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硫化鉄や黄鉄鉱から作る金蔓

 硫化鉄と黄鉄鉱は硫黄分が高い為脱硫しなければ製鉄には向かないが、火打石や焙焼、洗浄すれば顔料の弁柄として使える。


 現代人としては加熱時に発生する亜硫酸ガスの方が硫酸の原料になるので優先度が高いが……。


 加熱時に生じる酸化鉄や水と接触させて硫酸に出来なかった分の亜硫酸ガスは石灰水に通せば石膏になるので環境問題は心配無い。


 硫酸の保存にはガラス瓶が良いが、基本日本の何処でも、石無し県と称された千葉県ですら作れる。


 岡山県の吹屋銅山では銅の副産物として産出する硫化鉄を、


 ①粉砕


 ②粉砕後加熱して硫黄を亜硫酸ガスとして除去。


 ③水に晒し不純物を除去し緑礬(青カビのような緑と硫黄の混ざった結晶)を生成。


 ④ホウノキの葉に緑礬を盛り、松の薪で2日間、700度で焼き続ける。


 ⑤水洗いして石臼で粉にする。


 ⑤を3度繰り返す。


 ⑥粉の中の酸を水に溶け出させると弁柄の成分が沈殿するので上澄みを捨て、水を入れる。


 これを10回から100回繰り返す。


 ⑦板に塗り延ばし、天日干しする。


 と非常に手間を掛けて生産していた。


 焙焼後の鉄粉を石灰水スラリーに投じ、硫酸を石膏として除去すれば水替えの手間が半分以下に減る。


 水を史実より汚さず、副産物の石膏は建材として使えるので勢力圏内に硫化鉄や黄鉄鉱を産出する鉱山があるなら試してみるのも有り。


 神社や衣類、漆器等辰砂が占めていたシェアを置き換える事が出来、赤備えの編成も可能になる。

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