木砲と褐色火薬
木砲はその名の通り木製の大砲である。
寿命は1〜2発程度で、日本では伊予に毛利水軍が上陸しようとした時に現地の河野氏が松を縦に割り竹で補強した木砲で撃退した記録が残っている。
松の他は桜や楠等が向いているが、強度の関係上木より密度の高い物は撃てず、壺や火箭、焙烙火矢等を撃っていた。
日露戦争まで使われており、その時の性能は射程350m。
砲口径は10cmである。
旅順要塞を目標に、手榴弾や爆弾を無煙火薬で撃ち込んでいた。
燃焼速度が速く爆圧も高い黒色火薬は装薬には不向きだが、原料に炭化率50%前後の木炭を用いる褐色火薬は黒色火薬より燃焼速度が遅く、発生圧力も低い為確実に2発は撃てるだろう。
発生する砲煙の量は黒色火薬と同程度だが、安全性は段違いである。
日本では主に城や船等を目標としていたが、反撃に使う狭間筒の有効射程は2〜300mなので水陸問わずアウトレンジ可能。
参考サイト
木砲
https://paomaru.dousetsu.com/file/03_buki_016.html
狭間筒
https://www.touken-world.jp/search-arquebus/art0024570/
wiki
褐色火薬
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