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第10夜

久々に更新。


前回に引き続き龍神優人君の登場とバイク乗りさんからの投稿キャラ足長軽君の登場です。

因みに、足長君は次回も出ます。


所でバイク乗りさん。足長君はあんな感じで宜しいでしょうか?

「3年振り……か。皆、元気にしてるかな?」

鬼哭寺より帰還した優人は感慨深くうさぎ屋ビルを見上げるとドアに手をかける。

「いらっしゃいませ」

優人が中に入ると出迎えたのはバニー服の女性だった。

「あの、龍星さんは居ますか?」

「左島にご用ですか?」

「はい。龍神優人が帰って来たと伝えて貰えますか?」

「……優人君?」

「はい。お久しぶりです兎季さん」

「うわぁ♪分からなかったわ!大きくなったわね♪ちょっと待っててね?直ぐ龍星を呼んでくるから」

そう言うと兎季は龍星を呼びに奥へと向かって行った。


暫くして、兎季が龍星と共に戻って来た。

「3年振りだな優人。大きくなったな」

「お久しぶりです龍星さん。龍神優人、只今戻りました」

「ああお帰り。お前の部屋は空いてるから荷物を置いてくると良い。お前の業務復帰は明日からだから今日はのんびりしてろ。新しいメンバーも居るから挨拶まわりしてくるのも良いな」

「はい!」

龍星の言葉に優人は頷いた。

その日の夜、優人の帰還を祝うパーティーが開かれ優人は冬樹や亮や万里に模擬戦を申し込まれたりつぐみや芹香や兎季や結華に撫でられたり直貴や瑠美や豊や鞘香に挨拶したりカーミラペンギンのセクハラを止めたりするのだった。



時は飛んで1ヶ月後。

遂に龍星の新たな武器が完成したとの連絡が刀弥から入り、龍星は風流堂へと足を運んだ。

「受け取れ龍星。コイツが新たな命を得て生まれ変わったスウェンガナル、銘はスウェンガナル・ドラグーンだ」

流が差し出したスウェンガナル・ドラグーンを龍星は手に取った。

「まるで、以前からずっと振るっていたかの様に手に馴染むな」

「お前専用の剣だからな。セイガーの時は両刃だったが不殺を頑なに貫くお前に合わせて片刃に変えた。刀身は直刃の約2メートル。柄も合わせりゃ2メートル30センチ、刀身の幅は15センチってとこだ。お前にゃ軽いもんだろ」

「龍星さん、鞘もスウェンガナル・ドラグーンに合わせて作り直しました。刀身が2メートル有るんで従来の鞘じゃなく、セイガーさんが使ってたケースの中に鉄を仕込んだ肩担ぎタイプにしてあります」

刀弥が龍星に差し出したのはスウェンガナルを風流堂に持ち込む時に結華から貰った黒い皮製のキャリングケースだった。

龍星はケースのチャックを開けると中にスウェンガナル・ドラグーンを納めた。

「ありがとうございます。所でお代は「要らん」いや、そう言う訳には」

「要らんと言ったら要らん。何、久々に楽しい仕事をさせて貰ったんでな。その礼だ」

「師匠もこう言ってますし、そう言う事にしといて下さい」

流と刀弥の二人に言われた龍星は取り出しかけた財布を仕舞うと二人に頭を下げた。

「久々に剣を使うんだ。腕試しも兼ねて何か適当な仕事でも請けてきな」

流の言葉に頷いた龍星はギルドに向かう為、風流堂を後にするのだった。


「エビルズタウンに来れば仕事があると思ったんだが、やっぱり一人で請け負える仕事だと似たようなもんばかりだな」

ギルド内の依頼掲示板を一人のガンマンが食い入るように見つめていた。

彼の名は足長軽あしながかるい、二つ名は『賭博銃士ギャンブラーガンマン』。

元々は他の街でハンターをしていたのだが、己のレベルに合った仕事が無かった為エビルズタウンにやってきた凄腕のガンマンだ。

「これなんか良さそうだな」

そう言って足長が手に取った依頼は『無差別殺人を繰り返す人狼を始末せよ。滅殺許可』と言う物だった。

しかし、その依頼は……。

「ありゃ?希望請け負いハンター左島龍星……紅き炎狼竜をご指名かよ」

手にした依頼書を見ながら落胆する足長。

その時、足長の耳にカウンターの方から声が届いた。

「参ったな。武器を剣に変えたから腕試しのつもりで来たんだが……」

「依頼者からの希望なんですよ。どうにか引き受けて貰えませんか?」

足長がカウンターの方を見ると、受付嬢と一人のハンターが話し合っていた。

「……済まないが、左島龍星さんか?」

「あぁそうだが……。貴方は?」

足長は依頼書を手にハンター……龍星に話し掛けた。

「失礼、俺は足長軽」

「ほう賭博銃士か。噂はかねがね聞いている」

「はは、碌な噂ではないだろう?所で先程の受付嬢との話はこの依頼の事だろうか?」

そう言って足長は手に持った依頼書を龍星に見せる。

「ん?あぁそうだ。だが、俺は武器を変えたばっかりだからな。人狼相手だとちと厳しい。仲間達も今日は依頼に出てて手伝ってくれそうな手の空いてる奴が居ないんだよ」

「ならば、不躾だが俺に手伝わせてくれないか?俺の武器はコイツだ」

足長はコートを捲るとその下のホルスターに収まっている愛銃『トンプソン・コンテンダーKAスペシャル』を龍星に見せる。

※因みにKAとはKARUI・ASHINAGAの頭文字である。


「ほう。只のトンプソンじゃなさそうだな?」

「気づいたかね?コイツは俺の能力に合わせて改造してある。どうだ?足手まといにはならない」

「いや、此方からお願いしよう。足長さん、手伝って貰えないか?」

龍星は被っていた帽子を取ると右手を足長に向かって差し出した。

「此方こそよろしく頼む」

足長は龍星が差し出した右手を取ると笑顔でそう言うのだった。



中途半端になりそうなので、今回は此処まで。

次回、足長軽大活躍?

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