越後の軍神と現代チートと現実
上杉謙信の領内やその周辺には現代から見て有益な資源が眠っている。
翡翠、原油、佐渡ヶ島の白金である。
翡翠は戦国時代では採れないと思われていたが明では珍重され、原油は分留してガソリンは無理でもLPGの液化、貯蔵。
灯油や調理に用いるのは勿論、西三川で採れる白金を触媒にアンモニアから生産した硝酸で火薬や、硝酸アンモニウムの製造、分留した軽油でアンホ爆薬が造れる。
更に、反抗的な新発田の領地で小規模だが鉄鉱石が産出している。
翡翠を代価に明から水力紡績機や高炉製鉄技術、亜麻を入手する事も可能。
謙信は1560年に関白と共に寝返った国人領主込みで十万前後の兵を引き連れ後北条氏の籠もる小田原攻めを行ったが、上記チートを突っ込んだ場合攻略出来るかもしれない。
但し後北条氏領内の荒川野上でも白金が産出する為、風魔に硝酸製造方法を知られた場合野戦で技術的に有利に戦えないだろう。
越後では青苧栽培の収益を戦に使い、薪不足で泥炭を燃料代わりにする等植物他食糧の生産性も領民の忠誠度でも北条に劣っており、越後の夜盗組(軒猿)と風魔の忍者対決以前に北条方への潜入は厳しい。
米以外にも領民の生活水準を上げ、富国強兵に務めなければ他国に喰われるのは越後である。