思うのだが……。

 まあ、物思う秋はエッセーもいい。小説のようなフィクションばかりじゃなくて、こういったノンフィクションを書きながら楽しむのもいいだろう。この季節、移り変わりの時なので、何かと気分が落ち着かないのは事実だが……。

 またこの手の文章は書き綴らせていただきます。皆様、お楽しみに!

 では。

                            (了)

 


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