アルバイト☆アイドル(PlOt ReMaKe)
「 今、話題のアイドル『木下カレン』ちゃん!!カレンちゃんはドラマでは大活躍。CDの売り上げ数は50万枚を超えるトップアイドルです。もうカレンちゃんを超えるアイドルなんて他にはいません!!」
「カレンちゃんか・・・」
僕には到底、手の届かない存在さ・・・カレンちゃんは容姿もスタイルもいいそれだけじゃないドラマの演技は上手いし歌も上手い
もう僕には足元にも及ばないよ・・・
「はぁ~」
大体こんな山の中の街をカレンちゃんが知ってるわけもない。スーパーは30km先だし飲食店だって10km先行かないとないまぁ唯一コンビニが近所にあるけど・・
僕は小さいころから親が育てたものを食べる自給自足の生活をしているし、もう本当何時代だよ・・・はぁ~
「一度でいいからカレンちゃんに会ってみたいなぁ~」
僕はその近所にあるコンビニに行く。とはいっても便が来るのは一週間に一回だから便が来たときは物が置いてあるけど便がまだ来ない時はすっからかんなんだよな・・・カレンちゃんは都会育ちなんだろうな・・・いいよなぁ・・都会は・・あれ?カレンちゃんってどこ出身なんだろう・・・どーせ都会だよ。都会・・
なんで僕こんなカレンちゃんのこと思ってるんだろう・・・まぁいいか・・・
「いらっしゃいませー」
ほらコンビニなのに何も無い。なんだこのすっからかんの場所は?もう切なくなるな・・はぁ~あカレンちゃんのいる都会に行きたいな・・・
僕は適当にジュースを買ってレジまで持って行った。
「いらっしゃいませー」
あれ?この子カレンちゃんに似てる
「カレンちゃん?」
「あ!よく言われるんです・・違いますよぉ~」
だよな・・・
「ん?名字が木下だよ。」
「木下なんていくらでもいるでしょ?」
「だよね・・・」
こんな田舎にいるわけがない
「はい!ありがとうございます」
「ねぇねぇカレンちゃんこれ運んで・・」
え!?
「同姓同名なんですか?」
「そ・・そうですよ・・・はい・・・」
「いや~俺もトップアイドルと同じ職場で働けるなんてうれしいよ!!」
「わーわーわー」
「え!?もしかして・・・」
「店長失礼しま~す・・」
俺はカレンちゃんに似た人に引っ張られ事務室の方に連れてかれた
「え!?どうしたんです・・」
「お願い!!このことは誰にも言わないで!」
「え!?」
「そう私はトップアイドルの木下カレン。でもここが地元だとは公表してないの。そして社会体験で働けって親が言うからここで働いてるの・・・」
「なるほど・・・」
「だからさ・・・これがバレるとスキャンダルとか来るわけ・・・私、それが怖いの・・だから言わないでください!!」
「僕は・・全然いいけど・・カレンちゃんのファンだし・・」
「あ!ありがとう!」
「今日のゲストはカレンちゃんで~す」
「ど~も!」
本当にテレビの人なんだな・・・僕はこんな人のアドレスを手に入れるなんてすごいな