Ep5:レベリングPart0
「ここが瘴気の魔窟かぁ〜」
辿り着いたのは瘴気の魔窟。
外観は見るからにやばい気配を放つ洞窟といった感じで、生い茂る森の中にひっそり佇む大地の裂け目には、エメラルドグリーンの川の水が際限なく飲み込まれてゆく。
イメージとしては山口県にある秋芳洞とかに近い感じだ。
「ファンタジーモノとかによくあるような岩にポッカリ空いた穴っていうよりか、大地が裂けてできた鍾乳洞って感じでいやにリアルな作りだな」
それに、ここの瘴気の魔窟に限らず、聖域内のマップはなんというか人が作ったという感じが一切ない。
言うなれば現実にある原生林をそっくりそのまま持ってきたような感じだ。
とは言っても、聖域外の景色は少ししか見たことがないので一概には言えないが、俺の見た範囲だと、聖域外の地形はいわゆる『ゲーム的』な地形で、森の中はプレイヤーが歩きやすいように土の露出した平らな地面だった。
木々はまばらで、草原が広がる場所もあって、草は生えていても膝より高いことはない。
対して聖域内は倒木はあるし、地面には草や低木が生い茂り、まともに踏みしめられるような足場はまれだ。山地が近いせいか傾斜は多いし、谷や岩壁はよく見かける。
そのせいでここまでくるのに、何度迂回をさせられたことか……
木も草も俺の背丈ほどまで生い茂り、マップがなければ確実に迷う構造。
おまけに上空から謎の鳥型敵対モンスターが偵察していて、迂闊に彷徨うことすらできない。
おかげで、ここに到達するまでに二日間もかかってしまった。
「アイテム屋で簡易キャンプテント買っといてよかったぁ」
このゲームではシステム上、安全地点以外でログアウトすると、自動的に死亡扱いになり、再度ログインすると、最後にセーブしたポイントに戻されるようになっている。
なので、長期間の旅になる以上、道中の安全地帯確保は必須。
このテントがないと、このレベリングの旅は道半ばで詰んでいた可能性が高い。というか確実に詰んでいた。
ということで、洞窟の前の川辺にキャンプ地点を設営した俺は、一旦テントの中に入り自身のステータスを確認することにした。
「事前準備と自身のできることの確認は大切だからな」
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NAME『アサ』 Lv.35
『種族』
カテゴリー:竜人族
分類:黒曜族
『職業』
カテゴリー:剣士
分類:大太刀使い
『才能』
・回避術
・反射術
・不屈の精神(種族特性)
・滑空の心得
『身体能力』
HP(体力) 220
MP(魔力)210
STR(筋力) 400
ATK(攻撃力)300
DEF(防御力)50(+200)
INT(知力) 70
RES(抵抗力) 210(+40)
DEX(技量) 300
AGI(素早さ) 250(+32)
LUK(幸運) 322
『体質』
・滑空(種族特性)
・剛力(種族特性)
スキル
・発勁-rankⅤ
・風切走術
・跳躍-rankⅤ
・黒曜鉱鱗(種族特性)
・栄花刃述『壱ノ太刀:朝顔』
・栄花刃術『弐ノ太刀:桃桜』
・栄花刃術『参ノ太刀:鈴蘭』
・栄花刃術『肆ノ太刀:紫陽花』
・栄花刃術『伍ノ太刀:薄雪草』
装備
右手:×
左手:×
両手:大太刀『翠柳』
頭:
胴:純白の晒
腰:紅色の短裾日本風衣装
脚:非対称な脛当て防具
足:紅色の下駄
アクセサリー:蜂のお守り(毒耐性)
:浪人の黒袴
インプラント:真を見る鉄鋼仮面
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ここに来るまでにそこそこな量のモンスターを倒したので、結構レベルは上がっている。
よくわからないが『栄花刃術』なるスキル群のバリエーションも増えているし、次にモンスターに遭遇した時は身体能力向上系のスキル以外を使ってみるのもいいかもしれない。
「ってことで、潜るか初ダンジョン…… てかダンジョンなのか、これ?」
ダンジョンというよりエリアな気もするが、そんなことはどうでもいいとして、いざゆかん!!
備考
現在のエデンズのワールドマップは大体九州くらいの大きさで、聖域は熊本くらいの大きさがある。




