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十代

作者: 金魚草

私は十代だ


十代はいろいろな感情に溺れる


あの子は愉悦に


その子は不安に


そして私は傲慢に

――――溺れた



溺れているとわかっていても泳げない


心という海で感情の波に襲われて泳げずに溺れる


私の姉も溺れていた


けれども、彼女は溺れながらも泳ぎ、陸にたどり着いて十代を抜けた


私ももうすぐ十代を抜ける


なのに、私には未だ陸が見えてこない


この前まで私の後ろで淋しさに溺れていた親友も、今は私より遥か前を時折溺れながらも泳いでいる


私は今進めているだろうか?


どんどん沈んでいってないだろうか?


私が十代を抜けるその時、私には陸が見えているだろうか?



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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして! 私は10代からもうかなり遠ざかっていますが、あの時の不安や葛藤をこの文章を読んで思い出しました。 結局這い上がった陸とは肌が合わず20代後半でまた違う陸に辿りつきました。…
2013/01/24 19:12 退会済み
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