おねしょの青春。番外編
2年後 夏
Noside
「にぃに〜」
「りこなぁに?」
「だっこ〜」
「も〜しょうがないなぁ…」
「えへへっ」
莉瑚と悠は大学生になり、同居を始めていた。
莉瑚の幼児退行は更に進んでおり、昼間でもおもらしをすることは頻繁に起きていた。
更に、哺乳瓶やロンパースなどのベビー用品も家にたくさんあった。
「りこちゃ〜ん、ちっちかえかえしよっか。」
「や〜の!りこちっちしてないっ!」
「そっか〜じゃありこだっこしてあげる〜」
「ほんとっ?やったぁ〜」
悠があぐらをしている所に向かい合う形で抱き会うふたり。
そのまま前後に揺れ、それに合わせて莉瑚を寝かす。
「はい、ちっちかえるよ〜」
「ぶ〜」
まんまと引っかかった莉瑚は少し拗ねた様子。
「りこちゃん、うさぎちゃんのおむつつけるよ〜」
「やったぁ〜りこそれしゅき〜!」
「はいできたっ」
おむつをぽんぽんっとたたくと莉瑚はおもちゃのところへ戻って行った。
しばらくして正午過ぎ。
「りこちゃ〜んっ、まんまたべるよ〜」
「にぃにあーんちてっ!」
「じぶんでたべな〜?」
「やぁの〜!」
「泣かない泣かない〜はい、あーん」
「んっ!(おいしいのぽーず)」
「そっかそっかよかったな〜」
莉瑚の頭をぐしゃっと撫で、悠は自分のご飯に手をつけないまま、莉瑚はご飯をたべおわった。
「お洋服汚れたからお着替えしよっか〜」
「んぅ……」
悠はおむつをかえ、ロンパースを着させ、薄手のタオルケットを莉瑚に着せた。
悠がトントンしていると莉瑚はすやすやと寝息を立てて眠ってしまった。
寝顔を見ながら自分のお昼ご飯を食べる悠。
こんな幸せな時間がいつまでも続くといいなと思った悠だった。