おねしょの青春。後編
姉です。妹がメモに残していた小説をそのままコピーしているので、誤字や言葉がおかしい所があるかもしれませんが、妹の作品をそのまま見ていただきたいので訂正はしないで投稿させてもらいます。よろしくお願いします。
りこside
ぴんぽーん
お風呂とご飯を済ませた頃、家のインターフォンが鳴った。
ごうくんだ!と嬉しそうに玄関に走っていく亜湖を追いかけてドアを開けると鼻を赤くした2人がいた。
外は雪が降っており明日には少しつもるんじゃないかという寒さだった。
「ど、どうぞ!」
「おじゃましま〜す」
亜湖達は手をひっぱりながら自室へといってしまった。
「さむいですね…なにか飲みますか?」
「うん。なにか貰おっかな!」
「コーヒーとココアどっちがいいですか?」
「じゃあ…ココア!…あのさ、敬語やめない?」
「ふぇ?」
ココアなんてかわいいな〜なんて呑気なことを考えていたら抜けた反応をしてしまった。
「だから、タメでお互い呼び捨て!ね?」
「いやいや!そんな…だって先輩ですよ…?」
「いいって〜ね?りこお願い!」
「わ、わかった…ゆう…せんぱい…」
「だーめっ!」
「えぇ…じゃあ…ゆう…くん……。」
「うんっ!ゆるす!」
ぱぁっと見せられ胸がきゅんとする。
それからしばらく雑談していると10時になっていた。
寝室に行こうと亜湖の部屋に入ると2人は遊び疲れて眠ってしまっていた。
寝室へ着き、2人に布団をかける。
その隙に私はトイレへと行きおむつに足を通す。
今日は青のボーダーを基調とした夜用おむつを履いた。
悠くんと妹たちを挟んで布団に入る。
しばらくすると寝息が聞こえてきた。
それから私も眠りについた。
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6時。目を覚ますとまだ3人は眠っていた。
たっぷりと一晩中のおしっこを吸ったおむつはパジャマの上からもわかるぐらいだった。多分、2回は吸っている。
お風呂に行こうとしたとき、悠くんから声をかけられた。
「りこおはよ!…しちゃった?」
「っ!!……おはよ……うん……」
私は涙目になりながら答えた。
「ご、ごめん!あの…おむつ…俺が変えてもいいかな。」
「え…?」
「あの…俺、さ、そういうの可愛いって思っちゃって。」
私は驚きのあまり目を大きく開いたまま頷くことしか出来ない。
「こんなの変だよね。おかしいよね。でもりこになら言ってもいいかなっ……って。」
「だから…りこが良ければなんだけど。俺におむつ変えさしてくれないかな。」
何故か私は変だともおかしいとも思わなかった。それより正直とっても恥ずかしかった。けれど、なぜかそれより嬉しい。と思ってしまった。
「い、いよ。」
「!ほんと!?ありがとう!」
「しゃ、シャワーあびてくるね!」
シャワーを浴び上だけ着替え下はバスタオルを巻いて部屋に戻る。
「あ、あがったよ…」
「じゃあそこにごろんしてね。」
「う、うん。」
ほんとはパンツで過ごすつもりだったけど今日は休日。
悠くんは手際よくテープタイプのおむつを付けてくれた。
人にオムツをつけられるのは久しぶりでとても恥ずかしかった。
「よし。できた!」
「あ、ありがと、う。」
「うん!りこ…おいで?」
「え?」
「ぎゅーしてあげる。」
「わ、私高校生だよ?、」
「しってる」
ニカッと、太陽のような表情で笑った悠くんは手を広げハグの体勢にはいった。
私は悠くんと向き合う形でハグをした。
悠くんの大きな手は私をすっぽり覆い、赤ちゃんを寝かしつけるようにトントンしながら前後に揺れ始めた。
「…りこ。俺には甘えていいからね。」
「……ん。」
悠くんをつよく抱きしめる。
沈黙が流れる。
「りこ。すきだ。付き合ってくれ。」
「え…」
「だ、め、かな?」
「…!もちろん!お願いします!」
それから私たちは亜湖たちがおきるまでずっとそうしていた。