第五話---癖ありパーティー
お久しぶりです。ストック投稿サボってましたごめんなさい。
第五話---癖ありパーティー
一人で噴水に腰を掛けて待っていると、シュナが先にやってきた。
あれ?こいつアーマープレートとか付けないの?
「やあシュナ、おはよう」
「ういーす、カイト早いねえ。」
「なあシュナ、お前は装備とか付けないの?」
「つけませんよー。少しでも早く動きたいんで。あと速さ全振りなんで、防御力0ですよ」
こいつ!肉弾戦なのに防御力0とか舐めてんのか?
と一人で頭の中ツッコミを入れていると、全身を黒紫の鎧に身を包んだクロナがやってきた。
「やあ諸君早いな。すまない少し遅れたな。」
全員揃ったし
「じゃあ行こうか、冒険者ギルドへ!」
「「おお!」」
---という訳で俺たちは冒険者ギルドに来た。
「なあクロナ、俺らが受けれるクエストなんてあるのか?」
俺がそういうとクロナは怒ったように
「この私が勝てないクエストがこの辺境の街にあるわけがないだろ!」
「そうですよ!」
クロナに続いてシュナも自信気に言った。
そうだよな。よく考えたらここは始まりの街だよな、そんなに難しいクエストがあるわけないよな。
「じゃあこれはどうだ?{キノコグマの討伐}なかなか報酬いいぞ」
「いいじゃないか」
それに続いてシュナも
「私もそれがいいと思います!」
「じゃあ決定だな。すみませーん!このクエスト受けたいんですけど!」
俺がそう叫ぶと奥から受付のお姉さんがやってきた。
「こちらのクエストは駆け出し冒険者には難しいですよ?」
俺がその言葉を抗議しようとしたのだが、それよりも先にクロナが口を開いた。
「お姉さんそれではこの冒険者カードを見てもそのように言えますか?」
そういうとクロナは冒険者カードを取り出した。
「「「攻撃力と防御力がカンストしてる!」」」
ん?ちょっと待て、なんでこいつ左上のところだけ隠してやがる。
「おいクロナこっちにその冒険者カードをよこせよ、しっかり見たいんだ。」
俺がそういうと何故かクロナは挙動不審になりながら、
「貴様らに見せる筋合いはない!」
こいつ絶対なんかあるな。俺は反抗するクロナの冒険者カードを奪い取った。
そしてそれを見ると確かに攻撃力と防御力はカンストしてるんだが、俊敏度、幸運度、魔力が0に等しいくらいない。
そういうことか、なるほどな。それを見たのに気付いたのかクロナは真っ赤に顔を染めて屈んでいる。
「それでカイト、クロナのステータスはどんな感じだったの?」
シュナがこちらに聞いてくるので、俺はすかさず答えた。
「あぁ、こいつのステータスは偏りすぎている。お前みたいにな」
って本当に大丈夫か?このパーティーでクエスト達成できんのか?
いや待て、俺が一番まずくないか、俺の魔法がいくら強くてもスライム一匹も倒せないんだぞ。
やばいやばい。どうにか隠し通さなければ、、、そういえば昨日クロナが金属魔法とか言ってたな。
最強の魔法使いの俺なら使えるんじゃないか?試してみるしかないな。
そう思いながら俺たちは冒険者ギルドを出た。
お疲れ様です。次話はやっとクエスト攻略です。