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冒険者ギルドにて その1

つたない文章です。勢いだけで書いてます^^;

次の日の朝、カナがリンを起こしに来た。


「リン、朝だよ。もう起きてくれるかなー。朝ごはんを食べたら、街へ向かうよ。」


「カナさんおはようございます。すぐに起きますね。」


リンが起きだすと、5人は焚火の後を囲んで座って待っていた。

ラスクとディメイルは、ちょっと眠たそうな感じであった。


「みなさん、おはようございます。今日は、よろしくお願いします。」


リンは、みんなに挨拶して一緒に朝食をとった。

後片付けが終わると、6人はラクスタッドの街へと向かった。道中は、モンスターも出ず安心出来る行程である。

ラクスタッドの街に向かう途中にリンは、パーティーのメンバーに質問を投げかけた。


「ここで、お金を稼ぐにはどうしたらいいのかな?私、一文無しなんだよね。どうにかして、生活しないと・・・」


「それなら、冒険者ギルドに登録してクエストを消化すればいいさ。当面の生活費は、僕たちが貸してあげるよ。」


「そっか。それじゃ、お言葉に甘えちゃうね。お金を稼いで、出来るだけ早めに返すね。」


「冒険者ギルドに登録する際に、職業選定のプレートがあってその人にあった職業を教えてくれるんだ。それから、冒険者登録をするんだよ。」


「わかった。まずは、冒険者ギルドに行ってみるよ。」


「僕たちもクエストの報告があるから、一緒に行ってあげるよ。それでいいよね。」


「うん。」


街へ到着し、ギルドへ向かう一行。リンは、街の様子を見ながら着いていく。

ふと思ったことがある。(なんで、私この知らない場所で会話出来てるんだろう・・・。まぁ、考えてもしょうがないか。)

お気楽なリンであった。

一行がギルドに到着し、ギルド内のカウンターに向かっていく。

ギルドの内の冒険者たちがラクスたちを見ている。


「ここが冒険者ギルド。そこのカウンターで冒険者登録をすればいいよ。」


「うん。わかった。」


リンは、カウンターの女性に話しかける。


「冒険者登録をするには、どうしたらよいのかしら?」


「まずは、この職業選別プレートに両手を置いて下さい。あなたのステータスと適した職業が表示されますので。」


リンがプレートに手を置くと、プレートが虹色に光りだす。周りの冒険者たちが騒ぎ出す。

カウンターの女性があわてて、内線でギルド長を呼び出す。


「何事だ。緊急回線でわしを呼び出すなんて、どんな緊急クエストが入ったのじゃ?」


「いえ。クエストではありません。プレートが虹色に光りだしましまして・・・。マスターの判断を仰ぎたいのです。」


ギルド長がプレートの情報を確認する。そして、驚いた表情をする。


「これは、どういうことだね?わしも見たことない職業だ。魔道士とはなんだ?ステータスもすごいおかしいぞ。これは、顧問に問合せする必要があるな。」


「それでは、この女性はどうしたらいいのでしょう?」


「ふむ。とりあえず、この件は結果出るまでギルド長預かりとする。」


ギルド長がそう宣言して、リンは別室に連れて行かれる。

置いてきぼりされたリンを連れてきた一行が、受付嬢に尋ねる。


「リンは、どうなるんですか。面会とか出来ないのかな?」


「さぁ。私も何とも返答が難しいですね。」


状況もすぐに変わることもなさそうなので、一行は受付嬢に何かあれば連絡が欲しい旨を伝え街へ繰り出すことにした。

まずは、酒場で蒸留酒をみんなで飲みながら今回のクエストの反省点などを話し合っていた。

その間に酒場の給仕の女の子にラスクが声をかけているのは、いつもの光景であるのだが。

議題がリンの事へと移行していき、各人がおのおのが思った事を言い合ってその場はお開きになった。

リンが《何者で何処から来て何故あそこにいたか》《プレートが虹色に光って、職業が魔道士だということ》《魔道士とは何か》等々意見が出たのだが、結局はリン本人・ギルド長に確認しない事には結論が出ないものばかりだった。


「明日また僕がギルドへ言って、状況を確認してくる。彼女を見つけたのは僕だしね。」


ラスクがそう言って、酒場の2階にある部屋に宿泊しに行った。

その頃、ギルド長室でリンはギルドマスターから質問を受けていた。


「わしは、ギルドマスターのガザックじゃ。いろいろとお主に聞きたい事があるのじゃが問題はないな。」


「はい。私の名前はリンです。ラクスタッドの森で迷子のところをラスク達に救われました。」


「ふむ。では、お主は何処から来たのじゃ?」


「信じては貰えないと思いますが、私はこの世界へと転移してきました。」


極力丁寧にリンは受け答えする。


「転移じゃと?その証拠はあるのか?」


「証拠と言われましても、私はこの世界でそれを証明する手立てはないかもしれません。信じてもらうしかないのです。」


ガザックとリンが話しているその時にギルド顧問であるナーシェスがやってきた。


「邪魔するよ。我は、ナーシェス。ギルドの顧問をしているものだ。緊急の知らせがあったので直接ここに顔を出したぞ。」


「おお、早めのご訪問このガザック嬉しく思うのじゃ。さっそく、この件について顧問の意見をお伺いしたいのじゃ。」


「いいだろう。まずは、我がその者に質問してよいかえ?」

「ええ。構いませんのじゃ。」


「では、まず貴様はこの世界の人間ではないな?何らかの方法でこっちへ来たのであろう。そして、貴様が現れた場所はラクスタッドの森あたりだろうな。」


「はい。おっしゃる通り、私は異世界の住人でありラクスタッドの森で迷子になっておりました。これはギルドマスターにも今説明したところです。この世界へ転移したのは、私が生み出した魔法によるものです。」


「やはりな。魔法を生み出すとは、かなりの天才であるな。で、戻る方法はわかっているのであろうな?」


「いえ。今のところは、戻る算段が付かないのであります。こちらの世界では、私が使用していた魔法の一部が使えないようですので。しばし、研究の時間が必要かもしれません。」


「うむ。あいかわかった。異世界のものがこっちの世界に干渉すると世界のバランスを壊しかねないのだが、これも竜神の導きかもしれぬな。」


ナーシェスは、リンとの会話で状況を確認できたのでそれについての指示をガザックに出す。


「ガザックよ、まず魔道士というのは太古に失われた魔法というものを極めた職業である。我も知識として魔法は知っているのだが、行使する方法がわからぬ。この世界では太古に失われた力である故にな。」


「そうでございますか。では、この者は魔道士という事ですが何も出来ないという事ですかな?」


「うむ。行使するにもその力が存在しないのであれば、どうしようもないしの。」


リンが二人に話しかける。


「あのー、私魔法が使えるのですが?」


『『なんじゃと???』』


「よければ、お見せしましょうか?」


ナーシェスとガザックは顔を見合わせ、リンに言う。


「うむ。出来るものであれば、その魔法というものを見せるのじゃ。」


《ライト》リンが呪文を唱えると、手の上に明るい光が生まれる。


「おお。まさしく、これは魔法であるな。」




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