存在を知る者
1978年、とある田舎町が存在する。
その町はあまりにも荒れていて、夜中になると不良がネズミのように溢れかえっていた。
警察たちは当たり前のようにサボっていたどころか、不良らと麻薬の売買をしていたのだ。
不良たちは毎晩、鼻で笑ってしまうようなケンカばかりをしていたが、ある日、事件が起こる。
1人の不良が警察に駆け付けてきた。
「大勢が白い仮面の男にやられた。早く来てくれ。」
警察は不真面目だから、対応する気はなかった。
しかし、その不良は必死だった。
不良は、警察の腕を引っ張り、ボロボロの空き家の裏まで連れてきた。
そこには、口に大麻を突っ込まれ、骨折はしてるであろう金髪の男が横を向いて倒れていた。
たくさん殴られて顔がブクブクになっていたが、警察は誰だかすぐに分かった。
いつも世話になっている麻薬の売人だ。
警察は、(派手なことをしてくれたな)と、特に何も思ってなかったが、金髪の男が寝返りを打った瞬間、警察と、警察を連れてきた不良は凍りついた。
金髪の男の背中には、ナイフが刺さったままだった。
沈黙が続いてる中、近くでかすかに声がした。
「血が…血が…」
警察が空き家の中を覗くと、大勢の不良たちが倒れ込んでいた。
1人残らず、深く刺されていた。
場所はさまざまだ。
警察は、救急車に急いで連絡した後、倒れ込んでいる1人の人物に質問した
「どんな奴にやられたんだ。」
その人物から返事が返ってきた。
「黒いコートの男。顔はわからない。」
刺殺事件は、未解決のままで終わった