防弾チョッキ
一年程前から構想はあったが、自作の銃で元首相が暗殺されたり立て籠り事件が起きるとは思わず凍結していた。
布製の防具としては弓矢や投石、打撃を和らげる為のマントや母衣はあったが、防弾用としては19世紀後半の李氏朝鮮で開発された綿甲がある。
性能不詳だが下記からすると拳銃以外には無力だと思われる。
1914年に米国で作られた絹製の防弾服はクモの巣の構造と欧州の織り方を参考に1年で完成したというが性能不詳。
(日本でも明治末期に上記とは独立して製作されたがこれも性能不詳)
1920年代以降ギャングがより安価な木綿製の防弾服を使用。
これは初速300m程度の拳銃弾を阻止可能で、警察はそれを貫通出来る.357マグナムや.38スペシャル弾を採用したとされる。
尚、防弾試験は5±1m離れた場所からの銃撃に耐えられるか否かを調べる物で、FBIの事件統計では昼間の平均発砲距離は7mである。
威力を比較すると
銃器 口径 弾頭重量 初速 J
和弓(23㎏) 33 60 59
不明 .22 2.6g 343 153
ベレッタM950 .25 3 239 177
150㎞の硬球 2.9 145 41.7 126
トカレフ .30 5.5 420 485
中国製トカレフ 同上 500 688
コルトM1903 .32 5 270 174
M1851 .36 5.6 304.8 259
コルトM1892 .38 8.1 235 224
ベレッタM1934.38 6.2 240 177
マカロフPM 9 6.2 315 305
ワルサーP38 9 8 350 494
MP40 同上 7.5 380 542
S&W M19 .357 8 453 778
一匁半 10.2 5.63 480 648
三匁筒 11.89 11.25 330 613
六匁筒 15.5 22.5 不明 ───
十匁筒 18.4 37.5 315 1860
M29 .44 21 400 1680
M1911 .45 11 320 563
DE .50 19 470 2099
エンフィールド.577 30.06 385 2234
スナイドル 同上 267 1069
三八式 6.5 9 762 2613
九九式 7.7 11.8 730 3144
鎖帷子に比べれば軽く着心地も良いが、再現したとしても朝鮮出兵時の2匁や長篠の戦い時の3匁にも効果が無く、日本の場合野戦が行われる場所は大抵盆地なので気温、湿度、風の有無を考えると夏は絶対に使われない。
M1851は桜田門外の変で、伊藤博文暗殺やサラエボ事件では上記と同系列の32口径が使われたが、舞台が日本の場合暗殺阻止に動きサラエボ事件は首に被弾したフランツと貫通は阻止出来ても衝撃を受ける胎児は助からないので考察は無意味だった。
尚、水戸の斉昭公がペリーから入手したM1851を参考※1にした物は射程、威力共にオリジナルの2.5倍になったとされるがエネルギー量から一匁半だという事がわかる。
J計算式
重量×初速×初速÷2000
※1……参考にしたのはリボルバー部分
参考サイト
弓
https://www.issui.tv/?p=16
弾の威力の話
http://sweeper.a.la9.jp/gun/heisa/burret.htm
火縄銃
国友筒
http://www.xn--u9j370humdba539qcybpym.jp/legacy/hinawajyu/iryoku/index.htm
wiki
ボディアーマー、火縄銃、和弓、各銃器、弾薬名
犠牲となった方々に哀悼の意を表します。
※06/22追記、日本の鎖帷子はベレッタは防ぐがトカレフを防げないという。
ベレッタは最も普及しているM92だろう。
米軍仕様の場合初速381m/s、581Jに達する為中国製トカレフと比較したのだろう。