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初クエストそして魔法披露

1日最低1回更新を目標に頑張ります。

リンが参加するパーティーが決まるまで、約半日が経っていた。


「今日のところはもう時間も遅いので、宿屋の私たちの部屋まで行きますわよ。」


マルグリッドたちの借りている部屋に到着した一行は、明日の予定について話し合うことにした。


「まずは、明日はギルドへ行って私たちがこなすクエストを決めることにいたしますわ。」


「後パーティーのリーダーは、私が務める事といたしますわね。」


マルグリッドがそう提案し、誰も異存はない旨が確認された。


「えっと、まずは私の置かれている状況を説明したいのだけれどよいかしら?」


リンが提案する。そっとリーフが耳打ちする。


『あなたは、すべてを話すつもりであるのならそれを否定することはしないけど、利用される可能性も考える事ね。』


リンは、無言でうなずき話し始める。


「まず、これからは話す事は他の人間には他言無用の部分なのですがそれを約束して頂けますでしょうか?」


3人は頷き、リンは語りだした。

この世界に来た方法について、そして元いた世界の記憶をなくしていること等ギルド顧問たちに話した事実を伝えた。

マルグリッドたちは、信じられないと言う表情を見せていたが疑問を持ちながらも納得してくれた。


「信じられない部分もありますが、事情は理解させて頂きましたわ。」


夜食を全員で取り、宿泊するに当たってはマルグリッドたち3人とリンとリーフ2人で2部屋となった。

その夜、リーフとリンは今日の事について話し合いを持ちリーフの感想を聞くことにした。


「いきなりあなたの事情を彼女たちに伝えることに対しては、びっくりしたわ。でも、彼女たちの反応を見る限り半信半疑ではあるが他人に話すような事はないと思ったわ。」


「そのことは、私も同じ感想を持ったよ。明日のクエストで私は魔法を使おうと思う。ダガーだけでも戦う事も出来るけど、今後の事を考えるとこっちの魔法になりたいのよね。」


お互いの意見を交換したあと、明日に備えて眠ることにした。

翌日、冒険者ギルドへ朝から行きクエスト掲示板を確認しDランクの近隣の洞窟に巣食うケーブウルフを退治するクエストを選ぶことにした。

それを見ていたラスクが皮肉を言う。


「そんな低レベルのクエをするんだ(笑)僕たちとなら、もっとまともなクエが出来るのに。」


「あはは。私の初めての冒険なんでリーダーが考慮してくれただけですよ。」


リンは苦笑しながらラスクに答え、ギルドカウンターで受け付けを済ませたマルグリッドたちとギルドを後にする。

ラクスタッドの街から数時間の場所にその洞窟はあり、洞窟に入る準備にランタンを出した。


「待って。私が洞窟内を照らすので、ランタンは必要ありません。光の精霊よ、我に力を貸したまえ。ライト!」


洞窟内を明るく照らす光球が生まれる。

魔法を初めて目にする3人は驚きの表情をしたが、洞窟へ入る隊列を形成していく。

前衛がマルグリッドとアイカ、中央にリン、後衛にリーフとクロネという順番である。


リンの生み出した光球は、リンを中心に周囲を明るく照らしていてランタンの明かりなど比べものにならないくらいに明るい。

モンスターたちにも見つかりやすいという欠点を補うくらいの明るさで、洞窟内の死角となる部分がないくらいに周囲を照らしていて罠などの発見にはおおいに役に立ちそうだ。

先頭を行くアイカがトラップを警戒しながら進み、罠を発見次第次々へ解除していく。

アイカにすれば、手元も明るいのでミスする事がほぼないくらいの容易な索敵であった。


洞窟内を数十メートル進んだあたりで、開けた場所に出る。

ここがケーブウルフの住処のようで、餌となったモンスターや人間の骨が散乱している。

メンバー全員がその場所に到達したとき、前方そして左右からモンスターの一群が現れる。

正面から来ているのが5匹そして左右から2匹ずつパーティーに目がけて襲いかかろうとしているその距離にして約10メートル。


このまま、3方向から襲われると接近され誰かが怪我もしくは致命傷を受ける可能性がある。

徐にリンが魔法を唱えだす。


「大地の精霊を行く手を遮る壁を作れ。アースウオール!」


正面から襲いかかる敵に対して防壁を形成する。これを回避してこちらに来るのに左右から比べて若干の時間を作ることが出来た。

そして、続けて呪文を紡ぐ。


「エンチャントファイアウエポン!」


リンを中心に魔法が発動し、パーティーのメンバーの武器が炎に包まれ攻撃力を増す。

マルグリッドが左の敵にそして右の敵をアイカが担当し、それぞれ左をリーフ右をクロネが弓で補佐する。

左右のウルフたちは、攻撃力を増してるおかげもあり瞬殺され壁を回避した残りのウルフが左から一斉に襲いかかろうとしたその刹那。


「マジックミサイル!!!」


リンが魔法の矢の呪文を唱え、左に回り込んだケーブウルフ5匹を串刺しにし仕留めた。

圧倒的な勝利の瞬間であった。


「すごいですわ。リンさん」

「びっくり~」

「こんな楽したのは、初めてね。」


マルグリッド・クロネ・アイカがそれぞれ感想を述べる。

リーフは、ガザックとの戦いをみていてナーシェスの話を聞いているので特段態度に出ることもなかった。

討伐部位を切り取り、こうして初の冒険は幕を閉じた。

ギルドにクエストの完了報告をし報酬を山分けした後、近くの酒場なごかやな宴亭にやってきた。


「今日のクエストは、リンとリーフが加入したおかげですごく楽にクリアできましたわ。おほほ」


上機嫌でマルグリッドは言い、それに追随してアイカ・クロネもニコニコしながら言った。


「これほど楽だったのは、私たちがパーティーを組んで初めての出来事ね。魔法の力もすごかったね。」


「うん。特別の掲示された理由がわかった気がした。私たちを選んでくれて感謝する。」


3人に褒められ、リンはちょっとだけ照れた。リーフは、これくらいは朝飯前よといった顔をしている。

リーフにしてみれば、ナーシェスの護衛として訓練を受けているのでこの程度であれば問題ないのである。

マルグリッドは、リンとリーフの実力を認めたので明日はCランクのクエストをこなそうと頭の中で考えている。

Cランク以上のクエストは数日から1月かかる場合もあるので、クエスト選びは慎重にしないといけない事と準備を万端にしクエストに臨むことも絶対条件である。

依頼内容をしっかり把握し、自分たちの身の丈にあったものを選ばないといけない。

パーティメンバーの増員を果たし、その二人の実力を考えると今まで回避してきたクエストという選択肢も増えている。


「マルさん、食事もお酒も進んでないけど一人で何か考えてるの?」


クロネが尋ねる。


「マルさんはやめなさいと言ってるでしょ。グリーって呼んで下さるかしら?と何度言ったら覚えていただけるのですか?(怒)明日のクエをどうするかシュミレートしてたのですわ。」


ちょっと怒った感じで返答を返す。

性格的にクロネは、マルグリッドをいじるのが好きなようだ。

そのあとは、みんなでわいわい他愛のない話をしつつ食事と果実酒を楽しみこれからの方針を決めて行く。

今後の方針

今後の方針

1.Cランクのクエストで今までチャレンジ出来なかったものに挑戦していき、冒険者としての経験を溜めつつランクアップを目指す。

2.ランクアップしたのち、ヨーネス侯爵領に活動範囲を変更して行くことに。

3.公爵領北側にある黒龍王の支配する地域に赴き、黒龍王の討伐もしくは屈服させ盟約を結ばせる。というのが最終目標


遠く長い道のりとなりそうだがやりがいのある目標であり、リンが望んでいるものでもあった。

そのためには、この世界での魔法の限界・魔法を何処まで進化させることが出来るかなどを検証する必要があり、リンはその事が楽しみで堪らなかった。

かつて異世界最強の魔法使いと言われたリンの血が騒ぎ、知識の探究者としての矜持も擽られるものであった。

心の中で精霊に呼びかける。


(シルフィスちょっといいかしら?)


『何かな?』


(精霊との契約って私以外には出来ないものなの?)


『そうだね。この世界の住人には、私たち精霊の声が聞こえないからね。』


(この世界では、魔法は古に失われたって事なんだけど原因はわかるのかしら?)


『んーとね、太古の人間が魔法の力を使いこの世界の神に挑んだよね。失われた中にはとても強い魔法があって神が倒されたの。でも、そのせいで魔力が人間たちから奪われたの。一種の呪いみたいものね。』


(そうなんだ。昔の人たちは、馬鹿なことをしたもんだね。神がいなくなったって事は、神聖魔法の回復や復活は使えないってことなのかな?)


『それは、オンティーヌが回復する力を持っているよ。あと、エルフに神力といって回復する力を持っているね。これは魔法とは違うみたい。』


(ありがとうシルフィーヌ。また、疑問があれば声をかけていいかしら?)


『うん。それじゃねリン』


精霊との会話が終わり、ほろ酔い気分のみんなで宿屋へと帰った。

今日1日をふり返りながら、リンはベッドに身体を預け眠りについた。

感想等があれば、励みになります。よろしくお願いします。

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