第三話---最弱モンスターのスライム
たくさんの作品の中から見つけてもらいありがとうございます。スライムに負ける主人公と新たな登場人物が登場します。
第三話---最弱モンスターのスライム
どうしてこうなった。俺は今死にかけている。最弱と言われているスライムに。
なぜこうなったのか、それは一時間前に遡る。
冒険者ギルドで職業登録をしてとりあえず腕試しをするために近くの草原へと向かった。
俺は明らかに最上位級の火属性魔法を放った、そのまま一撃で撃破のはずだったのだが、
特に何もなかったかのように大きいクレーターの中心で当たり前のようにスライムは生きていた。
そして魔法以外すべてLv.1の俺は今追い詰められている。
俺の異世界転生はスライムごときに殺されて終わるのか?
そう思ったその瞬間、俺の目の前を黒い影があらわた。
その黒い影はスライムを一撃でいとも簡単に倒した。
そいつは兜を脱ぐと、黒く艶のある長い髪が空中へなびいた。そして彼女は口を開いた。
「私の名前はクロナ、冒険者の前衛職をやらせてもらってる。君の名前は?」
「俺はカイト。冒険者で魔法使い職をやってる。」
俺がそう言うと、クロナは聞いてきた。
「つまり、回復職ということか?」
そういえばこの世界では回復魔法以外は意味が無いんだったな、
だかここで回復職というのは俺のプライドが許さない。
「いや、俺は攻撃魔法を専門としている。」
それを聞いてクロナはため息を吐いて言った。
「そんなわけないだろう。よく魔法使いは無意味に攻撃魔法を覚えたがるというが貴様もその類か。」
やっぱりこの世界での攻撃魔法はお遊びなんだな。取り敢えず宿に戻って情報収集しないとな。っとその前に
「それでは私はこの辺で狩りに戻る。せいぜい武器を揃えてから狩りをするんだな。」
そう言うとクロナは背中を向けて歩いて行った。
「あの!」
そう叫ぶとクロナはこっちを向いた。
「なんだ?勘違い魔法使いよ」
なんだか余計な言葉が付いている気がするが気にせずに、
「そのー、お金を恵んでもらえませんか?」
「貴様もしかして宿代すらも持っていないのか?全く仕方ないなほら、500リンドだ。これで2日は飲み食い宿泊できるだろう。」
「ありがとうございます!」
なんだ優しいとこあるじゃん。
なんだか顔を赤くしてる救世主の騎士様に別れを告げ、宿へと向かった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。できるだけ早く投稿していけるように頑張ります。