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コークスと軽油

 20世紀初頭、1tの銑鉄を造るのに3tのコークスを要した。


 コークスに向いた石炭1tを蒸焼きにすると、コークス700kg〜、コールタール100kg、ガス〜180kg、軽油、硫安各10kgが得られる。


 wikiでは何故か瀝青炭からのコークスの収量が重量で20%だが……。


 現代はコンピューター制御で、コークス使用重量は銑鉄と同程度から77%程度。


 異世界や過去の世界で国家毎転移しない限り現代レベルは無理として、それ以外では初期の八幡製鐵所レベルであろう。


 銑鉄の約4.3%の軽油が得られるが、エンジン側の強度に問題がある為すぐ燃料に使える訳ではない。


 無駄になるかと言えばそうでもない。


 白金で硝酸が得られるなら、アンモニアと接触させ硝酸アンモニウムを造り、重量比6%の軽油を加えればアンホ爆薬を造れる。


 ダイナマイトより安全に製造出来、安価である。


 爆発力はダイナマイトの8割だが黒色火薬の1.45倍。


 吸湿性が高くガスの発生量も多いので坑道やトンネルの掘削には不向きだが、油紙で保護すれば良い。


 露天掘りの鉱山開発の他、焙烙火矢に使えば対艦戦や攻城戦、破壊工作等に使えるだろう。


 雷管の製造は手間だが強い衝撃を加えると爆発する為、点火薬に黒色火薬を使えば良い。


 日本の場合炭鉱と白金の産地はほぼ同じなので建設、開発資金と知識があれば敵の城も水軍も木っ端微塵に出来るし、高炉と転炉の完工から2〜3年で焼玉エンジンによる機械化が可能。


 石炭酸等から造れるピクリン酸はニトログリセリンより不安定な為割愛した。


 参考サイト


 製鉄の歴史


 http://fnorio.com/0056history_of_iron_manufacture1/history_of_iron_manufacture1.htm


 PDF


 コークス技術の系統化調査、将来の燃料としての石炭


 wiki


 コークス、アンホ爆薬

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