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リン、ブチ切れる。

次の日、ギルド掲示板の確認を開始した時、酔っぱらった冒険者が絡んできた。


「おいおい。そこの魔道士さまよ~。よくも俺たちを馬鹿にしてくれたな。」


「私は、そんなつもりありませんよ。言いがかりです。」


「ふざけんな。この世界ただ一人の魔道士かなんかしらねーが上から目線で俺たちを見てたじゃねーかよ。」


周りの冒険者たちもそれに合わせて騒ぎ出す。

カウンターのサラは、ガザックを呼び出そうとマスター連絡を取ったが早い時間という事もありまだ到着していないようだ。

ギルド内にいる冒険者たちがどんどん殺気立ってくる。


「アルファたちに助けて貰っておいて、あいつらの顔も潰してるんだしそれなりの覚悟はしてるよな~。あいつらはうちらの代表みたいなもんだしな。」


「「「そうだ。そうだ。」」」


周りの人間もその意見に賛同し、リンを非難し始める。

リンは、さすがにイライラし始め周りの冒険者たちに言い放つ。


「あんたらの実力が足りないから私はあんたたちとは、冒険出来ないのよ。ラスクたちにしたって、志が低すぎる。街でお山の大将をしたくて私は冒険者になった訳じゃないわ。文句があるなら、とっととかかってきたらどうのさ!」


「「「「「ふざけんな!!!」」」」


ギルド内の冒険者たちがリンたちを取り囲んだ。


「ふーん。やる気なのね。喧嘩打ってきた以上、怪我したりする覚悟は出来ているってことだよね。」


「ちょっと待ってくださいー(泣)」


サラが大声をあげるのだが、殺気立った冒険者たちには届かない。


「サラさん、間違ってこの人たち殺しちゃったらどうなるのかしら?」


「リンさんちょっと待ってくださいよ(泣)」


「地下のスペースを借りてよいかしら?ここだと、ギルドが壊れちゃっても困るし」


「せめて、マスターが来るまで待ってもらえませんか?」


「いや、待てません。さすがに私もこいつらには腹を据えかねました。戦うのは、私一人で十分ね。みんなでやると弱いものいじめになっちゃうしね。」


(リンさん一人でも十分に弱いものいじめです…)


サラはそう思いつつ、地下の闘技場へと案内した。


「それじゃ、私が一人であなたたちは一斉に全員でかかってきていいわよ。」


「「「「馬鹿にしやがって。ぼろぼろにされても文句言うなよ。」」」」


リンの周りを後から騒ぎを聞きつけて来た冒険者を含めて50人ちょっと。

リーフ以外のパーティーメンバーは私たちも助けに行った方がいいんじゃないかと思ってリンの傍に行こうとするがリーフに止められた。


「それじゃ、サラさん。開始の合図をお願いします。殺さないようには加減するので心配しないでください。」


「「「「このくそアマ。舐めるのも大概にしやがれ!!!!」」」」


サラが開始の合図を出す。

それと同時にリンは、サイクロンアクアスクリーンを唱えた。これで、防御は完璧である。


「アイスランド!」


襲いかかる冒険者たちの足元をリンは凍らせ、身動きを取れなくする。


「さて、どうやって料理してあげようかしらね」


悪魔のような微笑みをたたえ、リンは思案する。


「これがいいわね。エレクトリックミスト!」


呪文が発動し、冒険者たちは霧に包まれていくと同時に電気による感電ダメージを継続的に受けだす。

身体は傷つくことはないが継続的な電気によるダメージにより徐々に精神を蝕んでいく。


「「「「助けてくれ~(泣)もうお前たちにちょっかい出すのはやめる!」」」


「ふん。この程度で許されると思ってるの?大人数で私たちに攻撃を加えようとしていた奴等にかける温情なんてないわ。」


通電を開始されて約5分が経過した頃、ランクの低い者たちは失神しだした。


「この程度の時間で失神するの?冒険者なんてやめたほうがいいわね。残りは、約半分かな。」


残っているものたちも徐々に意識がもうろうとしだしている。

その時、ガザックが闘技場にやってきた。


「リンよ。わしの顔に免じて魔法を解いてくれ。」


「ギルド長の頼みなら聞かない訳にはいかないわね。」


リンは、すべての呪文を解除した。

ほとんどの冒険者は立つことも出来ないくらいに消耗しており、リンは軽蔑の眼差しを向けガザックの方に移動した。


「すみません。あまりにも、腹に据えかねたのでやってしまいました。」


「うむ。やりすぎだとは思うのじゃが、相手の人数を見る限りあやつらに同情の余地もないな。」


ガザックは、この状況をどう治めるかを思案を続け処分を決定した。


「まずは、リン。お前は、今日より3日間の謹慎を申し付ける。他の者については、ランクを降格。それによりGランク以下になった者については、冒険者資格のはく奪及び何処のギルドであろうと再登録の禁止とする。」


「待てよマスター!そいつだけなんで謹慎で済むんだ?」


ある冒険者がマスターに異議を唱える。


「わしの決定に不服があると言うのじゃな。他にわしに言いたいことがある者はおるか?」


数人が文句言った冒険者に賛同しており、冒険者資格はく奪となる者は泣きながら温情措置を希望している。


「ふむ。喧嘩両成敗と言いたいじゃな。お主たちは、根本的に間違っておる。冒険者とは、他の者の模範となる行動が求められる。嫉妬などの感情で他者を攻撃するのはもっての他じゃ。」


「それにじゃな。リンが本気になっておれば、お主たちは生きてはおらぬぞ。相手の力量さえ見抜けぬ者は、冒険で命を落とすだけでその前に辞めさせるのもマスターの仕事なのじゃ。これで、納得がいかぬか?」


ガザックの言いたい事はわかるのだが、感情ではそれを認められない。


「リンよ。そこの壁に全力で魔法を打ち込んでもいいぞ。お前の本気を見せてやっても構わぬ。こういう輩には、はっきりとした格の違いというものを教え込まないといかないようじゃ。」


リンは、ガザックに言われて呪文を唱えだす。全力の破壊魔法なぞこっちへ来てまだ一度も使用したこともないのでどうなるか予想も出来ない。

マスターの指示でもあるので右手を振りおろし、呪文を唱える。


「ディスインテグレクションボール」


リンの手から放たれた直径5メートルの球体が壁に衝突した瞬間、壁に穴が開き奥行10メートルくらいのところで魔法が消滅。

壁にぽっかりと大穴が空き、ただの空洞となっており、これが敵へと放たれていたのであれば消滅しているのは結果を見ても明らかだった。

その魔法の恐ろしさに、リンに喧嘩を売った数人が失禁していた。


「どれだけ、リンが手加減していたのかわかったか?お前たちを殺さぬためにどれだけの努力をしていたことか・・・」


文句を言っていた冒険者もあまりにも恐ろしくて声も出せないでいた。

リンのパーティーのメンバーたちも魔法とはこれほどの威力があるとは思わずにいたので驚きの表情を隠せないでいた。

全力を出せと言ったガザックもリンの魔法の恐ろしさを実感していた。


(もし、わしとの戦いでこの呪文を使われていたら・・・)


その日のうちに掲示板に今日の処分が貼り出され、リンたちは宿屋へ帰って行った。

マルグリッドのたちの部屋に5人は集まり、ローズ茶をを飲んでいた。


「それにしても、リンの魔法って本当に規格外なんだね。あの人数を一人で倒しちゃうし、あの壁の大穴にしても信じらないわよ。」


「リンの実力は、私はマスターとの戦いで知ってたから負けるとは思ってなかったけど。あの時の戦いでもまだ手加減していたのね。」


「マスターってAランクの冒険者でしょ?リンの実力ってそれ以上だったの?」


「さすがにあの戦かいを見た後じゃ誤魔化しようないわね。ナーシェス顧問によれば、ダブルSかトライSの実力はあるみたいだね。」


「「「はい?なんでそんな実力があるリンがCランクな訳?」」」


クロネとリーフの会話を大人しく聞いていたのだったが、その事実を知った時3人は驚きの声をあげた。


「えっとね。それには、ふか~い理由?がるのよ。私がこちらの世界に迷い込んだ時、ラスクたちに助けてもらった話はしたよね?彼らがBランクの冒険者って話を聞いたので、それ以上の実力ってことになると面倒かなって思ったのよね。」


リンが3人の疑問に答え、苦笑いする。


「リーフは、顧問の護衛をしている人で私がこの世界で変な人間に利用されないように私のお目付け役ってのをしているの。パーティーを組むにあたっては、私とリーフの意見が一致しない事には組まない予定だったのよ。」


真面目にリンは隠し事もせずにすべてを話してしまった。


「私たちは、あなたたちのお眼鏡に叶ったという事ですわね。Bランクの冒険者を差し置いて、私たちを選んでいただけた事は神に感謝いたしますわね。」


マルグリッドがそう言い、この話は終わりになった。

今日より3日間リンが活動停止って事になってしまったので、若干の予定を変更しなければいけなくなった一行はリンの謹慎の間自己修練を積むことにした。

このままでは、リン一人任せでおんぶに抱っこ状態になってしまうのでそれを回避するためだった。

リンは、謹慎期間中にメンバーの武器防具の強化をしようと考え預かることにした。


まずは、みんなの武器の強化をしようと思い構想を練り始めた。

マルグリッドの片手剣は、耐久力強化と雷属性の付与、アイカの曲刀には耐久強化及び火属性の付与、ダガーには耐久強化及び切れ味の強化そして投擲した際手元に戻る力を付与したみた。

リーフとクロネの長弓とクロスボウに関しては、耐久強化と飛距離と命中力の向上の付与。矢に関しては、各属性のものを揃えてみた。リーフのレイピアには、耐久強化及び魔法力の付与。

クロネのダガーに関しては、アイカのものと同じ効果を付与した。


次は、防具の魔力付与である。

耐久力向上はもちろんの事として、魔力を付与することにより衝撃の緩和をする事とした。


自分用の追加装備としてスタッフを用意し、それに魔力を流すことによりライトの呪文が発動するようにオンオフ回路を作った。

また、リングと腕輪にも魔力を通す事によって詠唱なしに呪文を発動する仕掛けを施した。指輪はファイアボールの呪文、腕輪にはサイクロンアクアスクリーンを。


これらの装備により、パーティランクの底上げが出来たと言える。

ランク自体は、CであるがAランク相当の力が発揮できるような装備として仕上がった。

しかし、これは諸刃の剣である事も事実であり、装備を過信すると危機に陥る危険性もあるのだ。

装備を渡す際には、それを説明するつもりでもあった。


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