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マウスユニット法と筆

 マウスユニット法は体重20gのマウスに毒物を注射し半数致死量を求める物だが、真珠を始め牡蠣、帆立等の養殖を行う場合貝毒防止の為にも導入必須である。


 上記体重のマウスが麻痺貝毒により15分で死亡するか、下痢性貝毒により24時間で死亡する量が1MU(マウスユニット)である。


(フグは30分)


 可食部1g辺り麻痺性貝毒は4MU以下、下痢性貝毒は0.05MU以下と規定されている。


 時代を考えると5匁(18.75g)でも良いが3/4オンス(21.26g)だとやや危険。※1


 ヤード・ポンド法は滅ぼさねばならない。


 捕獲した個体が何らかの耐性を得ている可能性がある為投与対象は次世代以降になるが、鼠の飼育は医薬品開発以外にも利益はある。


 それは鼠の髭を材料とする筆である。


 王羲之が愛用していたが大量に採れないので鼬と並び高級品の筆に使用されている。


 大陸でシベリアイタチの餌として飼育している同業者には勝てない。


 ただ中国産の高級毛筆は江南産の山羊の毛も使用しているので、入手飼育しつつ日本海の海運を……日本で高級毛筆を内製可能な勢力は北方の遊牧民と交易出来る日本海沿岸と牡蠣養殖に適した内湾を領し、明との勘合符も保有する大内氏しか居ない。


 大内氏の元には京から避難してきた公家が滞在している事も考えると、自滅しない限り余所が天下統一するより大内氏が日本の筆を支配する方が圧倒的に早い。


 ※1……1オンス=28.35g、16オンス=1ポンド=453.6g


 参考文献


 マンガで分かるロングセラー商品開発物語


 参考サイト


 ぺんてる


 https://mouhitotsuno.pentel.co.jp/


 光村図書


 https://www.mitsumura-tosho.co.jp/webmaga/jugyou/shoshayogu/detail01


 wiki


 マウスユニット法、シベリアイタチ

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