一般社会人と繋がる世界
夏、汗水を垂らし客先を回る日々、そんな生活を続けて早5年。
大学時代は、こんな社会人になるなんて思ってなかった。
朝早く身支度を整え、出社後はお客様、上司から叱責を受ける毎日。
そんな俺にも楽しみはある。それは、「インターネット配信」だ。
配信といっても見る側ではなく、配信を自身で行い見られる側である。
毎日、遅くまで仕事をして家に帰ってから、寝るまでの間の約1時間、某配信サイトで
配信を続けてきた。
最初は、話下手で視聴者が1人~2人しかいなかったのが、3年も続けると平均10人の視聴者に囲まれ
毎日の癒しとなっている。
ただ最近、固定のファンが定着しだしており、固定ファンのユーザーネームが
「助けて」なのだ。
「助けて」は熱心な俺のファンでいつもコメントで助けてと連投してくれる。
しまいには俺のメールにまで、助けてと連絡が来るようになり、明日遂にハンドルネーム「助けて」と晩御飯をリアルで一緒に食べることになった。