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各種チート燃料他関連技術の登場年表

 木酢液……17世紀欧州で発明。


 木炭製造時、又は薪を燃やした時に生じる白煙(出口温度80~150℃)を冷却し回収。


 比重の軽い順にメタノール、木酢液、木タールに分離するが完全に分離するのに半年はかかる。


 150℃を超えると煙が黄色味を帯びる。


 日本に木酢液回収技術が伝わったのは1879年で、コルダイト爆薬製造の為日露戦争の頃まで普及が促進、奨励された。


 木タールは防腐剤が主な用途だが、再度蒸留すると正露丸の原料であるクレオソートを得られる。


 下記の炭団は内政物でよく見かけるが、クレオソートは『三田一族の意地を見よ』でしか見た事が無い。


 蒸留技術は13世紀のイスラム圏の錬金術師達が開発し、欧州には十字軍が木綿や精油と共に持ち帰った。


(それまでの精油、香油の製法は古代エジプト時代から続く重量比油脂1、花弁2~3の割合で混ぜた物を室温で反応させる溶媒抽出法だけだった。


 上記の抽出法は熱に弱い物には有効)


 蒸留技術はアジアには宋の時代には伝わったが日本への伝播は遅く、1559年の薩摩で焼酎が造られた記録が最古である。


 松明の煙から煤を集め、膠と混ぜて墨を作っていたので応用、遡る事が出来る筈なのだが……。


 メタノールは燃料になるが失明の危険性がある為飲んではいけない。


 炭団……18世紀後半の江戸で発明。


 大人の握り拳程の大きさで、木炭や石炭の粉末や破片を布海苔、ホテイアオイ、糊等で捏ねた物。


 泥炭を球状に成形し炭化させた物もあったようだ。


 火持ちが良く、炭団の形に合わせた七輪が開発される程普及した。


 練炭……自殺アイテムとして不名誉な知名度を誇る。


 炭団の一種で幕末に欧州の成形木炭を参考に開発され、炭団に穴を空けて成形した物。


 豆炭……1920年発明。


 炭団の一種で豆状に成形した物。


 上記の成形炭で材料が石炭、亜炭の場合硫黄対策に消石灰を混合する事。


 現代では酸性雨対策に石炭の代わりに籾殻を混ぜてカロリーを稼いでいるが、チートを導入する時代には肥料代や運ぶ手間が馬鹿にならないので田畑に鋤き込んで消えると思われる。


 オガ炭……1925年に発明されたオガライトを炭化させた物。


 白炭(1200℃近くまで加熱した木炭を急冷させて造る木炭の一種。備長炭が有名)と製法が似ている為応用可能。


 温度計が無いのでオガライトより炭焼き職人の知識と経験が活かせるオガ炭の方が製造ハードルは低い。

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