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メープルシロップその他

 メープルシロップの他に口に出来る樹液は以下の通り。


 胡桃からウォールナットシロップ


 白樺から白樺シロップ


 が採れる。


 但し白樺の木にはキシリトールが含まれている為、人間には問題のない量でも犬を連れた場合は水筒代わりになりらないので注意。


 街路樹に用いられるプラタナスも※1


 樹液量調査の為可能であれば聴診器、なければ竹筒を持って行った方が時間と労力、木を無駄にせずに済む。


 樹の中から水の流れる音がはっきり聴こえるなら纏まった量の樹液が採れるだろう。


 標高分布から見た入手難易度は


 胡桃=プラタナス=楓<樺※2


 となる。


 日本の戦国時代は幕末直前(1850年)まで続く小氷期の為現代より気温が1.8度低く、白樺の生息域も現代より同じ地域で標高280m、同じ標高なら南に200kmは下がる※3

 

 現代の本州で樺シロップは商業化されていないが、小氷期中なら青森全域及び秋田岩手両県北部でも平野部に生えてるので上記なら採算は採れる。


 ただ、楓との競合を考えると両県南部以南でシロップとしての販売は難しい。


 糖の含有量(%)


 プラタナス=樺(1)<イタヤカエデ(1.6)※4<胡桃(3)=サトウカエデ(メープルシロップの原料)


 どのイタヤカエデか不明だが、原液を1/47に煮詰めた方によると市販品と比べてメープルシロップ特有の風味は殆ど無く、甘みは水飴より弱いとの事。


 天日干しした紅葉を煮詰める際に加えると風味はマシになると思うのだが……。


 日本に自生する楓28種の内21種が存在する秩父市では、イタヤカエデの他にも糖度1.2のウリハダカエデ等を加え販売中※5(2022年5月現在)


 木の1本辺りの糖度を無視した採取量。


 プラタナス=胡桃<楓<樺


 木材等他用途への影響。


 プラタナス……椅子等の家具


 楓……建材、家具、ヴァイオリン等の楽器。    


 樺……樹液が化粧水、酒と競合。


 他にパルプ、家の外装や廉価な家具等。


 胡桃……最高級家具、工芸品、実。


 導管の内径より細い枝からの場合は、時間が掛かるものの木への負担は少ない。


 但し負圧で吸い出す為、蝋等のパッキンと柔軟性のある容器かふいごが必要。


 清潔な布を用意するか、洋紙製造技術があるならコーヒーフィルターの開発を前倒しするのも有り。


 以下文中道具の出現年代。


 聴診器(紙の筒を膠で留めた物)   1816年


 洋紙               1840年


 コーヒーフィルター        1908年


※1日本には1種も自生せず明治時代に渡来。


※2白樺は現代の本州では福井~愛知を西端、静岡を南限に標高1000m以上、北海道等亜寒帯以北では平野に生息。


※3標高が100m上がる度に気温が0.65℃下がる。


 北半球の場合気温が1℃下がると標高が同じ場合緯度は1°(111㎞)下がる。


※4日本に自生するイタヤカエデ類8種はカエデの中で糖度が最高。


※5ウリハダカエデのみでメープルシロップを作ると原液が1/67に減ったという話も。


 以下参考サイト。


 北米在住の甘党が各種シロップを比較しています。


https://www.motherearthnews.jp/2017/03/24/how-to-tap-trees-birch-walnut-and-sycamore/


 日本で樹液を1/47に煮詰めた人のサイト。


https://www.icoro.com/2019012510022


 以下wiki。


 メープルシロップ、白樺、プラタナス、聴診器、洋紙、コーヒーフィルター。

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