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GOLD GOD GLORY  作者: 白雲糸
第一章~魔王の目覚め~
18/96

17.5、英雄の休息と言えば聞こえは言いが……

この世界に同じスキルは二つと無い。つまりは、この世界には数千万、あるいは、数億、数十億のスキルが溢れている。

同じスキルは無いが、同じようなスキルは無数にある。

例――

1、氷を作るスキル

2、自身の半径数メートル以内の空中に氷を作りだすスキル

3、触れた箇所に氷を作り出すスキル

4、両手を掲げ、その両の掌の中の空気中の水分を氷に変えるスキル

etc……


1、氷を作るスキルの様に、制限が無い程、上位のスキルとなる。

しかし、制限が制約としての役割を果たし、限定的にチートスキルとしてその威力を発揮する事が稀にある。


例えば、チイユのスキルは“攻撃を遮る”という、単純で制限が無く正にチートと呼ぶに相応しいスキルだ。しかも、“スキル使用時に用いた魔力の量に応じてその強度を調整する”というおまけ付きだ。

だから、チイユは自身を強化するに当たって、魔力強化にその時間を費やした。

魔力総量に比例して自信のスキルが強化されるからだ。


だったら俺のスキルはどうかと言うと……

“幸運を呼ぶ”という、全くもって、そのスキルをどうやって使えば良いのかさえ分からない。しかし、限定条件として“金貨を用いてスキルを発動する、金貨を用いた際、金貨にランダムでスキルの効果を与える”と付いてくる。俺が使った金貨にどんなスキルの効果があったのかは分からないが、確実に言える事は、金貨に現れたスキルの効果は、一度その使用方法が限定されると、同じ効果が、同じ使用条件で現れると言うことだ。

だから、俺は何度もスキルの実験を繰り返す必要があって、それが自身の強化に繋がる。

ネックがあるとすれば、スキル発動時には必ず魔力を消費する。

失われた魔力は、どういう原理か、腹が減るように、そして、何かを食べれば満たされるように、気付けば回復するが、一定の時間が必要だ。


漆黒の鎧(ロキ)”は、その作用を極大化させる。

さらに、魔力の総量を身に付けている間、爆発的に増加させる。

その2大効果を用いて、“神の剣(ゴッドソード)”という燃費の悪いアイテムを扱う事が出来たと言うことだった。

俺が持てば、一瞬で魔力切れになるから、神の名を冠する“神の宝具(ゴッドシリーズ)”には絶対に触らないように皆から釘を刺された。


チイユから、どうやってスキルを無効化する“神の剣(ゴッドソード)”と戦ったかと聞かれた。答えは簡単だ、スキルを無効化するのであれば魔力と体力と気力で戦えば良い。

チイユは大いに笑った。“それが出来るのはジンさんだけっすよ”と、繰り返し良いながら笑い転がった。


俺は、スキルで自身の魔力・攻撃力・速度・防御力等全てを爆発的に、強制的に跳ね上げた。

剣は、スキルで作るのでは無く、魔力の放出を続けその形を成した。

だから、“神の剣(ゴッドソード)”に触れても消える事は無かった。

それでも、“神の剣(ゴッドソード)”に胴体を貫かれれば、スキルは無効化されるんだろうから、消えてしまうのだろうが、その時はどちらにしても命を繋ぎ止める事さえ無理だろうから、どちらにしても、それは防がなければならない。


そして、魔力が切れると強制的に意識を失うらしい。それに抗う事は出来ない。


――


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