綿飴とロックウール、製鉄所と不燃化計画
綿飴とロックウールは名前だけでなく製法が同じ。
ここ数年開催されなかったが屋台や自由研究等で側面に小さな穴の空いた缶を高速回転させ、その中にザラメを入れれば綿飴に、スラグ=製鉄時に発生する不純物を比重差を利用して取り出し上記形式の回転釜に流し入れればロックウールが出来る。
スラグの融解温度は1300〜1600℃だが製鉄時に必要な温度も同程度なので問題はない。
ロックウールは1880年代に欧州で、日本では1938年に国産化された。
懐炉や住宅の断熱材として用いられたが石綿の代替として用いられるのは戦後である。
日本の気候の場合撥水剤としてシックハウス症候群の原因となるフェノール樹脂を添加する必要があるが樹脂が工業化されるのは1910年。
発明者のベークライトと高峰譲吉は友人で、国内生産を開始する1914年までにロックウールも国産化していれば火災や石綿による死傷者を減らせると思われる。
1897年に米国で綿飴が発明され、綿飴が製法共々日本に伝わるのは明治末期なので転用するハードルは高くないのだが。
尚石膏ボードは1902年米国で発明され、国産化は1921年。
戦前の日本は石膏を採掘に頼っていた為高価で、23年に帝国ホテルの内装に用いられた。
脱硫対策として戦後開発される石灰−石膏法と併せて関東大震災前に建物の難燃化は可能で、帝国ホテルも史実よりほんの少し安く作れただろう。
参考サイト
ロックウール
https://www.rwa.gr.jp/about/
石膏ボード
https://www.gypsumboard-a.or.jp/about/history.html
wiki
ロックウール、フェノール樹脂、綿飴




