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第22話: 主の影、迫る脅威

ガードとイリスは、青年との激しい戦いの最中に「主」という謎の存在に気付かされ、その背後にある陰謀を追求する決意を固めていた。青年の攻撃は鋭く、冷酷だったが、ガードは盾を構え直し、一瞬も気を緩めることなく応戦していた。


「このままでは…」イリスが苦しそうに息を吐く。「青年の力は計り知れないわ」


だが、ガードは冷静だった。「何としても、この戦いで真実を引き出すんだ」


主の影


青年は再び猛攻を仕掛け、ガードの防御を突破しようとした。しかし、ガードの盾は再びその力を発揮し、まるで彼の意志を反映するかのように青年の剣をはじき返した。


「お前の盾は神具だ。だが、俺は剣があればそれを超える力を手に入れることができるんだ。」青年は冷酷に言い放ちながら、隙を狙っていた。


「剣がなければ、ただの人間か。」ガードは冷ややかに答えた。


青年の目が一瞬鋭く光り、「それを証明してやる!」と叫び、全力で突進してきた。


その瞬間、イリスが素早く動き、青年の足元に薬草の粉を投げつけた。突然、青年は足を止め、体が痙攣し始めた。


「これで時間が稼げる!」イリスは満足そうに言った。


真実の断片


ガードは息を整え、倒れかけた青年に近づいた。「お前の『主』は誰だ?なぜ俺たちを襲うんだ?」


青年は苦しそうに顔を歪めながらも、冷ややかな笑みを浮かべた。「主の力…それは、お前の想像を超えている。剣を手に入れれば、お前も…無力だ」


ガードはその言葉に苛立ちを覚えながらも、冷静に次の質問を投げかけた。「お前はただの駒に過ぎないと言っていた。主は何を望んでいる?何のために神具を集めているんだ?」


「主が望むのは…世界を再び秩序に戻すことだ。お前たちのような者が持つべき力ではないんだ…」青年は断片的な言葉を口にし、意識を失った。


新たなる脅威


イリスは青年を見下ろしながら、神妙な表情で言った。「彼の話が本当なら、私たちが直面しているのはただの陰謀ではないわ。何か、もっと大きなものが動き出している」


「主が望む世界の秩序…」ガードは青年の言葉を繰り返し、何かを考え込むように言った。「それが何であれ、僕たちは止めなければならない」


突然、遠くから不気味な風が吹き始めた。木々がざわめき、空が不自然に暗くなっていく。


「何かが来る…」イリスが辺りを警戒し始めた。「気をつけて、ガード。これまでとは違う何かが動いているわ」


その言葉通り、空の彼方から巨大な影がゆっくりと近づいてきた。それはまるで、彼らにさらなる試練をもたらすかのような不気味な存在だった。


「次は…主の使いかもしれない。」ガードは静かに盾を握りしめ、次なる戦いへの覚悟を決めた。



---


次回予告


ガードとイリスは、主の存在を垣間見たことで、さらに深い謎に挑むこととなる。神具『与えし剣』と『盾』の本当の力とは何か?そして、主の真の目的は?次回、第23話「主の使い、動き出す」



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