始まり
あぁ、あぁ、来てくださったのですね!
______様!
わたくし、終火はこの時をどんなに夢に見たことか!
さぁ、わたくしをこの檻から出してくださいまし
そしてわたくしとひとつになりましょう?
ね?______様
______丑三つ時のある部屋______
「っ!?」
なんだ、今の夢は……いや、本当に夢だったのか……?
……………………いや、夢だ
夢のはずだどんなにリアルだとしても、あんなところに行ったことはないし、あんな女は見たことがないのだから
そうだ、夢なんだ………………ゆめ…………
男は眠気がきたのかまた、眠りについた
この時すぐにでも行動していれば未来は変わったかもしれない
だが、男は選んだのだ
______夢?______
なん、だ?
俺は寝たはずだ、あぁだからかここにいるのは……
ここは先程見た夢のなかだ
お待ちしておりました______様
「!?」
「だれだ!さっきから人の夢に出てきて!」
「おかしな事を言うのですね______様」
「おかしなことだと?
なにもおかしなことは言っていない!」
「言っているではありませんか、これは夢だと……これは現実ですよ?______様」
「……ば、ばかを言うな!こんな所俺は知らない!お前なんか知らない!」
「……………………酷いことをお言いになるのですねわたくし終火はずっとお待ちしておりましたのに……」
「そんなにわたくしを否定なさらないでくださいまし、__様?あまりにも否定されますとわたくし、殺してしまいそうですわ」
「っ!!」
「うふふ」
「お、俺を待っていたのならなんで殺すって言うんだよ!」
「俺の事まってたんだろ!!!!?」
「えぇ待っておりましたわ、ですが___様があまりにも酷いことをおっしゃるのですものわたくし柊火悲しくなってしまいましたの」
「不思議ですわね?悲しみはいずれ憎しみに変わってゆくのですから」
女はそういうと美しく、儚く、、、憎悪の感情を顔に出し、そして笑っていた
男はそれを見た瞬間、とてつもなく嫌な予感がした
はやくここから、この女から逃げなければいけないと
だが、女がそれを許すはずも無く、、、
「___様?」
「どこへ行かれるのですか?
あぁ、、、、わたくしから逃げようと言うのですかずっと待っていたのに」
「知らない!」
「まっていた?そんなのはお前の勝手だ!!それに俺はそんな約束した覚えもない!早くここから出せよ!!!!」
男はここでも選択肢を間違えた
クスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクス
「あぁ、なんて酷い、、、」
クスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクス
「ねぇ、___様?わたくしと遊びましょう?わたくしに勝ったらここから出して差し上げますわ」
クスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクス
「そ、、、それでいいぜ!勝てばいいんだろ!勝てば!」
「はい、勝てばここから出して差し上げますわ」
「遊びは簡単、わたくしと鬼ごっこをしてくださいなわたくしに捕まったら___様の負けですわ」
「お、鬼ごっこだな!いいぜ!走るのは得意なんだ!!!」
「では、楽しい楽しい遊びを始めましょう?」
クスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクス
男はまた、選択肢を間違えた
だが、その事に男はまだ気づかない
続けるつもりですが、無理な気もします……