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第23話: 古代の導き、光の道標

ガードとイリスは青年との戦いを終え、疲れを感じながらも次の目的地へと足を進めていた。彼らの前には未だ解き明かされていない「主」という謎の存在、そして神具「与えし剣」を巡る運命が立ちはだかっている。そんな中、二人は森の奥深くで古びた石碑のようなものを発見した。


「ここに何かある…」ガードが足を止め、石碑に手を伸ばす。


すると、石碑の奥から光が漏れ、内部に隠されていた一冊の古びた書物が現れた。ガードはそれを手に取ったが、ページにびっしりと記された文字が全く読めなかった。


「これは…」ガードが困惑していると、イリスがその書物を覗き込んだ。


「これは古代神代文字よ。普通の人には読めないけど…少しなら解読できるわ」イリスが慎重にページをめくり始めた。


古代の呪文


「これは…呪文書みたいね。でも、単なる呪文じゃない。何か強力な力を解放する儀式のようなものよ」イリスが呟く。


ガードは眉をひそめた。「強力な力?それが俺たちにとって良いものなのか?」


「まだ分からないわ。でも、この呪文を使えば盾が何かに反応する可能性があるかも。試してみる価値はあると思う」


イリスが書物のページを丁寧に読み進め、呪文の言葉を慎重に発音し始めた。ガードもイリスに合わせて呪文を唱えた。


「ラザル・フォスティア…セクルム…」


その瞬間、ガードの持つ盾が突然輝き始め、重々しい音を立てて共鳴し始めた。盾から放たれた光が空中に広がり、まるで生きているかのように揺れながら、一定の方向を指し示すように動いた。


光が示す道


「盾が何かを示している…」ガードは驚きと共に盾を握りしめた。光は一方向に集約され、その方向を明確に示していた。


「この光…何かの場所を指しているみたいね。もしかしたら、与えし剣のある場所かもしれないわ」イリスは興奮気味に言った。


ガードは盾を見つめながら、「この方向に進めば、何か重要な手がかりが得られるかもしれない」と決意を固めた。


「でも、気をつけなければならないわ。この光が示す場所は、きっと簡単にたどり着ける場所じゃない…」イリスは慎重に言葉を選んだ。


「どんな困難が待っていようと、僕たちは行くしかない」ガードは覚悟を決め、光が指し示す方向に歩き出した。


新たなる戦いの予感


二人が光の道標に従って進む中、空は次第に不気味な暗雲に覆われていった。不安を感じながらも、ガードとイリスは一歩一歩を進める。しかし、その先には新たな敵が待ち受けていることを二人はまだ知らなかった。


「何かが近づいてくる…」イリスが険しい顔で前方を見つめた。


ガードもまた、背筋に走る冷たい気配を感じた。「気をつけろ。僕たちを阻もうとする者がいる」


次なる戦いが、すぐ目の前に迫っていた。



---


次回予告


ガードとイリスが手に入れた呪文書と盾の共鳴により、新たな道が示された。光の指し示す先には、神具「与えし剣」が眠る場所か、あるいはさらなる試練が待っているのか?次回、第24話「光の先に待つ試練」



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